盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

渋滞

2018-09-30 11:39:11 | にゃんころ
いま 11:40。
昨夜の予報では暴風雨の真っ只中にいるはずなのですが……

東京南部は穏やかな曇り空。
天気図では夕方以降に荒れてきそうです。

  - * - * -

いま 16:30。
大粒の雨が落ちてきました。
台風は確実に移動し、これから猛烈な加速を続けていくはずです。


気象観測システムはここ半世紀で、劇的な進歩を遂げました。
とても複雑な事をしているのですが、ひとことでいえば空間をサイコロを積み上げたような立方体の集まりと捉え、ひとつの立方体の温度、湿度、風向、風速などが周囲の立方体にどのような影響を与えるかを求めます。
これをラジオシティ方式といって、立方体が細ければ細いほど正確な予報を出せます(これは手法の一つであって、これだけで予報を出しているわけではありません)。

ラジオシティは「すべての」立方体の相互関係を計算するため、気象庁には世界有数のスーパーコンビュータがあります。
それでも予報が外れてしまうのは、エルニーニョをはじめとする異常気象の多発が原因といえるでしょう。
昔は天気予報が外れると「気象庁の下駄がすり減った」といったものですが。


富士山レーダーがなかった時代、さらに自前の気象衛星を持てずインテルサットの情報を買っていた時代に比べれば、現代の天気予報は桁違いに精度が上がりました。
しかしそれでも犠牲者が出てしまうのは、いつまで経ってもなくならない「自分は大丈夫」という甘え・油断です。
福島原発事故も、スリーマイルやチェルノブイリの教訓を活かせませんでした。


私は9月5日の暴風の日、法的に避けられない理由で外出し、帰宅直前に転んで骨折しました。
私も被災者のひとりといえます。
まして「避けられる用事」なら、避けてください。
避難指示が出たら、すぐ避難してください。

被災者の多くは「避難途中に」被災しているのです。

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