今年も我が家の周りの雪壁に穴を開けて、ろうそくを灯した。
今年はジージが作ってくれ、数えたら53個の祠ができた。
夏海は駆け回って喜んだ。「きれいだね~きれいだねえ~」と言いながら端から端までめぐっては覗き込み、「あままいん」した。(子供が仏様や神様に手を合わせて拝む時に「あままいんせいよ」と大人が促し子供も手を合わせて「あままいん」て言います)
氷点下7度、吐く息が白く凍り、小一時間経つと、はしゃいでいた孫の鼻先は赤くなって鼻水がたら~り。
美しい幻想的な雪灯と、孫のはしゃぐ姿を眺めていると、大雪の忌まわしさを忘れてしまう。
きびしい2月を過ごせば、春の足音がかすかに、確かに少しずつ近づいてくる。
雪国に暮らす人々の、厳しい冬をやり過ごす知恵と心意気が各地の小正月行事なのだろう。
我が家の雪祭りもきっと毎年繰り返されるだろう。
幼い孫の目にも心にも雪灯りの祠が焼き付いてくれるのではないだろうか・・・・