レコーディング秘話

１時３０分就寝、８時起床。
快晴だけど、風が強くて、結構寒い。

１２時から、神田で取材。
先日の加藤和彦さん＆土屋昌巳さんへのインタビューに引き続き、
『VITAMIN-Q』のレコーディング＆ミックスを手がけたエンジニア
田中武さんにインタビュー。

田中さんは、ここ２０年ほどの
加藤さんの作品すべて（ミカ・バンド、和幸、パッチギ、
市川猿之助さんのスーパー歌舞伎など）を手がけている方です。

その田中さんに、『VITAMIN-Q』のレコーディング秘話を
たっぷりと伺いました。う～ん、あまりにたくさんあり過ぎて
誌面に収まるかなぁ～ ^^;）

レコーディング秘話は記事の方で書かせていただきますが、
取材後に伺った田中さんの体験談が興味深かったので、
ここではそちらを少々ご紹介します。


　　　*****


田中さんは、音響関係の学校に通っていたそうなんですが、
学生時代から『絶対にプロになりたい』と思っていたそうです。
卒業しても、実際にプロになれるのは、ほんのひと握りですからね。

そこでまず考えたことが、


　　　とにかく講師の先生に顔と名前を覚えてもらうこと


だったそうです。
そのために取った作戦が、例えば先生に
『これ、誰かやってくれ～』と言われると、必ず、


　　　はい、田中がやります！


と、答えていたんだそうです。


　　　はい、やります！


ではなく、


　　　はい、田中がやります！


と名前を付けて手を挙げる。

そうすることで、名前と顔を先生に認識させる
というところから始めたんだそうです！


あと学校なので、夏、冬、春に休みがありますよね。
その期間って、学校内スタジオや機材のメンテナンスが入るわけです。

そこで休み中は毎日学校に通い、
実際にはメンテの仕方を知らなくても、


　　　メンテ、手伝いましょうかぁ～？


とスタジオに通い続けたんだそうです。

本気で『プロのエンジニアになりたい！』って人は、
やっぱりこれくらい、自分を売り込んでいくことも大切ですね。


そうして学校卒業後、田中さんは某スタジオに入ったそうなんですが、
社長さんからいきなりマスターテープを大量に渡されて、


　　　これ、明日の朝までにラフ・ミックスを作っておいて。


と言われたんだそうです。
スタジオで働くようになって、すぐに。
まだ機材の使い方も分からない時期。

でも、もちろんマニュアルを開く時間なんかもなく、
手探り機材を使ってなんとかラフ・ミックスを完成させ、
翌朝にそのテープを社長に手渡すと、


　　　はい、ありがとう。


と言って、そのテープを
ゴミ箱に捨てたんだそうです！

そう、その社長さんは
別にラフ・ミックスが欲しかったわけでなく、


　　　１日で機材の使い方を覚えろ


というメッセージだったんですねぇ～。

しかし、これで仕事を覚え、
また先輩エンジニアの退職も重なって、
スタジオに入って約２ヶ月後には、
もうそのスタジオのメイン・エンジニアとして
レコーディングをバリバリと行っていたんだそうです。

このような数々のスゴイ経験をしてきた田中さんですが、
そんな田中さんでさえ、


　　　今回は驚くことが多かった


と語った『VITAMIN-Q』のレコーディング。

その記事の方は、もちろん『VITAMIN-Q』の記事と同じ
１２／９発売のサウンドデザイナー誌に掲載予定です。お楽しみに～！

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大爆発

渋谷駅。芸術が大爆発。

本能寺で待ってる

３時就寝、９時起床。

今夜はSHIBUYA-AXに行くので、
その前に渋谷界隈の用件を済ませようと企ててましたが、
結局、仕事でギリギリまで家を出れず、ギリギリでAX到着。


　　　ZAZEN BOYS TOUR MATSURI SESSION


初日を見てきました。




おそらく人間って、あまりにもスゴイものを目の当たりにすると、
声も出ないし、動けないし、ただただ呆然としてしまうものでしょう。

今日のライブが、まさにそれでした。

もう、『テクニック』だとか『アンサンブル』だとか、
そんな甘っちょろいものを遥かに超越したもの。

音楽なんだけど、格闘技のようでもあり、禅の世界のようでもあり。

終演後、向井さんにご挨拶しようと思い、
ロビーで待っていたところ、スタッフの方から、


　　　ス『すみません、メンバーがミーティングに入りまして…』


とのお話が。なるほどね。
こうやって、すごい音楽が生まれてくるのか。

スゴイものを観させていただきました。

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グッドデザイン

六本木一丁目から六本木まで歩いたついでに、
ミッドタウンに行ってきました。




久々に館内をウロウロしてると、


　　　『グッドデザイン・エキシビション ２００８』


が開催されてました。
おお、去年もたまたまココで見たっけ。あれから１年かぁ。

ヤマハのサイレントバイオリン『SV-120』が
グッドデザイン・ライフスケープデザイン賞を受賞していました。




あ、あと『初音ミク』もグッドデザイン賞を受賞しているようでした。
ソフトが？キャラクターが？（￣w￣）ぷ

VITAMIN-Q

１時就寝、８時起床。

朝から緊張気味。

何も食べる気が起こらず、コーヒーだけをガバガバと飲んで、
１２時４０分に六本木一丁目のコロムビアへ。

１２／３に『VITAMIN-Q feat. ANZA』をリリースする
加藤和彦さんと土屋昌巳さんにインタビューしてきました。

★加藤さんの新バンド、VITAMIN-Qについての記事はコチラ。

★VITAMIN-Q特設サイトはコチラ。


　　　*****


…と、この取材の出来事をいろいろいろいろと書いていたのですが、
どうやってもまとまらずトッチラかってしまうので、全消去（￣w￣）ぷ

ひとつだけ言えることは、
このお二方、さらにメンバーの小原礼さん、屋敷豪太さんとも、
本当に心の底から音楽と楽器を愛していて、
その愛し方が並大抵のレベルではないということ。

そのマニアックでディープな愛をストイックに追求するのではなく、
楽しみながら追求している点が大御所たる所以であり、
日本のロックを作ってきた人達なんだなぁ、と実感しました。

それにしても加藤さんと土屋さん、カッコよかったなぁ～。
『おしゃれ』とか、そういった軽率な言葉では表現できません。
人生観とか、生き方、在り方そのものが、カッコいい。

細かい話の内容は、１２／９発売のサウンドデザイナー誌で
書くことにしますので、乞うご期待！

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　　　*****


取材後、加藤さんが


　　　『幸宏は何時から？』


と、スタッフの方と会話していました。
どうやらそのまま、幸宏さんのラジオ番組収録に向かわれたようです。

その後、土屋さんともしばしお話させていただいて、
今日の取材は終了～！

はぁ～、久々に心地よい疲労感。

ちなみに、これは読者プレゼント用のサイン。
VITAMIN-Qとしての初サインだそうで、記念にパチリ！（^◇^）