気ままなピークハンターズの山旅

日本百名山の頂と風景や国内旅行を中心とした絶景を掲載致します

高山に咲くアキノキリンソウ(秋の麒麟草)

2022-09-29 12:01:36 | 高山の花
こんにちは!
本日の記事は8〜11月に総状の黄色い花を多数つけるアキノキリンソウ
(秋の麒麟草)を取り上げてみたいとと思います
草原から明るい森林に生育する和名は秋に咲く(麒麟草)
アキノキリンソウが今回の主役です
アキノキリンソウを掲載するにあたり植物図鑑で調べてみたところ、
別名アワダチソウといい嫌われ者のレッテルが貼られる事が多い
帰化植物のセイタカアワダチソウの同じ仲間であることがわかり、
ちょっとがっかりしております

高山に咲くアキノキリンソウ(秋の麒麟草)
ミヤマアキノキリンソウと思われます(高山に咲いていたことで)
アキノキリンソウ(秋の麒麟草、Solidago virgaurea var. asiatica)とは
キク科アキノキリンソウ属の多年草である
高さは70〜80cm程度となり、8〜11月に総状の黄色い花を多数つける
葉は互生し、茎の下部では先端がとがる楕円形、
上部では披針形になっている 北海道から九州、朝鮮に分布
山地や丘陵の日当たりのよい場所に生える
かつては里山に囲まれた水田の周辺、
ため池の土手などにごく普通に見られた秋草の代表であり、
リンドウ等と共に小学校の教科書や絵本などでよく紹介された

日本三大峠の一つに数えられる三伏峠に咲く
ミヤマアキノキリンソウ(秋の麒麟草)と思われる

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
アキノキリンソウは日本全国に生育する
多年生の草本 草原から明るい森林に生育する
和名は秋に咲く麒麟草であり、
花が美しいのでベンケイソウ科のキリンソウにたとえたものという
別名をアワダチソウといい、花が泡立つように咲くとの意味である
本種と同属の帰化植物にセイタカアワダチソウがある
草丈が1.5mにもなるセイタカアワダチソウの方は嫌われ者の
レッテルが貼られる事が多いが、花を良く見れば、
どちらも美しく、同じ作りで同属であることがわかる

高山に咲くアキノキリンソウ(秋の麒麟草)

霧ヶ峰高原に咲くアキノキリンソウ
霧ヶ峰に咲いていた事によりキリガミネアキノキリンソウと思われる

八幡平に咲くアキノキリンソウ

八幡平に咲くアキノキリンソウ
高山に咲いていたことからミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)と思われる
アキノキリンソウの仲間は高山や島嶼などで変異があり、
ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)、キリガミネアキノキリンソウ、
ハチジョウアキノキリンソウ、イッスンキンカ、オオアキノキリンソウなどがある


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山地の草原に咲く紫色の花マツムシソウ(松虫草)

2022-09-24 11:00:18 | 高山の花
こんにちは!
本日の記事は夏から秋にかけて紫色の花をつけるマツムシソウを
取り上げてみたいとと思います
マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが
和名の由来であるとする説があるマツムシソウが
今回の主役です

草原に咲くマツムシソウ
マツムシソウ(松虫草、山蘿蔔、Scabiosa japonica)は、
マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草・多年草
北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種で、
山地の草原に生育する

草丈はおよそ60-90 cmで、葉は対生し、羽状に裂ける
夏から秋にかけて紫色の花をつける
花は頭状花序で、花の大きさは径4 cmほどである
開花時期は、8~10月 葉を出して冬を越し、
花を付けてから枯れる冬型一年草(越年草)だが、
高地では枯れずに2年目の葉を出す多年草である

湯ノ丸高原に咲くタカネマツムシソウ
タカネマツムシソウ(高嶺松虫草、学名:Scabiosa japonica var. alpina)
はマツムシソウ科マツムシソウ属の越年草
マツムシソウを基本種とする高山型変種で、別名、
ミヤママツムシソウ(深山松虫草)という

