口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

クリスマス伝説

2006-12-25 23:10:31 | 想い出アルバム

クリスマス、と言えば、忘れられない出来事があります。

あれは、2000年頃だったでしょうか。
上京して数年、僕がまだひとり暮らしをしていた頃のお話です。


   *****


その年のクリスマスは土曜日だったんですが、
当時勤めていた会社の出勤日でした。
でも、その日の夜にコンサートに行く予定にしていたので、
フレックス出勤を使って、早く仕事を終わらせようと、朝5時に起きました。

すると、ワンルームの自宅に、明らかな異変が起こっていました。
目の前が霞んでいます。そう、部屋中が煙が充満しているのです。


   僕『え?マジ!』( ̄□ ̄;)


驚きつつも、当時の部屋には機材関係が山のようにあったので、
すぐに火の気を探し回りました。しかし、何も見つからず。
火のない所なのに、煙が立った状態。
これは、隣か下の部屋が原因としか考えられません。

しかし、まだ朝の5時過ぎ。外は真っ暗。土曜日。

僕の部屋は、2階建アパートの2階角部屋だったので、
ひとまず外に出て、お隣の真下の部屋の様子を伺いました。
お隣は真っ暗。真下の部屋は、電気が点いているものの、人の気配なし。

しかし、本当に火事だったらシャレになりません。
そこで思い切って、お隣と真下の部屋の呼び鈴を鳴らしてみました。


   …反応なし。う~ん、どうしよう。


再び部屋に戻って考えるも、煙は消えず。
そうこうしているうちに、1時間が経過しました。朝の6時。

再度、お隣の真下の部屋をノックし、
反応がないことを確認してから、まず110番しました。

電話に出たお巡りさんに、
自分の部屋には火の気がない、でも煙が充満していることを告げ、
消防車を呼んだ方がいいか、相談しました。


   *****


10分ほどすると、サイレンを鳴らさずに、パトカーと消防車が1台到着。
早速、お巡りさんが部屋やって来たので、詳しく状況を説明すると、


   巡『じゃあ、専門の消防士さんを呼んでくるから』


と、消防車に向かい、ひとりの消防士さんが部屋にやってきました。
推測するに、その消防車に乗ってき中では一番エラそうな人。

僕の部屋に入り、ひと通り火の気がないことを確認。
そして、煙の臭いをクンクンとかいた後、突然、


   消『焼肉だね。焼肉食ったでしょ?』


とひとこと。
あまりにも唐突だったので、驚いていると、


   消『昨日、焼肉したでしょ?』


と自信満々でダメ押しされました。
もちろん、焼肉なんぞはしておりませぬ。


   僕『いえ、焼肉はしてませんが…』


とうろたえながらも返事をすると、
もうひとり、誰かがアパートの階段を上がってくる足音がしました。

その音に気付いて外を見ると、なんと狭い路地に4台の消防車が
ひしめいているではありませんか!増えとるやんけ!

階段を登って来たのは、今到着した3台の消防車に乗っていた
ひとりの消防士さんでした。すると、焼肉消防士野郎が、
新しく登場した消防士に向かってひとこと、


   消『隊長、ホルモン焼きの煙ですよ』


おいおい、お前!さっき焼肉って言ってだろ!( ̄□ ̄;)

いやいや、怒りの矛先は、そこではありません。^^;)
人の家に来て、いきなり焼肉だのホルモンだの、なんて失礼なヤツだ、
と、だんだんと真っ当なポイントに腹が立ってきました。


