気ままなピークハンターズの山旅

日本百名山の頂と風景や国内旅行を中心とした絶景を掲載致します

神坂峠(みさかとうげ)古代祭祀の遺跡がある峠

2024-08-25 13:53:25 | 登山に通った峠道
こんにちは!
日本の峠は約3773件存在するそうです
かつて、山登りでいったいどのくらいの峠を越えていったのでしょうか?
よっぽど印象に残った峠道以外は>ほとんど素通りして記録に残っていないのが現状です
年のせいでしょうか 人生の峠道 苦労しながら越えて行った峠道、
車に乗り難なく越えて行った峠道、人生の岐路にさしかかり思い出しております
峠(とうげ)とは、山道を登りつめてそこから下りになる場所
山脈越えの道が通る最も標高が高い地点である
今回の記事は木曽山脈南部の岐阜県中津川市と
長野県下伊那郡阿智村の間にある神坂峠(みさかとうげ)
を取り上げてみたいと思います

神坂峠(みさかとうげ)
神坂峠(みさかとうげ)は、木曽山脈南部の岐阜県中津川市と
長野県下伊那郡阿智村の間にある  標高1,569 mの峠
木曽山脈南部の主稜線の富士見台(富士見台高原である)と
恵那山との鞍部である 木曽川水系落合川支流の冷川と
天竜川水系阿知川の支流園原川との分水嶺となっている
岐阜県側からは林道大谷霧ヶ原線で峠までの
車両乗入れは可能であるが、
長野県側の峰越林道は崩落の危険がありゲートが設けられ
一般車両の通行が禁止されている

岐阜県中津川市山麓より神坂峠(みさかとうげ)へ向かう

岐阜県中津川市山麓より狭い林道を13K程進むと神坂峠に到着

神坂峠(みさかとうげ)付近の景観

神坂峠(みさかとうげ)の景観
左方向に恵那山登山口

神坂峠 恵那山登山口道標

神坂峠(みさかとうげ)の景観

車道より徒歩100m程で神坂峠(みさかとうげ)へ

神坂峠遺跡は、古墳時代の中期以降石製模造品を主体とする
峠神祭祀の場となり、また、奈良・平安時代以降は、
東海地方の須恵器・緑釉陶器・灰釉陶器の搬入路として、
これらの陶器類を主とする峠神祭祀の場となった
全国的にも数少ないこの種の遺跡の中にあって、
神坂峠遺跡は、古墳時代から古代・中世に及ぶ峠神祭祀の
実態をうかがうことのできる代表的な遺跡として
重要なものである
神坂峠の頂上からは、古代に祭祀で使用された
(滑石で作った鏡、刀子、剣、勾玉、臼玉、管玉、棗玉など)や
須恵器、土師器、灰釉陶器、鏡、刀子などが発掘されており、
神坂峠遺跡と言う 遺跡は1972年(昭和47年)に
全国初の峠祭祀遺跡として長野県史跡に指定され、
1981年(昭和56年)には国史跡に指定された
これらは現在阿智村の中央公民館に保管・展示されている

神坂峠は、古くは信濃国の伊那郡と美濃国の恵那郡(木曾谷)との境であった
古代において坂とは「峠」の意味であり、
東山道が通る交通の要所であり難所であった
その険しい道程から東山道第一の難所として知られ、
荒ぶる神の坐す峠として「神の御坂」と呼ばれた
神坂峠は、急峻で距離も長かったため、峠を越えられずに
途中で死亡する者や、盗賊が出ては旅人を襲ったとの記録が、
いろいろな古典に書かれている後に、
東山道(中山道)は神坂峠を避けて、
木曾谷を通るようになったため、神坂峠を越える者は減少した



神坂峠(みさかとうげ)付近の景観

神坂峠(みさかとうげ)周辺の案内図


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猛暑の庭先に咲くレンゲショウマ(蓮華升麻)

