モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

新緑の甑山(2018年5月27日)

2021年05月29日 | 甑山・神室・禿岳

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイク、再アップしたものである。

昨年秋、紅葉時期に訪ねた甑山(こちら)があまりにも佳かったので、新緑の頃にも訪ねようと思っていた。
ただし今頃の時期、東北の山はクマさんが怖い。私の場合、毎日が日曜なのでいつでも山に行けるものの、
花や風景の写真撮影が目的なので他の人とペースが合わず、単独行にならざるを得ない。
それに対し、クマさんを避けるには、大勢でワイワイガヤガヤ行くのが一番の安全策のようだ。
したがって最近の私は、人気の少ない山には極力、平日を避け、他の登山者も居ると思われる日曜に行くように努めている。
甑山もけっして人気の多い山ではない。よって、27日(日曜日)に決行した。

朝、主寝坂峠から見た甑山。左が男甑(981m)、右が女甑(979m)。



ところが朝8時半、前森山林道コース登山口に着いたら、先行者は誰も居なかった。

こうなったらしょうがないと意を決して歩き出したら、後続のクルマの音が。
一人じゃなかったんだとひと安心し、先へと進む(結局この日の入山者は5,6名程度だった)。 

非合法マップ。

赤い破線が今回、歩いたルート。
前森山林道登山口 ⇒ 荒沼湿原 ⇒ 大カツラ ⇒ 男女コル ⇒ 女甑山頂 ⇒ 男女コル ⇒ 男甑山頂
⇒ 男女コル ⇒ 大カツラ ⇒ 前森山林道登山口
 

まずは荒沼湿原に立ち寄り、女甑の岩壁を仰ぎ見る。




女甑山麓のブナ林はとても綺麗だ。まだギリギリ新緑だろう。


大カツラ                                                                                                
小カツラ
 


ブナ林の中に花はさっぱり・・・と思いきや、大カツラを過ぎた辺りから多く見かけるようになった。

他の低山ではひと月前に咲いていたスプリングエフェメラル類がいまだに健在だった。
ここは豪雪地帯なので春の来るのが遅いのだ。

オオバキスミレ



サンカヨウ                                 エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)?
 


このスミレサイシンは色が濃い。



春の残り花を見ているうちに傾斜が急になり、男女コルに到着。

 


男女コルまで上がると、男甑、女甑、いずれを先に登るか迷うところだが、
今回も前回同様、レディファーストで女甑を先にした。
行く途中、樹間から加無山が見えた。

加無山。左が女加無山(924m)、右が男加無山(997m)。



女甑への上り道に花はほとんどなかった。傾斜はきついが、ロープや鎖箇所は無い。
二回目なのですんなりと山頂に到着。 
 

女甑山頂は鳥海山がよく見える場所だが、今日は上半分が雲に包まれている。
しばらく待ったが、雲は動いてくれなかった。

大森山の右から鳥海山の下半分が。



それ以外の山々は割とよく見えた。 

北東側。
真ん中の平地にある市街地は横堀(湯沢市)、その左奥の三角形の山は東鳥海山(777m)。

その左肩にこの前、登った国見岳、右奥に大きく見えるのは焼石岳の山なみ。



東側。
神室連峰(左から前神室山、神室山、天狗森、小又山)をバックに
前森山(785m)。



男女コルまで降下し、今度は男甑(981m)へ登る。

前回もそうだったが、この山で最も素晴らしい眺めは男甑への途中から振り返ってみる女甑の姿ではなかろうか。
 今回の女甑は緑の着ぐるみにすっぽりと包まれている。 

男甑に登る途中から見た女甑 



男甑に登る途中から見た女甑。左端に名勝沼。



名勝沼                                                                                                     女甑 
 


登りがきつくなり、ロープ場が現れると、イワカガミの花が多くなった。 

厳密にはオオイワカガミではないかと思われるが・・・




色の濃い株も有った。

 


山頂部稜線にはけっこうでかいブナの木が生えててこれにはちょっと驚いた。 

 

男甑山頂(982m)に到着。
私の到着を歓迎するかのようにワッと虫が寄って来た。

男甑山頂(982m)                                 烏帽子岩
 
 


男甑のシンボル、烏帽子岩は今回も元気だった。

 


今回、山頂から鳥海山と月山は見えなかったが、それ以外の絶景はほぼ堪能出来たので良しとしよう。 
何よりも今日一日、クマさんに会わなかったことを感謝。  

下山後、湯沢市相川地区から眺めた甑山
(左が男甑、右が女甑)。




今回の甑山登山では、山頂から月山や鳥海山の残雪姿を眺めたかったのだが、雲に包まれて、それは叶わなかった。
しかし登山の前後に別場所からその姿を見ている。
月山は、早朝、真室川付近から姿が見えたので、時間の許す範囲で南下し、近づいてみた。



早朝、新庄市郊外から見た月山。


早朝、大蔵村からから見た月山。



鳥海山は早朝、真室川付近から見た時、既に雲が掛かっていた。

甑山の山頂に居る間は先の報告通り、雲の厚みも増して、今日は無理かと思った。
しかし下山して帰り道には、一糸まとわぬ姿になっていた。

甑山から遠く離れた大仙市郊外から見たもので恐縮だが、同じ日ということでお許し願いたい。 

帰りに大仙市郊外から見た鳥海山。


以上。


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2 コメント

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Unknown (ミルク)
2021-05-29 17:57:18
🐻さんと出会わなくて、何よりでしたね~(^^♪
クマも嫌ですが、虫の歓迎もとても嫌です💦
濃いピンクの イワカガミが綺麗ですね~
返信する
ミルクさんへ。 (モウズイカ)
2021-05-29 20:15:06
ホントこの日はクマさんが怖かったですね。
この後すぐに豪雨で林道が不通になり、甑山には行けておりません。
今年は復旧したとかちらと聞きましたが、
クマさんとは逢いたくないので自粛いたしております。
返信する

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