モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

元祖my絶景(2)海谷山塊に驚く。(2007/08/16)

2020年12月29日 | my 絶景

高浪の池から明星山を見た前日 (2007年8月16日)の午後4時、私はとある岩山の前に立ちつくしていた。
いきなり魁偉な岩山をお目に掛けてしまったが、この山の名前は・・・




昔、大糸線に乗り、糸魚川から松本方面に旅した時、根知(ねち)の駅辺りで、東の方に魁偉な岩山を見つけた。
鈍行列車が駅に停車の前後、ほんの数分間、見えただけだが、その岩山は先の明星山同様、強烈な印象を私に与えた。
(`◇´)いつかこの岩山を征服してやるぞーっ!などとは思わなかったが、
モウ少し間近でじっくり眺めてみたいと長年思っていた。

今回の信州ツアー(主に霧ヶ峰)の最後にわざわざ糸魚川を掠めたのは、明星山とこの岩山に肉薄せんがため。
根知の駅からホンの少し東に入ったところで車を停め、山を写していたら
 

左は阿弥陀山1511m、右の丸いのが駒ケ岳1498m



(((´π`;)/お~い!

駒ケ岳1498m
 



(((´π`;)/お~い!

と自転車に乗ったお爺ちゃん(明らかに農業)が近寄って来た。

「勝手に田んぼ(畦)に入り込んですいません。それにしても(^o^;)凄い岩山ですね。」
と感想を述べると、

(((´π`;)/ その通り、あれが駒ヶ岳、○□岳、△▽山、それから雨飾山・・・と山の名前を教えてくれた。
妙高山も見えるとか言ってたが、それは嘘だ。山の陰に隠れて見えるはずがない。
(´π`;)どこから来た?と聞かれたので、秋田です。と答えたところ、
「秋田なら(´π`;)俺も昔、行ったことがある。秋田の山はみんななだらかで眠たくなるような山ばかりだった。
どうだ。秋田にはこんな立派な山は無いだろ!」と自慢話が止まらない。
山奥に行けば少数ながらもけっこう立派な岩壁はあるのだが、ここでは敢えて異論は差し挟まなかった。

いずれにしろ平地の田園地帯からいきなり千数百mもの岩山が幾つも聳え立つ風景は実にみごと。
こんな風景は日本では極めて珍しい。
 

駒ヶ岳1498mと雨飾山1963m
 



日本百名山・三十一番札所、雨飾山1963m
 



それなのに、この地の山岳風景はさっぱり知られていない。

理由1.北アルプス(白馬連峰)や妙高戸隠など高くて立派で有名な山がすぐ近くにいっぱい有る。
理由2.日本百名山ブーム以降、雨飾山は有名になったが、
 それ以外の前衛は恩恵に浴していない。車でのアクセスや登山道の整備が遅れている。


しかし、以前この付近は映画「楢山節考」の撮影地になったとも聞く。見る人は見ているんだなと気付く。
この地がいったい何処にあるものやら見当も付かない方のために、
参考マップはまずはこちら↓。




より詳細はこちら↓。




この山塊により肉薄すべく県道221号線(詳細地図で「上野」とある辺り)に入ると 
時折、駒ヶ岳の岩壁が覆いかぶさるように見え隠れする。




県道から派生した林道を奥に進み、終点と思われる広場に着いたら、
目の前に冒頭の 大岩壁があった。







ところが、この岩山の名前は詳細地図にも手持ちの道路地図にも載っていない。

広場(海谷三峡パーク)の案内板を見たところ、
千丈ヶ岳と分かった。どうやら阿弥陀山1511mや烏帽子岳1451mの前衛にあたる山のようだ。 
金山2245mや裏金山2122mを源とし千丈ヶ岳と駒ヶ岳の間を流れる川が海川(うみかわ)であり、
その川が削り取った壮絶な渓谷を海谷(うみたに、うみだに)と言う。
海谷山塊とは、この谷の両側にそそり立つ岩峰群のこと。

この展望台を下ったところにある海谷高地は「越後の上高地」とも呼ばれているらしい。 





千丈ヶ岳と駒ヶ岳の間に見える奇怪な岩山は鉢山1575m。

 



