本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイク、再アップしたものである。
5月9日、青森の梵珠山という低山(468m)に行って来た(数日前、アップした秋田の房住山と似た名前だが別山)。
遠い秋田市からわざわざ行ったのは、ヒョウノセンカタバミという珍しい花を見たかったから。
なお、青森まで折角行くのだから、津軽の名山、岩木山も見たかった。それも加味して、晴天の9日に決行した。
東北自動車道・津軽パーキング(下り線)から望んだ岩木山
梵珠山は変哲の無い低山(468m)だった。
今回の非合法マップ。
サワグルミコースの登山口
サンカヨウ
サワグルミコースの登山口から歩き始めたら、いきなり「なんか用か」ってな感じでサンカヨウに遭遇。
秋田ならばけっこう深山や高所で見る花だが、ここでは少し勝手が違う。
登山道沿いにはスミレ類(ナガハシスミレやスミレサイシン)が多く咲いていたが、ほどなくシラネアオイの群生にも遭遇。
この山のものは何となく花色がくすんでいるように感じた。
樹林帯の中の歩きなので展望はさっぱり。
岩木山や八甲田、陸奥湾はそれぞれ限られたポイントから眺める。
岩木山はまあまあ良く見えた。
しかし八甲田山と陸奥湾は・・・
陸奥湾(青森市の街並み) 。
ヒョウノセンカタバミをはじめとした花は山頂手前の寺屋敷北広場付近に多かった。
寺屋敷北広場
これがヒョウノセンカタバミ。
ヒョウノセンカタバミは山陰の氷ノ山で発見されたためこの名前が付いた。
コミヤマカタバミの変種とされ、蒴果の形が長楕円形であることから、卵球形であるコミヤマカタバミと区別するそうだ。
青森では何故か梵珠山だけに産すると聞いた。
なお色が淡いタイプも少し見かけたが、通常のコミヤマカタバミやミヤマカタバミかどうかは不明。
この個体は木の幹にコケと一緒に生えていた。
寺屋敷北広場の群生の様子。
ヒョウノセンカタバミ単独のところもあれば、このようにスミレサイシンやマイヅルソウと混生するケースもあった。
ヒョウノセンカタバミ以外の花たちは・・・
キクザキイチゲ白花
オトメエンゴサク(エゾエンゴサク)? ピンク花
オトメエンゴサク(エゾエンゴサク)? とオオバキスミレ ミヤマスミレ
量的に多かったのはスミレサイシン。
スミレサイシン
スミレサイシン の白花 キクザキイチゲ濃色花
草花は他にカタクリやニリンソウ、ミヤマキケマン、エンレイソウ、ルイヨウボタンなども咲いていたが省略。
樹木の花はムラサキヤシオが盛りだった。
ムラサキヤシオ
コヨウラクツツジ
マンガンコースを下ると、青森特産のヒノキアスナロを多く見かけた。
ヒノキアスナロ トクサ
トクサを見るのは久しぶりだった。
梵珠山は低山だが、花の種類、量ともに実に豊富で、かなうならば「花の百名山」に加えたいと思ったほど。
よって今年、行った先では(今のところ)鶴岡の高館山(こちら)と並び、ワクワク充実した花旅となった。
以上。
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