   僕『焼肉もホルモン焼もしてませんって!』


というと、『いやいや、すみません』という感じで、
後から上がってきた消防士さんが話し始めました。
どうやら、この方、一番エライ隊長さんのご様子。


   長『いや、焼肉ってのは例えで、これは食べ物を焦がした煙なんです。』


と、丁寧に説明をしてくれました。
つまり、壁なんかの木材が燃えて出る煙ではない、と。
しかも、煙の出所は僕の部屋ではなさそうだ、と。

さっきの焼肉消防士野郎、ちゃんとそういう風に説明しろよ、
と言おうと思ったところ、既にヤツの姿は見えず。逃げたなテメエ。


   *****


まあ、そんなこんなをしていると外も明るくなり、朝の7時を過ぎました。
そこで、消防士さんとお巡りさんが話し合って、


   巡『この時間なら、もう他の部屋を起こしてもいいでしょう』


ってことで、お隣と真下の部屋を確認してみることに。
僕は、部屋で待っててください、と。

その時間になると、お隣さんは警察のノックにすぐ出てきたようで、
お隣も煙の出所でないことが判明しました。
残るは、真下です。


   で、この真下の部屋が、曲者だったんです。


僕は仕事柄、郵便や宅配の受け取りが多いのですが、
何度となく宅配業者さんから、


   宅『下の部屋って、人、住んでます?』


って聞かれたことがあったのです。そう思ってみると、
確かにポストには、はみ出るくらいのチラシが詰め込まれていたり、
玄関のドアの隙間にいろんなメモが挟められていたり、
時には『連絡ください』とか、張り紙がしているような部屋だったんです。

でも、たまにそのチラシがごっそりなくなっていたり、
夜には電気がついていたりと、人は住んでいる様子。でも、人の気配なし。

そんな感じですから、
朝の5時過ぎに僕がノックしても出てくるはずもないわけで。
でも、さすがに警察が行けば、すぐに出てくるでしょう。


   甘かった。(_o_)


ドア越しに聴こえてくる、


   巡『おはようございま~す。警察です。おはようございま~す』


と言うお巡りさんの声が、次第に荒くなり、
どんどん語気も強くなって、


   巡『開けてください!警察です。開けなさい!』


そして、遂には、


   巡『開けなさい!警察だ!開けろ!』


って、リアル・スネークマンショー状態になっちゃったのです。( ̄w ̄)ぷ

恐る恐るドアを開けて1階を見下ろすと、


   外にはパトカー1台に消防車4台、
   1階の角部屋を大勢の警察官と消防士が取り囲むの図。

   やっべぇ~!( ̄◇ ̄;)


この時間になると、遠巻きに通勤通学途中のヤジ馬も集まり始め、
ちょっとしたパニック状態になっちゃったのでした。
こんな大騒ぎになるとは。

と、思ったその時!
遂に消防士がベランダから部屋の中に強行突入の体勢!
さすがに僕も、ちょっと怖くなって…


   そっとドアを閉めました( ̄w ̄)ぷ


その後、多少のドタバタが聴こえた後、しばらくすると、
消防隊長さんがわざわざ部屋に来てくれました。


   長『いやぁ~、下の人が鍋を焦がしちゃったのが原因でした。』


と、事の顛末の報告をいただいて、一件落着。

しかし、上の僕の部屋でこれだけ煙が充満していたのに、
下の部屋はどういう状況になってたんだ?(@_@)


   っていうか、やっぱ人が住んでたんだ。^^;)


そんな、新鮮な驚きと新たな疑問が生まれつつも、
火のないところから立ち上ったクリスマスの煙騒動は、
ほとまず無事(?)に終焉を迎えたのでした。

結局、その日はフレックスどころか午前中は出勤できず、
午前半休にしたうえに、休むわけもいかず、午後出勤して定時まで働いたとさ。


   *****


それにしても、今回は鍋を焦がされただけで済んだとは言え、
本当に火でも出されたら、もう、たまったもんじゃありません。

アパートを管理している不動産屋にもクレームを入れて、
もう、真下の部屋の住人が改心してくれることを心から祈りました。
その甲斐あって、その後僕が引っ越すまでに3~4年で、


  2回しか、煙騒動は起きませんでした


凸( ̄□ ̄;)くぉらぁ~!


さよならパナマウンガ

2006-12-25 15:27:57 | ホークス/野球

明石家サンタを見て、3時就寝、10時起床。

う~ん。薬が効いているみたい。
のどの痛みもだいぶ和らいできたので、病院行きは取りやめに。

でも、それに代わって心の痛みが…


   ズレータ退団 ロッテ移籍へ/ホークス(西日本スポーツ)


外国人選手にとっちゃぁ、野球は完全にビジネスやきね、
ホークスより条件のヨカ球団がありゃあ移籍はしかたなかばってん、
やっぱ福岡に残るっち言って欲しかったバイねぇ…。

でも、最後の最後で『パナマウンガ~よかろうもん!』を見れたき、ヨカばい。
千葉に行っても、(ホークス戦以外で)頑張りんしゃい!


プレーオフのあのホームラン、忘れんバイ。(/_;)