machaの浅学妄想

今、感じたことや想うことを書いておく。

蒲原

2010-01-15 | Weblog
蒲原平野(越後平野)は大雪にみまわれている。

子供の頃は切手を集めていて、姉から貰った切手に東海道五十三次の「蒲原」もあった。雪に被われた山あいの宿場を身をかがめながら歩く旅人達の姿で物悲しくもある安藤(歌川)広重の名作をデザインしたもの。この切手の他に写楽やビードロなどストックブック二冊ほど持っていたが、学生時代につまらないことで手放してしまった。後に郵便局につとめた甥が切手を集めたいとのことで聞かれたが、手放した後で残念なことをしたと後悔した。

東海道の蒲原は静岡県の駿河湾沿いの暖かい所で江戸時代とは言えあんなに雪が降るはずがない。新潟県西蒲原郡の国上山の図だという説があるそうだ。あの絵の建物は良寛の五合庵に似ている。背景の山も国上(くがみ)山、弥彦山、多宝山に似ている。広重の「蒲原」は洒落のつもりで新潟の「蒲原」を描いたのではないだろうか。

この写真は他人のホームページから勝手に頂いたもので五合庵のある国上山の頂上付近から弥彦山方面を望んだもの。良く似ている。
写楽にも多く謎があると言われているが、江戸時代の浮世絵師達は洒落のきくポップな人々だったようだから、そんな悪戯が仕掛けられていたかもしれない。