2024-08-18 16:47:49 | 日記
こんにちは!
猛暑の庭先に咲くレンゲショウマ(蓮華升麻)が涼しげに咲いてくれました
山地から深山のかけての湿り気のある林下に生えるレンゲショウマ
自宅の庭先にレンゲショウマの好む環境はありませんが、直射日光が
あまりあたらない塀の端に設置して開花を待っていました
8月18日朝からMicrosoft Edge更新の不具合でネットが開きませんでした
昨日からパソコンの動きが極端に遅くなり、Microsoft の更新があるのかと
思っておりましたが、更新後は不具合待っていました
キーボード操作でファンクションキーF5を押すと解決しますが、都度、操作
しなければなりません! 次の更新までこの操作が必要との事です

庭先に咲くレンゲショウマ(蓮華升麻)
レンゲショウマ(蓮華升麻、学名:Anemonopsis macrophylla)は
日本特産の1属1種の花 キンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草

庭先に咲くレンゲショウマ(蓮華升麻)
花が蓮に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、
レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた
花茎の下部に茎葉と根出葉がある
葉は二-四回三出複葉で、小葉は卵形、あらい鋸歯を持つ
高さは80センチ程度となり、丸い蕾をつける
赤みを帯びた光沢のある薄紫の上品で気品あふれる花が、
様々な方向を向いて咲く 花の直径は4センチほど 
萼も花弁も共に花弁状に見える。萼は花弁状で平らに開き、
花弁は抱えるように咲くため、
一見では二段構えに花弁が並んでいるように見える
類似した和名の種としてユキノシタ科(
現アジサイ科)のキレンゲショウマ(黄蓮華升麻 Kirengeshoma palmata)がある
これは本種に似て、黄色い花をつけることからの命名である



レンゲショウマは
本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、
山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える
複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)や
絶滅危惧II類などに指定されている
田中澄江が『新・花の百名山』の著書で
甲武信岳を代表する花の一つとして紹介した
御岳登山鉄道が毎年8月に、「御岳山レンゲショウマまつり」を開催している

丸い蕾をつけるレンゲショウマ

丸い蕾が開き始めたレンゲショウマ

猛暑の庭先に咲くレンゲショウマ(蓮華升麻)

猛暑の庭先に涼しげに咲くレンゲショウマ(蓮華升麻)



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伊勢神峠(いせがみとうげ)お伊勢参りが出来る峠

2024-08-11 10:02:12 | 登山に通った峠道
こんにちは!
日本の峠は約3773件存在するそうです
かつて、山登りでいったいどのくらいの峠を越えていったのでしょうか?
よっぽど印象に残った峠道以外は>ほとんど素通りして記録に残っていないのが現状です
年のせいでしょうか 人生の峠道 苦労しながら越えて行った峠道、
車に乗り難なく越えて行った峠道、人生の岐路にさしかかり思い出しております
峠(とうげ)とは、山道を登りつめてそこから下りになる場所
山脈越えの道が通る最も標高が高い地点である
今回の記事は愛知県豊田市(旧足助町)にある伊勢神峠(いせがみとうげ)
を取り上げてみたいと思います

伊勢神峠(いせがみとうげ)
一番上の峠には中馬や善光寺参りの人々が往来した当時の道が残り、
その下には明治30年(1897年)竣工の伊勢神旧トンネルがあります
さらに昭和35年開通の国道153号には新トンネルがあり、
3代にわたる、道の歴史があります
なお、中馬街道の一部は、東海自然歩道となっており、
峠には江戸時代末期に設けられた伊勢神宮の遥拝所があります
(現在の遥拝所は再建されたもの)ここからは伊勢湾一帯が一望でき、
その眺めは素 晴らしい
また、ここには「南無大慈大悲観世音」と彫られた石仏や、
「八百比久尼」の伝説も残されています

伊勢神峠(いせがみとうげ)は、愛知県豊田市(旧足助町)にある峠

伊勢神峠(いせがみとうげ)の景観

伊勢神峠にある石仏群 馬頭観音

「八百比久尼」の伝説が記されています

「八百比久尼」碑

中馬街道の雰囲気を残す伊勢神峠

伊勢神峠(いせがみとうげ) 標高780m



伊勢神峠(いせがみとうげ)から伊勢神宮を拝するための遥拝所へ



伊勢神峠(いせがみとうげ)伊勢神宮遥拝所
伊勢神宮への参拝は庶民のあこがれでした
今のように交通機関も発達していない時代の神宮への参拝は大変なこと
そのため、日本各地に遥かはなれた
伊勢神宮を拝するための遥拝所が作られました

