ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【薬局での血糖値測定】難波先生より

2012-10-30 12:09:59 | 糖質制限食・ケトン食
【薬局での血糖値測定】を徳島市の薬局が、筑波大学と協力して無料で始めたそうだ。NHKが報じている。
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/1029.html
 
 戦前に、大阪の大丸百貨店が客寄せに「血液型無料判定」をやったことがあるが、「医師法違反」は問題にならなかった。この血清を売ったのが武田製薬、判定装置を売ったのが三共製薬で、こういう商売の発祥の地はたいてい大阪である。「血液型性格相関論」はインチキ心理学者と製薬会社が広めたものだ。
 徳島の「無料検査」も、グルコース・メーター(7,000円位)と指穿刺器(3,000円位)、消毒用アルコール綿、グルコース・チップ(いずれも消耗品)を売らんがためのサービスではなかろうか。しかし「血糖値自己測定」の意識を普及させること自体はよいことだ。


 40歳以上の「糖尿病予備軍」は30%にも上るが、その半数が持続的な血糖測定をおこなっておらず、受診もしていない。未治療の糖尿病患者がかなりいると推定されている。その結果が、毎年1万人の「糖尿病性腎不全」患者が透析導入になるという現実である。


 これには、1)受診により時間をとられる、2)多くの患者に医療費の「3割自己負担」がある、という問題がある。一方に、忙しく働いて税金を納めている人が受診できないような環境があり、他方で、税金を一円も納めていない「生保」の人が医者巡りをしてすべてタダ、というのが「高度福祉社会」ニッポンの現実だ。


 健康保険で受診すれば、測定器機はすべて自己負担で買わされ、HbA1cが高いうちは、グルコース・チップは病院でくれる。しかし本人が努力して検査値がよくなると、もう病院でくれなくなるから、後は自分で買うか、病院で測定してもらうしかない。これでは患者にインセンティブがかからない。


 思うに「非観血的」HbA1C測定装置を開発したらよかろう。血液の酸素飽和度は、いま採血しないで指先で測定できる。糖化ヘモグロビンも非糖化ヘモグロビンと物理化学的特性や吸光スペクトル上に差があるはずで、それを利用すれば装置は開発できるはずだ。ひょっとするとグルコース濃度も測定できるかもしれない。そしたら、手を石鹸でよく洗って、指先を装置に差し込めば、たちどころに血糖値やHbA1cが測れるというわけで、大変便利だ。
 こういうものを1万円くらいで販売してくれると、大変ありがたい。まあ、10年先のことだろう。
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