ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.9

2018-07-26 | オーディオ部品のうんちく

『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.8』の続きです。

SRPPの設計にあたって予備実験を行いました。

回路図はこのようになりました。



はじめは実験なのであまりこういった回路では使わないくらいの

電流値と損失にチャレンジしてみました。

電源電圧は30vとしました。

データーシートの最大電圧は40Vなので大丈夫です。

出力電圧を10v以上とるのが目標です。

さらにインピーダンスを低くとるために電流は10mA流すことにします。

データーシートの許容電流は20mAなので半分で使用することになります。

このとき上側のFETのドレイン-ソース間電圧は20vですので

20v×10mV=200mW 

データーシートの最大損失は400mWなのでこれも半分で使用することになります。

歪はNFBによって改善できますので

はじめの実験ではできるだけゲイン(増幅率)を高くとることを目標にしました。

結果ですが、

最大出力電圧は18V(P-P)取り出すことができました。

このときの入力電圧は36mV(P-P)でした。

よってゲインは18÷0.036=500倍です。

これは54dBになります。

かなりのハイゲインです。

次に周波数特性ですが、

0.5Hz~330KHzとなりました。

とても広帯域です!

次に出力インピーダンスですが・・・次回に続きます。




次回8月のイベントは恒例のオーディオ居酒屋です!

このイベントはオーディオや音楽がお好きなお客様が

お酒とお食事を取りながら語り合うイベントです。

[user_image 09/9e/814b0d03d221c5d8bcf8faa04b404d6e.jpg]

日時:8月11日(土) 19:00~

場所:大垣市上石津町一之瀬1996番地 ムジカコーポレーション試聴室(ログハウス)

参加料:500円(お食事・飲物代)

定員:15名

申込期限:8月3日(金) eigyou@musika.jp または 電話0584-51-6232

テーマ:今回のテーマはフリーです。

*お酒とお食事がでます。おなかをすかして来てください。

*お酒を飲まれた方は翌朝までログハウスで仮眠できます。(仮眠していただくのは無料です)

はじめてでも、おひとりでもきっと楽しんでいただけます。

ぞくぞくとお申し込みいただいています!

ご参加お待ちしてます。




2018年夏の新製品カタログです。

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店舗にもお勧めのスピーカー

2018-07-25 | スピーカー

当社のお客様の大半は音楽がお好きな個人のみなさんですが、

中には音楽好きな方が運営されている店舗に納入することもあります。

店舗内のBGMとしてお使いいただいています。

一般的な店舗ではPA用のスピーカーやアンプが使用されていますが

当社にご相談いただいた場合はオーディオ用のスピーカーを

店舗で使用できるようカスタマイズして納入させていただきます。

昨日、岐阜県大垣市のイタリアンレストラン『マカロニ』さんに設置してきました。



こちらの店舗は以前から当社が納入させていただいたスピーカー2本をお使いいただいていましたが

今回は店舗内全てのスピーカー(合計6本)をELAC B4にしました。





アンプも当社の64シリーズ、62シリーズをお使いいただいています。

音源はタブレットとアナログディスクです。

店舗用のスピーカーはあまり高域が個性的なスピーカーでは

やかましく聴こえてしまいます。

また、店内にはしゃべり声や歩く音等、色々な音がしていますので

そんな中でも音楽をお客様にお届けするような力強いアンプを使用しなければなりません。

さらに、天井に取り付けることが多いため

安全に天釣にするブラケットと

そのブラケット用のスピーカーへの金具の埋め込みが必要になってきます。

こういった対策をとりつつ、音楽を楽しめるような環境にするのですが、

意外にも、価格はPA用のスピーカーを使用した場合と同じ位か

少し安価にできることが多いようです。

『マカロニ』さんは大垣市鶴見町にあります。



先日、ディナーをいただきましたが

珍しい素材がたくさん使われているこだわりのお料理でした。

とてもおいしかったです。




次回8月のイベントは恒例のオーディオ居酒屋です!

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日時:8月11日(土) 19:00~

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参加料:500円(お食事・飲物代)

定員:15名

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テーマ:今回のテーマはフリーです。

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真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.8

2018-07-24 | オーディオ部品のうんちく

『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.7』の続きです。

SRPPの設計にあたって回路に仕組みを解説しています。

今日はいよいよ増幅素子です。

今回は2SK170というFETを使用します。



データーシートによると

「イコライザーアンプ、MCヘッドアンプの初段に適します」ということで

かなりのローノイズのEFTです。



ローノイズだからといって一般的な回路に使用してはいけないかというと

何の問題もありません。

むしろ、ノイズが少なく、クリアな音質が期待できます。

次にゲート・ドレイン間電圧の項目を見ると-40Vとあります。

これ以上の電圧で使用してはいけないという電圧です。

電源電圧は40Vを超えないようにします。

ドレイン電流は最大20mAです。

これも20mvを超えてはいけません。

10mAあたりで使うのが良いとおもいます。

それではSRPPに当てはめて回路図を作ってみましょう。

次回に続きます。




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真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.7

2018-07-23 | オーディオ部品のうんちく

『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.6』の続きです。

SRPPの設計にあたって回路に仕組みを解説しています。

今日は電源電圧についてです。

電源電圧はどのように決めれば良いのでしょう。

まず、この増幅回路に入力される音楽信号の電圧を考えるところからはじめてみます。

音源がCDならば、信号の電圧は2V(P-P)。

この増幅回路の増幅率が10倍だとすると

出力には20Vの電圧が発生します。

SRPP回路での電源電圧は出力電圧の2~3倍は必要ですので

20X3=60ボルト。

さらに歪率があまり高くならないよう6dBの余裕をみると

電源電圧は120ボルトとなります。

しかし、実際にはこんな高電圧で使用することは稀です。

一般的には負帰還(NFB)をかけて使用することがほとんどです。

そのため増幅率は下がります。

3倍程度で使用するとして計算してみましょう。

NFBをかけると歪率も低下するため6dBの余裕もなくても

無帰還のときと同等の歪率を確保できます。

この条件で電源電圧を再計算すると18v。

同じ回路でも使用する前提が変わることで

18~120vもの差が出てきてしまうのです。

次回に続きます。

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真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.6

2018-07-22 | オーディオ部品のうんちく

『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.5』の続きです。

SRPPの設計にあたって回路に仕組みを解説しています。

今日は入力抵抗カについてです。

入力抵抗は下側の増幅素子のゲートについている抵抗で



入力インピーダンスを決定しています。

回路図では1メグオームとしてありますが、

増幅素子側からみた場合、

これよりも小さい抵抗値であれば何オームでも構いません。

一般的な47キロオームにする事が多いのですが

実験的なバッファアンプでしたら100キロオームから470キロオームの間をお勧めします。

この抵抗値が大きくなるとそれに比例して電流は減っていきます。

電流が減れば損失(いわゆるロス)も減っていきます。

例えば、

一般的な47キロオームの入力抵抗に対して

10倍の470キロオームにした場合、

他の機器からこの増幅回路に接続されているケーブルのロスは1/10となります。

入力インピーダンスを10倍にするということは

ケーブルの太さを10倍にしたのと同じ効果が期待できます。

反面、ノイズには弱くなり、

ノイズは10倍混入し易くなります。

メリット、デメリットのバランスを考えてここの抵抗値を決めて下さい。

初めてであれば100キロオームくらいがオススメです。

これでも2倍の太さのケーブルにしたとき位の損失になります。

次回に続きます。

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