飯豊山稜線草原に咲くタカネマツムシソウ

北アルプス八方尾根草原に咲くタカネマツムシソウ

飯豊山切合小屋付近草原に群生するタカネマツムシソウ

飯豊山切合小屋付近草原に群生するタカネマツムシソウ

マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが
和名の由来であるとする説がある
薬草として皮膚病などに用いられることもある
日本の31の各都道府県で減少傾向にあり、
各々のレッドリストに指定されている







紫色の花をつけるマツムシソウ

六合 野反湖周辺に咲くマツムシソウ



草原に咲く紫色の花マツムシソウ(松虫草)



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ひまわりを小さくしたような鮮黄色の高山の花ウサギギク

2022-09-22 14:45:59 | 高山の花
こんにちは!
本日の記事はひまわりを小さくしたような鮮黄色の高山の花ウサギギクを
お届けしたいと思います
高山植物には珍しく大きく鮮やかな黄色の花をつけて咲いており、
印象が強く覚えやすいためか、高山植物にあまり興味を示さない
登山者でもこの花の名前ぐらいは知っている
登山道の片隅でひっそりと咲いていたウサギギクが今回の主役です

登山道の傍らに咲くウサギギク
ウサギギク(兎菊、学名:Arnica unalascensis var. tschonoskyi)は、
キク科ウサギギク属の多年草 高山植物

ウサギギク(兎菊)は
本州中部以北・北海道・千島列島・アリューシャン列島の
亜高山帯から高山帯に分布、草原地帯に生育する
茎は単一で直立しており、高さは20-30cm。葉は対生でへら形
花期は7-8月で、黄色い花を一輪つける 別名キングルマ(金車)

ウサギギクの和名は、葉の形がウサギの耳を思わせることに由来する

北アルプス八方尾根唐松岳稜線に至る登山道脇に咲く
ウサギギク(兎菊)





ウサギギク(兎菊)は
高山植物には珍しく大きく鮮やかな黄色の花をつけて咲いており、
印象が強く覚えやすいためか、高山植物にあまり興味を示さない
登山者でもこの花の名前ぐらいは知っているようだ
よくチングルマと混生している>日当たりのよい高山帯の
雪田周辺の湿った草地や礫地に生える多年草
全体に短い縮毛が密生する 茎は分枝せずに直立し、
高さ15-35cmになる 根茎は太く、長く横にはう

花茎の先に直径3.5-6cmのひまわりを小さくしたような
鮮黄色~橙黄色の花を上向きに1個だけつける

火打山山頂付近稜線に咲くウサギギク(兎菊)



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薄く雪をかぶったような白い花ウスユキソウ属

2022-09-11 14:31:18 | 高山の花
こんにちは!
本日の記事は薄く雪をかぶったような白い花 ウスユキソウ属
と題しまして今までに撮りためた和製エーデルワイスを
お届けしたいと思います
ウスユキソウ(薄雪草)の花言葉は大切な思い出!!
登山道の片隅でひっそりと咲いていた薄雪草が今回の主役です

高山に生えるミネウスユキソウ
ウスユキソウ属(薄雪草属、学名:Leontopodium)は、
キク科キク亜科の1属である。ウスユキソウ Leontopodium japonicum や
セイヨウウスユキソウ(エーデルワイス)
 Leontopodium alpinum などが属する
名前のとおり、薄く雪をかぶったような白い花を咲かせる ただし、
本当の花はごく小さく、花のように見えるのは花序の周囲を飾る
苞葉と呼ばれる葉で、その表面に白い綿毛が密生しているため、
まるで雪をかぶっているように見える

六合村にある野反湖周辺に咲いていたミネウスユキソウ

霧ヶ峰高原に咲いていたミネウスユキソウ

霧ヶ峰高原に咲いていたミネウスユキソウ

高山に生えるミネウスユキソウ

高山に生えるミネウスユキソウ

中央アルプス空木岳稜線に咲くヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)

中央アルプス空木岳稜線に咲くヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)

中央アルプス花崗岩の砂礫地帯に健気に咲くコマウスユキソウ

飯豊山山頂付近に咲くホソバヒナウスユキソウ
ウスユキソウ(薄雪草)は、北海道~九州の低山帯や亜高山帯に分布している
ウスユキソウ属の宿根草です
ウスユキソウ属に属する植物はアジアからヨーロッパにかけて
広く分布しており、なかでもヨーロッパアルプスの自生種で
「エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)」と呼ばれている
品種は、抜群の知名度を誇っています

