『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.4』の続きです。
SRPPの設計にあたって回路に仕組みを解説しています。
今日はカップリングコンデンサーについてです。
カップリングコンデンサーとは回路と回路の間にあるコンデンサーで、
直流をカットし、音楽信号のみを次段に受け渡す役割があります。
回路図では22マイクロファラッドと表記されている部品です。
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カップリングコンデンサーにはおおまかには2つの要素があります。
耐圧と容量です。
耐圧が高いものの方が漏れ電流が少なく音質も良いと言われていますが
耐圧が高いほどコンデンサーの寸法は大きくなり、価格も上がります。
一般的には電源の電圧以上のものを選べばホボホボOKです。
次に容量ですが、
回路図では22マイクロファラッドを使用しています。
これは次段のインピーダンスが大きく影響しています。
仮に、次段の入力インピーダンスが47キロオームで
10Hzまでの信号を通したいとします。
10Hzでの損失を10%以下にしようとすると
コンデンサーの10Hzでのインピーダンスは4.7キロオームとなります。
インピーダンスZ=1/(2x3.14×周波数f×容量ファラッド)という公式に当てはめると
コンデンサーの容量は3.4マイクロファラッドになります。
オーディオ機器には入力インピーダンスが47キロオームではなく
10キロオーム程度のものもあります。
こういった機器を使用する場合は16マイクロファラッド必要になります。
今回は幅広く対応するために16マイクロファラッドを選ぶことにしますが
実際には入手が簡単なコンデンサーは10マイクロファラッドの上は22マイクロファラッドですので
回路図では22マイクロファラッドとしました。
カップリングコンデンサーは計算値よりも大きければ
多少大きすぎるのは問題ありません。
次回に続きます。
次回8月のイベントは恒例のオーディオ居酒屋です!
このイベントはオーディオや音楽がお好きなお客様が
お酒とお食事を取りながら語り合うイベントです。
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日時:8月11日(土) 19:00~
場所:大垣市上石津町一之瀬1996番地 ムジカコーポレーション試聴室(ログハウス)
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参加料:500円(お食事・飲物代)
定員:15名
申込期限:8月3日(金) eigyou@musika.jp または 電話0584-51-6232
テーマ:今回のテーマはフリーです。
*お酒とお食事がでます。おなかをすかして来てください。
*お酒を飲まれた方は翌朝までログハウスで仮眠できます。(仮眠していただくのは無料です)
はじめてでも、おひとりでもきっと楽しんでいただけます。
既に何名かのお申込をいただきました!
ご参加お待ちしてます。
2018年夏の新製品カタログです。
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