盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

魚が高い

2019-02-14 10:30:12 | にゃんころ
私は肉料理が続くと1週間くらいで根をあげますが、魚料理なら何週間続いてもウェルカムです。

釣りはやりませんが、魚屋で魚を丸一尾買ってきて自分で捌くのは得意中の得意。
料理のレパートリーはおそらくそこらの主婦より多いでしょう。

ところが。
我が家の近くには魚屋がないのです。

先に説明しておきますと、私の住んでいる街から電車にひと駅乗ると、東京の中でも5本の指に入ろうかという高級住宅街があります。
豪華な一戸建てばかり、車は外車ばかり。
開けていて大きな街ですが、近くに大学があるので安くて量の多い料理店などもあります。

ところがひと駅違えば大違い。
開けているのは駅前だけ、駅から3分も歩けばボロい住宅ばかり。
スーパーは2軒ありますが、とにかく高い。
隣が金持ちの街なので、セコいくせに物価だけは高いのです。

料理店はあるものの、焼き魚定食など魚を出す店がほとんどありません。
自分で捌こうにもスーパーにあるのは切り身ばかり。
青魚はそのまま売られることもありますが、さほど大きくもないイワシが「特価で」一尾 100 円。なめてんのか。

というわけでここ数年は魚を捌くこともなく、パックに入った切り身を刺身で食うという典型的な男やもめ生活です。
そんな中で、曲がりなりにも「調理」といえるものをご紹介します。


・アジを三枚におろして腹骨をすき取り、骨抜きで小骨を抜いて皮をむき、大きめのそぎ切りにする
・醤油と日本酒(5:1 くらい)、すりゴマ、刻みネギで漬け汁を作り、アジの身を漬けて1時間ほど置く
・卵を溶いて入れ、軽く混ぜる
・白い飯に、漬け汁ごとぶっかけて食う

元々は瀬戸内海を暴れ回っていた海賊の考案した料理だそうです。
海賊だから煙で居場所がバレると都合が悪いので、火を使わない料理です(ただし飯は熱々がいい)。
これがまた、うまい。
アジの一尾が手に入らないなら、パックの刺身を使っても手軽でよいでしょう。
イワシやサンマを使っても美味です。

ぜひいちど、お試しください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