昨日、今年のユーキャン新語・流行語大賞が決まりましたね。
やっぱ、大賞は『イナバウアー』でしたか。
でも、もうひとつが『品格』って、なんで?なんでなんで?
大賞以外のトップテンは、
『格差社会』『エロカッコイイ』『シンジラレナ~イ』『たらこ・たらこ・たらこ』
『脳トレ』『メタボリックシンドローム』『ハンカチ王子』『mixi(ミクシィ)』
とのことで、僕的には『品格』以外は、
いずれもそれなりに納得できる選考ではありました。
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で、流行語大賞発表当日の朝、
ワイドショーでは『今年の流行語大賞はなんじゃらほい』ということで、
今年流行ったいろんな言葉を面白可笑しく取り上げていました。
その中で出てきたのが、
『エロカッコイイ』や『キモカワイイ』系の造語です。
その番組では、街頭で男性レポーターの顔写真を女子高生や女子大生に見せて、
『この人を表現すると、どんな言葉になる?』って感じで、
その場で、いろんな表現語を作ってもらっていたんです。
そこでびっくりしたのが、『ハチュやさしい』なんて言葉。
爬虫類みたいな顔してるけど本当は優しそう、だって。何じゃそりゃ?^^;)
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でもまあ、そんな相反する意味の言葉を巧みに組み合わせて、
『あ~、なるほどなるほど』とおっさん達にも思わせる
女子高生&女子大生のセンスは、結構なかなかのもんだなぁ~と、
へらへらニヤニヤ苦笑しながら見ていたんですが、
それを受けての、日本言語学の権威である
杏林大学外国語学部教授の金田一秀穂さんのコメントには、
思わず感嘆してしまいました。
金田一さんは、
若者の言葉で物事を表現する能力(語彙力)が、極端に低下している表れ。
でも、当人達もそのことには気付いていて、表現力の無さにうんざりし始めている。
それで何とかしようと、少ない語彙で物事を表現しようとし始めたのでは。
というような内容のことを語っていました。
『ハチュやさしい』ってな言葉から、こんなディープな問題点をズバリ見抜くとは。
いやぁ~、さすが日本言語学の権威は本物、基礎が違う。
笑ってばかりもいられなくなりました。