飯豊山山頂付近に咲くホソバヒナウスユキソウ

北アルプス八方尾根に咲く固有種ハッポウウスユキソウ

月山に咲くミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)
ウスユキソウは、日本に自生する品種だけでもいくつもの品種があり、
品種によって花の形などもかなり違いがあります
ウスユキソウは比較的低山帯に生えるのですが、
高山に生える品種はミネウスユキソウと呼ばれます
また、東北地方の日本海側に茎が短く、
歯の形にも特徴のあるミヤマウスユキソウが生育しますし、
中央アルプスにはヒメウスユキソウ、
早池峰にはハヤチネウスユキソウなどがあります 
いずれも白い花を咲かせるウスユキソウですが、
地域などによって違いがあるので、
その違いを楽しむのもおすすめです

月山に咲くミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)

月山に咲くミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)
ウスユキソウ属(主な種)
セイヨウウスユキソウ(ハナウスユキソウ、エーデルワイス) 
エゾウスユキソウ(レブンウスユキソウ) 
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)
ホソバヒナウスユキソウ 
ハヤチネウスユキソウ 
ウスユキソウ(変種にミネウスユキソウ) 
カワカミウスユキソウ 
オオヒラウスユキソウ 
ヒメウスユキソウ(コマウスユキソウ)



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高山植物 黄色い野性的な花マルバダケブキ

2022-09-09 12:46:33 | 高山の花
こんにちは!
最近、峠の旅にはまってしまいました
古の頃、行き交った人々の息吹が聞こえてきそうです
日本古来の歴史を感じることが体験できそうな峠道の旅、
これからも続きます 現在、峠の書物を読みながら次は
何処に行ってみようか? 想いを巡らしております
今後、もう少し涼しくなったら日本書紀にもある
日本で最も古いとされる峠 日本三大峠の一つに数えられる
奥秩父雁坂峠へ出かけてみたいと思っている今日この頃です
今回の掲載記事は、高山植物 黄色い大輪の花を咲かせる
マルバダケブキを掲載してみたいと思います
(登山の際、撮りためた画像が中心となります)
高山植物の花やガーデニングの花々掲載につきましては、
不定期になりますが箸休めの気分でご覧いただければ幸いです

マルバダケブキ(丸葉岳蕗、学名: Ligularia dentata )は
キク科メタカラコウ属の多年草

南アルプス三伏峠付近に咲くマルバダケブキ

マルバダケブキ 黄色い野性的な花を咲かせます

南アルプス聖岳中腹に群生するマルバダケブキ

南アルプス聖岳中腹に群生するマルバダケブキ
本州、四国に分布し、山地や深山のやや湿った草地、
林縁に自生する 本州中部地方から東北地方の山中に多く、
四国にはまれにみられる

戸隠山の裏側に控える高妻山稜線に咲くマルバダケブキ
後方に見える山並は北アルプス後立山連山の絶景

黄色い大輪の花を咲かせるマルバダケブキ
撮影地は南アルプス塩見岳中腹の山林

黄色い大輪の花を咲かせるマルバダケブキ
茎の高さは40-120cmになる 根出葉は長い葉柄があり、
葉身はフキに似た腎円形で径30-40cmになり、
縁は鋸歯状になる
茎につく葉の葉柄の基部は広くふくれて茎を抱く
花期は5-8月 茎の上部に散房状に5、6個の黄色い径5 -8 cmの頭花をつける
舌状花は10個ほど

霧ヶ峰高原 山林に咲くマルバダケブキ

南アルプス聖岳中腹に群生するマルバダケブキ

南アルプス聖岳中腹に群生するマルバダケブキ

黄色い野性的な花を咲かせるマルバダケブキ
丸みを帯びた葉は径20cm~40cmほどと大きく、
花のない時期はフキの葉とよく間違われます
漢字で「丸葉岳蕗(マルバダケブキ)」と表記しますが、
山に生えるフキに似た植物である
ということから名付けられた名前です


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