鉢山1575mの右手前に聳えるのは駒ヶ岳の一角。




海谷三峡パークでは、品の良い初老の夫婦にお会いした。
ご挨拶したところ、地元糸魚川にお住まいの方で、

「秋田からよくぞこんなところまで・・・。それよりもよくここを知ってましたね。」と感心することしきり。

日がだいぶ西に傾いて来た。暗くなる前に糸魚川の宿へ着かなくちゃ。
県道をそのまま北上。
来海沢という集落の辺りで、少し立ち止まる。 







わーっ!なんて素晴らしい風景だ。ハイジと座敷わらしが一緒に出て来そうな( ̄も ̄;)☆\バキ

なんて思いながら、Superficial traveler(宮沢賢治「オホーツク挽歌」より)は通り過ぎて行く。





更に下り、海川のほとりに立つ。 

残念ながら山名の特定が出来ん。





どなたかご存知の方いらっしゃったらよろしく m(_ _)m 

この川は生まれて僅か弐十数キロでその生を終える。日本海と一体化するのだ。
海谷山塊よ。さらば。
またいつか(紅葉か新緑の頃)来るよ (´π`;)/~~
今回の信州(+一部越後)旅行のメインはなだらかな花咲く高原だったが、
このように険しい岩山も数多く眺めることが出来た。


最後に今回のツアーの初め、
8月14日に見た信越国境付近の名山を幾つか。

妙高山



野尻湖畔から見えた黒姫山はメタボリックな感じ。




田園地帯から望む黒姫山



この日の11時頃、戸隠山に向かう。
戸隠牧場や戸隠神社の駐車場は既に満杯だったのでストレートに鏡池をめざす。
 

鏡池より
 



この鋭いピークをてっきり私は戸隠本山と思っていたのだが、正確には西岳のようだ。 

戸隠本山はこの右に続く少し低い岩峰のようだ。

 



戸隠の山々も海谷山塊と同時代の古い昔(と言ってもいったいつ頃?)に火山活動で出来上がった。

今、我々が見ているのは、かつての巨大火山の名残り、遺骨なのだ。


以上。

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元祖my絶景(1)巨大なるライムストーン塊(2007/08/17)

2020年12月28日 | my 絶景

先週、拙ブログに「my絶景」というカテゴリーを立ち上げ、
2020年に見た絶景を幾つか投稿してみたが、

その後、冬場のひま潰しにPCのハードデスクの中をあたっていたら、
昔見た風景の中にも「絶景=すぐれた景色」が有ったので、
少し復刻してみようかなと思う。

その壱番目は、2007年の夏、高浪の池で見たこの風景だ。




「高浪の池」と言っても、多くの皆様は知らんだろけど、
実は( ̄π ̄; 私も2007年、そこへ行く少し前まで知らなかった。

偶々、糸魚川付近の地図を見ていたら、この池を発見した。
そして折角近くまで行くのだからと、8月17日の朝、立ち寄ることになった。

結論を言えば、寄り道して(^◇^♪えがったえがった。

「高浪の池」の所在地は糸魚川の少し南、白馬連峰支脈の端っこ。一見、ありふれた山ん中の池か沼のようだ




が、ここには

 



斯様に巨大な鯉が棲んでいるらしい。( ̄π ̄;ほんとかな? ⇒ こちら

畔に有った「環境庁&新潟県」の看板にも書いてあるくらいだから、根も葉もない話ではなかろう。
だけど、それにしてはでかすぎる。

その頃、決まった巨大鯉の愛称は浪太郎(なみたろう)と翠(みどり)だと言う。

ほんとに居るのかどうか確かめるべく(いや。実は別の魂胆があって)池の周りを巡ってみた。 





この池、透明度は高くないが 、
廻りの森林が投影している部分は斯様に綺麗な緑色になってる。
まるで翡翠を溶かし込んだような色合い。





更に少し歩いたら 

えー`((:((:(:(:(llllll・o・llllll)ーーーーっ!!
なっ(;゚Д゚)なんじゃ。これは!!絶景だーーーーっ!! 







池の向こうに巨大な怪獣が出現したような構図だが、これは特殊撮影、合成写真にはあらず。
糸魚川の奥地に実際にある風景なのだ。

池の上を通る道路から眺めると、岩山は更に生長したように見える。 




何とも日本離れした風景。

ワタシはまだ行ったことはないが、中国の桂林や北イタリアのドロミテアルプスってこんな感じ?




