唐津焼。
それは唐津の焼き物である。
それ以外の情報を知らずに入った。
12:15 唐津焼 中里太郎衛門陶房
847-0821 佐賀県唐津市町田3-6-29
JR筑肥線「唐津駅」南口から徒歩約5分
旧唐津藩の御用窯を務めた中里家直系の窯元。鯉が泳ぐ庭園を備えた陳列館では中里逢庵(13代太郎右衛門)と14代中里太郎右衛門の作品を展示。独自の芸術性を追求した13代、自然な大らかさをもつ14代とそれぞれの作風を間近で堪能できる。また、普段使いに最適な中里太郎右衛門窯(職人作陶)商品の展示・販売も行っている。
※団体(10名以上)は事前予約必要
中里太郎右衛門の作品を拝見できたり購入できるところへ。
立派なお屋敷。
ほほう、安いものが3千円くらい?からある。
あ!Sパイセンがカップを買ってる・・・7,000円くらいだったと思われる。
値段の話をしちゃって申し訳ない。工芸品に金銭の話。
しかし、「いい仕事してますね」といえないムシマル、でも言いたいムシマル。
貨幣価値に換算するしか普遍性を見出すことができないのだ。
お財布事情から鑑みて、旅の思い出加算とかムシマルの美的センスをあれしてこれしてどうか。
とりあえず保留して進む。
渡ってこちらの間は?
おお、14代目の大作品(非売品含む)がある。
ヒスイ色した釉薬?のものは、移ろいやすいムシマルセンサーでもいいものっぽいと感じる。
そうしてから、売り場作品コーナーに戻る。ちょっと安く感じる。
気になる色合いのものは、高い。
気になる形したものは、高い。
買おうかどうかわりと悩んだものが一点ある。
白い、変わった点描のような花柄をしているカップだ。マグ的なカップ。
うろ覚えであるが1万円位した気がする。
(1万円か――。出せなくはない。それくらいの金は持っちゅうがやけど。だけど。)
焼き物を全然見たことないのに興味なかったのにいきなり出しちゃうのは危険だ。
つまり、旅でテンション上がって木刀を買う学生みたいに勢い込んでいるだけの思い出作り焦りしている可能性がある。
買うんなら落着いて価値を自分なりに見定めることができてからーーーーーー
「三島唐津っていうんだよそれは」
あなたはT大上長!
ムシマル職場のトップに属するそのひとは、焼き物に詳しいらしい。
三島唐津!この白いのが。
三島唐津(みしまがらつ)
成形後、素地がまだ生乾きのうちに印花、線彫、雲鶴などの紋様を施し、化粧土を塗った後削り、拭き取り仕上げをし、長石釉や木灰釉をかけて焼いたもの。
http://karatsuyaki.com/user_data/karatsuyaki.php
何だろうムシマルはこういう紋様っぽいものが好きらしい。
ああ、ひとしきりめでたみんなは次のところに行こうとしている。
でもムシマルは動けない。
T大上長が三島唐津をーームシマルが勝ちを感じたものと同種(同個体ではなかった)に興味を示し買おうとしかけている。
顛末が気になる。
!
「すいません、これと同じ種類のものが他にあったら見せてほしいのやけど」
お店の人に聞く!ここにないものを見せてもらう、その手があったか。妙手。
3個くらいだったかスタッフさんが持ってこられる。
その間に、別のスタッフさんと談笑されている
「〇〇っていうお寿司屋さんに行ったらここの器をよく使っていたねえ」
「はい、〇〇様にひいきにしていただいて」
「大将はまだ若かった気がするねぇ」
・・・・・・・・・・・・・・マンガとかドラマじゃなくてもあるんだ、上流階級っぽい話。
3つ来て、合計4つくらいになった器、どうやって優劣を決めるんだろうやっぱり良い仕事してますね的にためつすがめつするのか?
!!妙手。カップを触りまくる!
ふちを持ってクルクルーとろくろ回すように回転させてもう片方の手で触るというかさするような手つき。
「最後はフィーリングなんだ」こんなことを言われていたかは定かでないけれど、
日常使いするものだから、触って一番心地いいものがいいんだ、みたいなことをおっしゃられていた。
購入される。
包んでいただいた。
ムシマルは見ていた。
というのも、次行く場所が定かでなかったために大上長とほか数名のグループについて行かないと迷子だったのだ。
迷子をおくびに出さないタイプの迷子だった。
隣接陶房
中野陶痴窯
安政年間に初代が開窯し、唐津藩の御用窯として認められた歴史ある窯元。JR唐津駅前のシンボルとなっている「唐津曳山像 赤獅子」は中野陶痴窯によるもの。販売所では、五代 中野陶痴、三代 中野霓林、五代陶痴の次男・中野政之の作品を展示・販売。緻密な技を施した細工物と呼ばれる置物や、お茶道具、普段使いの器などが並んでいる。
どこだかわからないけれど焼きもの関係のところへ。
ここでは先生みたいな方が焼き物の歴史を説明くださっていた。
手作り感あふれるモコモコした窯であることよ。
草生えている。
見せていただくと、色が暖調。
今も使っているんだろうか?
それも知らぬ、何故なら遅れてきたからだ。
(いやでも扇風機のような機械がある、実用を保っているのではないか)
裸電球、ひび割れ、レンガ。段差。
この眺めは好き。
そういう感じで去る。
13:15 鏡山窯(きょうざんがま) 湯呑 絵付け体験
住所 〒847−0022佐賀県唐津市鏡4958
TEL: 0955-77-2131
鏡山窯というところに。
近くにデカい鳥居があった。
謂れのある神社があるのだろう。
鳥居を脇に見て、停める。
ここでは、焼き物も見れるけれど一番の目的は絵付け体験。
これをこうして塗ると、焼いたときに絵としてでてきますよと説明していただき、開始。
15分くらいしかない。
描く題材を考えるのすら、15分くらいは余裕でかけられる。
そして一度描いてしまったら消しゴム的存在がない一発勝負的プレッシャー。
人世と同じである、人生と共通したなにかがある。
もう筆を入れている人がいる。
多分焼き物に精通している方だ、だいたいどんな絵がいいとか普段から脳内ストックがあらせられるんだ。
ムシマル座っているグループの人も筆を入れ始められる。
「絵心ないので、もう文字だけにします」
そういう割り切りも大事だ。
大事なことにかけてはプロである大事マンブラザーズもそう言っている(かどうかは確認できていない)。
よし、決めた。
ムシマルはカメラを2台持って旅している。
そのカメラ2台を、見ながら描こう。
ムシマルは想像で絵を描けないから、なにか手近にあるものがいい。
焼き物に機械、カメラというのも何か変なブレイクスルーを感じられて面白いかもしれない。
描く。
出来上がりは1っか月半後。
お楽しみに。
工房拝見。
面白い。
焼き物についてこんなに考えたのは初めてだからヒートキャパシティがあふれそうだった。
もしよろしく思われましたら、下の変なカツオマスクにクリックよろしくお願いします。
クリックいただけるとムシマルが喜びます。
広島ブログも参加しました。