盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

ジャズ

2019-05-23 13:51:14 | にゃんころ
私はジャズが大好きなのですが、もちろんジャズに興味がない人も少なからずいるでしょう。

しかしマイルスだコルトレーンだエリントンだと聞き込んでいなくても、多くの人はジャズを耳にし、親しんでいるはずです。
そう、「ルパン三世」のオープニングテーマです。

ルバンの第1シリーズは大人をターゲットにした作品だったため、当時の「アニメは子供が観るもの」という風潮に馴染めず、あまり人気が出ないまま終わりました。
しかし何度か再放送されるうちに改めて評価され、続編が作られることになりました。
1977年のことです。

その時の私は高校生。
ちょうど文化祭でクラスの映画を作っていた時で、友人の家に集まって8mmフィルムの編集をしている時にルパン三世(PART2)が新番組として始まりました。
全員が第1シリーズを知っていますから、観た感想は全員「おもしろいけれど第1シリーズほどではない。でも音楽はかっこいい」でした。

いまなら誰でも知っているルパン三世のオープニングテーマ。作曲は大野雄二。
その日に観た同級生の中には、それまでイーグルスやドゥービーブラザーズばかり聴いていたのに、いきなりジャズに目覚めてしまった奴もいました。

これまで様々なアレンジがなされてきましたが、いちばんジャズの要素を前面に押し出した編曲は、おそらく1979年のバージョンでしょう。
マリンバとホーンセクションによる完全なジャズで、これがまた実にかっこいい。
YouTubeにも転がっているので、よろしければいちどお聴きになることをお勧めします。
あなたもジャズが好きになること、請け合いです。


他の番組でいえば、NHK「美の壺」が、やはりジャズの入り口になるでしょう。
オープニングはジャズ界の名曲のひとつに数えられる、アート・ブレイキーの「モーニン」。
番組中のBGMもほとんどすべてといえるほど、ジャズが使われています。
番組そのものも粋でおもしろいので(私は毎週予約録画しています)、まだご存知でない人はぜひご覧ください。
BSプレミアムで、毎週金曜の夜です。

何かを好きになるのは、きっかけひとつで充分。
私も子供の頃に立川談志の高座に出会わなければ、落語にのめり込むことはなかったでしょう。

あなたにも今後、一生の趣味になるものとの出会いが、訪れることと思います。

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