この岩山の名前は明星山
と書いて「みょうじさん」と呼ぶ(「みょうじょうさん」と呼ぶ人も居る)。
その直下、ヒスイ峡から望むとあまりにもでかすぎて広角レンズでも収まらなかった。





 


この岩壁、ロッククライミングの世界ではけっこう有名処らしい。

だれか登ってないかな~♪と注意深く探してみるが、
さすがに・・┐('~`;)┌ 今日は居ないようだ(だってずっと猛暑続きだし、まだ朝の8時だ)。 

この山は全山ライムストーン(石灰岩)で出来ている。
ということは、伊吹山や秩父の武甲山と同じ。セメント採取で山が無くならなきゃいいが・・・

糸魚川市のサイト/こちらによると、
「切り立った岩肌には盆栽の王様「糸魚川真柏」が自生し、
直下の峡谷は国指定天然記念物「ヒスイ峡」として自然の美しさを感じさせてくれます。」とある。


 



上右写真の白い渓谷から宝石の翡翠(ヒスイ)が採れるそうだ。 

麓の集落から仰いだ明星山。



その頂きの標高は1188mなので、けっして高山とは言えないが、麓の村の標高はせいぜい100m程度の筈。
だとすると、標高差は1100mくらいになる。ちなみに上高地から仰ぐ前穂高岳との標高差は約1500mだが、
仰ぎ見る角度では、明星山の方が上かもしれない。

この山のことは・・・実は1980年頃から知っていた。
当時、大糸線に乗って糸魚川から松本方面に旅した時、小滝の駅辺りで、その姿を垣間見て強烈なインパクトを受けた。
(`◇´)いつかこの岩山を征服してやる・・・

つもりは全く無かったが、間近でじっくりと仰いでみたいとは長年思っていた。
 

フォッサマグナを巡る今回の旅ももうすぐ終了。
最後に近くの大峰峠 680mから見た山岳風景を少し紹介してみる。
南西方向に望むのは白馬連峰。

左が小蓮華岳 2763m、右が雪倉岳 2611mと思われる。



ここは高山植物のデパートだ。1990年代に二回登っているが、またいつか・・・。 


次いで真東に雨飾山。
 

雨飾山(あまかざりやま) 1963m



この山は深田久弥の「日本百名山」で有名になった。 
その北側には戸隠連山のような岩峰群、海谷(うみたに、うみだに)山塊が続く。

 




元祖my絶景(2)海谷山塊・・」に行く。


コメント (10)
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my絶景(3)焼石岳の紅葉は絶景かもしれない。

2020年12月26日 | my 絶景

東北地方で紅葉の綺麗な山と言えば、栗駒山や岩手の三ツ石山がすぐ浮かぶが、
(栗駒山はこちら。三ツ石山はこちら。)
最近、焼石岳もかなり綺麗だとの噂をチラホラ聞くようになった。
焼石岳には夏場、花を見るためによく登るが、秋には2017年に一度しか行っていない。
その時はあいにく天気がイマイチで、肝心の紅葉はほとんど見ないまま下山してしまった。
今年(2020年)は10月9日と10月21日の二回行ってみた。どちらも晴天だったが、9日は山頂部で素晴らしい紅葉に遭遇した。
この日の焼石岳は今年、自分が行った中では最高の山行きとなった。
その模様は、既に本ブログでも報告済み(こちら)だが、
「絶景」という観点から、頁を組み直し、再度報告してみる。

この日の焼石の本格的紅葉は、銀明水から歩いて三十分くらい、標高1300m付近から突然始まった。
近くを歩いていた元気な登山者たちが、「これは絶景だーーっ!」と叫んでいたが、
私にとっては、「グレーテスト紅葉ショー!!」だった。


横岳側の紅葉




六沢山方面の紅葉



紅葉の中でも特に紅かったのはサラサドウダンだったが、他にミネカエデも一種で二色(赤と橙色)を頑張っていた。


サラサドウダンの紅葉




六沢山方面の紅葉。前面ではミネカエデが頑張っていた。




再び、横岳方面。




泉水沼の畔で二枚。


背景は焼石岳。







横岳との鞍部に差し掛かると、鳥海山が見え出す。




足下にはカール(氷河圏谷)状の地形。焼石の山頂部では一番好きな風景。




鳥海山と西焼石岳が遠近で並ぶ。




焼石岳山頂から、西焼石岳と鳥海山。







南東側には泉水沼。




その上には胆沢平野扇状地の散居集落が。




これは富山県の砺波平野、島根県の出雲平野と並び、日本三大散居集落のひとつと言われている。

紅葉を前面にして集落風景を見たのは今回が初めてだった。

焼石岳の絶景はこれだけに止まらないが、今回はここまで。

以上。

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my絶景(2)絶景とはなんぞや。屏風岳へのいざない。

2020年12月25日 | my 絶景

絶景とはなんぞや。
手持ちの広辞苑(昭和50年頃に購入)によると、「すぐれた景色」とあった。
これが絶景と言えるかどうかはともかくとして、
今年は初夏と秋の二回、秋田県南部にあるマイナーな山、山伏岳(1315m)に
更に無名の屏風岳を見に行った。

