machaの浅学妄想

今、感じたことや想うことを書いておく。

瓦礫受入れ学習会に行ってきた

2012-05-05 | Weblog
今朝遅く起きて、新聞を見て昨日三条市で行われた市民学習会「放射能と私たちのくらし」という講演会のことが書かれていた。
記事の写真では観客がぱらぱらだったが、今日も二回目が十時からあるとのことだったので急いで支度をして出かけた。

三条市は八年前の水害の時、競馬場跡に山積みされていた瓦礫の三分の二を山形県に引き取ってもらった。その恩もあって東北の瓦礫を受け入れるらしい。

瓦礫を受け入れる三条市がどんな御用学者を呼ぶのかと思ったら、木村真三准教授という静かに熱い行動的な科学者だった。

福島第一原発事故の時は厚生労働省の労働安全衛生総合研究所の研究員だったが勝手な行動は慎むよう所員に一斉にメールが来たので、すぐに辞表を提出して現地に駆け付けたそうだ。

1999年の東海村のJCOの事故の時、放射線医学総合研究所に研究員として現地に乗り込もうすると科学技術庁は反対し乗り込みが一週間遅れた経験から今回は躊躇しなかったとのこと。

講演の内容は大半が既に聞いたことのあることだった。

質問時間の質問者はバイアスのかかった人が多かった。その中で東京に赤ちゃんのいる若いおばあちゃんが孫を心配しての質問に東京は大丈夫だという先生の答えに安心した。
質問に答える木村先生が福島のことを語るとき言葉が詰まるのを隠す姿に心を打たれた。

講演が終わってから知り合いの議員がいたので聞いたら宮城県に行って瓦礫を調べてきたが放射能は全く検出されなかったそうだ。

放射能は恐れることもないが、油断していてもいけない。