書店で某書籍を探していたときのこと。
『のだめカンタービレ』の影響モロ受けで
完全にそっち方向のスイッチが入っている僕の目に、
ある小説の表紙絵とタイトルが飛び込んできました。
『ブラバン』
約400ページもある分厚い小説なので、最初はちょっと怯んだんですが、
パラパラとめくると、ちょっと興味が沸いて来ました。
オフィシャルのあらすじは以下の通り。
【内容】
四半世紀の時を経て、僕らは再結成に向かう
吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説
舞台は広島、主人公は、高校のブラスバンド部で「弦バス」を担当していた。
いまは楽器とも離れ、独り地元で小さな酒場を開いて細々と生活する毎日。
そこへ元バンドのメンバーの披露宴のため、ブラスバンド再結成の話がもち
あがった。あの日に戻り、あの輝きに満ちた時間を取り戻すため、バンド
再結成に奔走する主人公。しかし、かつてのバンドメンバーの消息をたずね、
出会う先々で直面する苦い現実……それぞれの人生が浮き彫りになる。
はたして再結成は実現するのか。再結成の舞台の日がせまる。
主人公(語り手)は、1980年高校入学という設定。
僕は、1983年高校入学なので、ほぼ同世代で、
日常生活の様子など、時代背景が実によくわかります。
さらに、初心者で入部している点や、パートが弦バスという点も
僕と同じで(編成の都合で半年ほど弦バスやってました)、
当時の自分とダブる部分が非常に多くある点も気になりました。
著者の津原泰水さんは、
実際に広島観音高校で吹奏楽部に入っていたようで、
部活の練習の様子や楽器の扱い方などの描写が、とても細かく、リアルです。
…と言っても、まだ1時間足らずで40ページほどしか読んでいないので、
面白いのかどうか、オススメできるのかどうか、まだ何とも言えませんが、
ちょっとこの本は読破してみたいな、と思っています。
*****
なお、この小説は部活を中心とした『青春モノ』というよりは、
卒業後にそれぞれの部員がどうなっていったのか、
という人間模様を描いた作品のようです。
また、吹奏楽部が舞台ということもあって、
登場人物がめちゃくちゃ多いので要注意。^^;)
まあこれに関しては、本を読みながら参照できる
『登場人物紹介』という折込が用意されているので、
人物像を確認しながら読み進めて行けます。
来年2月に『のだめ』の17巻が出るまで、ちょっと頑張って読んでみます。^^;)
『ブラバン』津原泰水 著
定価1,680円(税込) / ISBN 4862380271