年に一回、行けば十分すぎるところへ二回も行ったのはコロナ影響で県外に行きにくい事情も有った。


2020/06/06 屏風岳 




2020/10/18 屏風岳




そもそも自分が山歩きを始めたのは、山に咲く草花を見ることが目的だった。

その本能目的に従い、20~30歳台の頃は、近場では秋田駒ヶ岳や焼石岳、鳥海山、月山、
遠方では尾瀬、白馬岳、大雪山、アポイ岳などにも少しだけ行ったが、
40歳を目前にして突然、山歩きから遠ざかってしまった。

50歳台になり、しばらく嵌っていた園芸ガーデニングに飽き出した頃、また山歩き熱がぶり返して来た。
60歳を過ぎ、勤め人をリタイアしたら、まだ見ていない高嶺の花や高山のお花畑を実見するべく、
日本アルプスや北海道の山々に行ってみたいなと思っていた。
しかしいざリタイアが迫ったら、今度は家族の介護などの事情で、遠出が出来なくなってしまった。
そんな折にfacebookの友人が、秋田県南部に有る甑山や屏風岳の存在を教えてくれた。
参考までに、甑山の眺め。詳細はこちら

2017/10/14 甑山



当初、このような山岳風景は東北地方には無いだろう。
少なくとも新潟以西の中部日本まで行かないと見られないものだと思っていた。

それがすぐ近場、秋田に有ったと知り、とても驚いた。
以降は花だけではなく、このような山岳風景、たぶん私にとっては「絶景=すぐれた景色」を
見る、
あるいは新たに探すために山を歩くようになった。
というわけで、私が山歩きの目的は「花と絶景探し」の二本立てになってしまった。
そのせいもあり、花の咲かない季節、春や秋にも山に行くようになった。

なお絶景とはこのような山岳風景だけではない。
紅葉や滝・渓谷、湖沼、海岸、日の出、日の入り、雲海、夜空、夜景、桜、花園、・・・
「すぐれた景色」であれば何でも有りだ。

my絶景として偶々初めに選んだのが、山岳風景だっただけの話。

話を屏風岳に戻す。
写真三枚だけで終わるのも何なので、屏風岳について今少し語らさせて頂く。
この山域に初めて登山したのは、たしか1972年、高校二年の夏休み中だった。
当時、所属していた生物クラブ顧問の命令意向で高松岳(山伏岳の隣の山)で植生調査をすることになった。