伊勢神宮遥拝所にあった苔むした水手洗

伊勢方面が美しく望めますと記されています

伊勢神峠(いせがみとうげ)伊勢神宮遥拝所

伊勢神宮方面に向けて拝礼しました

伊勢神宮遥拝所と記されています

標高は780メートル 東加茂郡(旧足助町)と
北設楽郡(旧稲武町)の境に位置し、
かつては飯田街道の難所だったが多くの中馬や善光寺への
参拝者がこの峠を往来した
古くは石神峠、石亀峠などと呼ばれていたが、
文久4年(1864年)に稲橋村(現・豊田市稲武町)
の庄屋・古橋家の6代当主であった古橋源六郎暉皃によって
伊勢神宮遥拝所が峠に設けられ、伊勢拝峠と改められたという

東海自然歩道伊勢峠周辺の案内図

中馬街道について記されています

1897年(明治30年)に標高705メートルの位置に
造られた現役の伊世賀美隧道
奥三河の山道を抜けると、
小型車一台がやっと通り抜けられそうな幅の道が現れる
豊田市明川町の「伊世賀美隧道(いせがみずいどう)」、
通称旧伊勢神トンネルは、
どこか時代から取り残されたような雰囲気が漂う
このトンネルの真上に伊勢神峠、伊勢神宮遥拝所があります

1960年(昭和35年)には標高640メートルの位置に造られた
国道153号(飯田街道)の伊勢神トンネル


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夏の庭先に咲くムカデラン(蜈蚣欄)

2024-08-05 21:27:07 | 日記
こんばんは!
連日超猛暑が続いておりますが、皆様如何にお過ごしでしょうか!
庭先に暑さに負けず小型の野生ラン ムカデラン(蜈蚣欄)が咲いてくれました
このムカデランは秩父山地に着生していた山取り個体を義兄に20数年前に
小さな株を譲っていただいたものです
さいたま市の環境の良くない場所で(秩父山地と比べると)年々大株に
育ってきております

ラン 科 Pelatantheria 属 ムカデラン(蜈蚣蘭) 種
ムカデラン(蜈蚣欄、学名:Pelatantheria scolopendrifolia (Makino) Aver. 、
英語: Pelatantheria scolopendrifolia)は、
ラン科ムカデラン属の一属一種の多年草で、
日本国内では関東地方以西の暖かい場所の樹皮や岩面に着生する
常緑の着生種蘭である
分布域は日本南部、朝鮮半島南部および中国南部で、
自生地は少なく群生することは稀である
日本名のムカデラン(蜈蚣蘭)は多数並列する葉を
ムカデの足に例えたものである
6月から7月頃に淡紅色の小さな花を咲かせる

ムカデラン(蜈蚣蘭)は
夏に長さ1cmに満たない淡紅紫色をした花を咲かせる

ヘゴに着生させ、塀の脇から吊り下げて育成

大株になったムカデラン(蜈蚣蘭)株分けして塀の脇から吊り下ています

ムカデランは、細長く伸びる茎の両側から
無数の葉が互生する様子がムカデに似ており、
それが名前の由来になった着生蘭です
夏に長さ1cmに満たない淡紅紫色をした花を咲かせる多年草です
茎から長く伸びる白い気根が岩や樹木に張りつきます
花の唇弁は3裂しており、側裂片の先端が淡黄色になります
唇弁の基部には距があります針状葉の葉は革質で、
長さは6~10mm程です
葉の表面には縦に溝があり、先端はやや尖っています


最後まで御覧頂きありがとうございます
庭先にレンゲショウマがもう少しで咲きそうです
涼しげに咲くレンゲショウマ、後程掲載してみたいと思います
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