【落語にしてみた】怪談噺の2作目は、いま台本の第一稿ができて、写楽(iMac)に録音しながら「書きことばを話しことばに改めた台本(第二稿)」を作っているところです。
よく YouTube で「朗読」というのを見かけますが、本に書かれた物語はあくまで「目で読む」ための文章です。
それをただ読み上げただけでは「ああそうですか」で終わってしまいます。
これを私たちが普段しゃべっていることばに改めて、初めて落語という耳に血の通った作品になるわけです。
だからこれはけっこう時間がかかるし、書きことば専門(小説屋など)や話しことば専門(しゃべくり芸人など)には難しい作業になります。
そこで私の大学教員としての「書いて、話す」経験が活きてくるのです。
2作目はグリム童話集の初版、つまり2版以降には削られてしまったものも多い中から、やっと怪談噺にできそうなものを1編拾い出しました。
初版のほぼ完全な日本語訳は、白水社から「初版グリム童話集・全4巻」として出版されています。
私はまだ3巻までしか読んでいませんが、「なるほどこれでは削られるよなあ」と思うほどつまらなかったり、新しい版でも残酷なまま残っていたり(狼と七匹の子やぎ、白雪姫など)、なかなか怪談噺にできそうなものがありません。
まだ4巻が未読なので、図書館に戻ってくるのを待っています。
1作目「泣き童子」は、アップして2週間ですでに視聴が70回を超えています。
これはひとえに宮部みゆき氏のネームバリューによるものなので、2作目の出来次第で私の実力が問われます。
焦らず妥協せず、楽しんでいただけるものを目指しますので、いましばらくお待ち願います。
話は変わりますが、みなさんの中で「松の内」は、1月のいつまでですか?
私は昔から1月7日までだと思っているのですが、これは地域によっても家によっても違いがあるようで、三ヶ日だけだという慌ただしい説もあれば、逆に15日までというのんびりした説もあり、出会う人に「あめましておめでとう」と挨拶すべきか、「寒中お見舞い申し上げます」がいいのか、ちょっと迷います。