あいにく天気はイマイチで山上はガスっていて何も見えなかった。
よって屏風岳があることなど知らずに(今でも屏風岳は知られていない)下山した。

それから40年後、facebookの友人からその存在を教えてもらい、高松岳と山伏岳に登り、
屏風岳を初めて見たのは、2016年10月28日だった。

以下、その日見た屏風岳を3シーン。

2016/10/28 高松岳山頂付近から屏風岳を望む。



2016/10/28 山伏岳山頂から屏風岳と神室連峰を望む。



2016/10/28 屏風岳をアップで。右手前の岩山はジャンダルムと呼ぶらしい。




折角なのでこの日見た他の山々。

2016/10/28 高松岳から見た虎毛山とブナの稜線。



2016/10/28 高松岳から見た鳥海山。



以上、詳細はこちら

春の新緑時の姿も見たいと思い、翌2017年5月29日、川原毛硫黄山からストレートに山伏岳に登ってみた。

2017/05/29 山伏岳山頂から神室連峰と屏風岳。




2017/05/29 屏風岳をアップで。



折角なのでこの日見た他の山々を。

2017/05/29 山伏岳から見た鳥海山。



ここから見た鳥海山は私が今まで見た中では最も美しい。

2017/05/29 神室連峰。



神室連峰の残雪姿も美しかった。
写真でしか知らないが、夜叉人峠から見た白根三山を彷彿とさせるような眺めだ。

2017/05/29 神室山と月山をクローズアップ。



以上、詳細はこちら

また今年(2020年)に戻して、10月18日、新たに見つけた風景。

2020/10/18 小安岳の登りから樹間越しに見た高松岳。



2020/10/18 小安岳の登りから見た山伏岳。



この二枚は、小安岳の急坂を登る途中で振り返ったら見えた景色。
山岳風景としては凡庸だが、額に汗をかきながら登る最中に目に飛び込んで来た風景なので、印象的だった。

その後、稜線に上がってからは周囲の山々の眺めが素晴らしかった。

2020/10/18 高松岳山頂から見た栗駒山。



屏風岳以外にもこの山域は絶景だらけだった。
しかしそのことは地元の人にもほとんど知られていない。

以上、詳細はこちら

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my絶景(1)白神山地で劒のような岩木山を見た。

2020年12月23日 | my 絶景

今年も残り少なくなってきた。
どうでもいい個人的な話で恐縮だが、今年、新たに遭遇した山岳風景を少し振り返ってみようと思う。

その中には思わず「絶景だーっ!!」と叫びたくなるような風景が幾つか有った。
内容は
既に本ブログで報告済みなので重複するが、
今年の振り返り、総括の企画なのでどうか大目に見て欲しい。


コロナ影響もあり、今年の春はさっぱり遠出できなかった。
秋田県の場合、佐竹の殿様(県知事)から、
(`◇´)県境を越えたらいかん!との厳しいお達しも出ていたので、

県境を越えない範囲で行ったのは白神山地・二ッ森(1086m)。
たまたま友人から、そこには凄い風景があると教えられていたので、
(2020年)5月30日に行ってみたが、やはり素晴らしい眺めだった。

圧巻だったのは青森の最高峰・岩木山。
岩木山の姿は、青森や弘前を訪ねた際、天気に恵まれた時に何回か見ていたが、
おおむねこのような姿と記憶している。

弘前市郊外から見た岩木山



ところが山の姿というものは見る角度によって大きく変わるものだ。
二ッ森から望む岩木山は・・・劒のようにツンと尖っていた。
ただし北アルプスの剱岳や槍ヶ岳とは違う。

こちらは火山特有の優美なスカート、裾野があるので、北海道の利尻山のようにも見えた。
友人から初めてその写真を見せられた時は冗談だろうと思った。
しかし自らの眼で見たら、それは本当だった。

二ッ森から見た岩木山。







二ッ森からの眺めは岩木山だけではない。まだ少し雪が残っている白神岳や向白神岳の山並みも素晴らしい。
それらの前景、ブナの大樹海は世界自然遺産になっている。
よって人家や植林、スキー場など人工的な物は一切無い。国内では極めて珍しい大自然の絶景だった。

二ッ森から世界遺産のブナ樹海と白神岳(左)、向白神岳を望む。



白神岳と右手前に真瀬岳。



先ほど「人工的な物は一切無い。」と述べたが、厳密には白神岳山頂に、人工=山頂の避難小屋が見えた。


向白神岳。白神山地の最高峰。




世界遺産のブナ樹海




ここから望む南側、秋田県側の景色は凡庸なものだった。

東南東に藤里駒ヶ岳が見える。

田代岳(左奥)と藤里駒ヶ岳。



以上、詳細はこちら


この日は時間が余ったので、藤里駒ヶ岳(1158m)にも登ってみることにした。
この山は完全に秋田県のものなので越境のリスクは無い。

藤里駒ヶ岳の山頂からも岩木山や白神岳が見える。
こちらからの岩木山は少しマイルドな感じだった。




岩木山と尾太(おっぷ)岳。



白神岳や向白神岳の山並みはここでも神々しかった。




この日の朝、登った二ッ森(右側の二つのこぶ)を振り返る。




以上、詳細はこちら


二ッ森には秋、10月28日にも行っている。
世界遺産のブナの紅葉とはどんなものだろうと期待に胸を膨らませ、訪ねてみた。

ところが紅葉はまだ浅かった。




紅葉は・・・残念だったが、この日のお岩木山は相変わらず尖がっていて、しかも初冠雪。
めったに見られない山の初冠雪に立ち会えた点はとてもラッキーだったと思う。

岩木山の山頂部アップ。微かに新雪が見える。




白神岳や向白神岳の山並みを望む。こちら側の紅葉は少し進んでいた。




世界遺産のブナ樹海。




詳細はこちら



以上。

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