花と野菜とスケッチブック

春夏秋冬・花と野菜とスケッチとそして人と一緒に・・・

深雪晴れ

2010-01-29 10:10:35 | その他
丁度、ラジオから「深雪晴れ」と言う美しい言葉が聞こえてきた。
いつも聞いているラジオビタミン、10時からのときめきカルチャー
今日は山下景子さんの「心美人になれる日本語」が放送されている。
名残雪は忘れ雪、別れ雪。
松に積もった雪を「松もち雪」、竹に積もった雪を「竹もち雪」
知らない美しい言の葉が、次から次に、優しい語りで流れてくる・・・流れてくる。
先人はなんと情感のこもった言葉で、自然の中に思いを託したのだろう。
「雪の晴れ間」と言うタイトルを、「深雪晴れ」にかえた・・・響きがいい!
「詠雪の才」中国のことわざだそうだ。うたを即座に読む才能のある女性をさすとか。
知らない美しい言葉・・・聞き逃せなくなって耳を傾ける。

古典の中に出てくる女性には、「心上手」な人が多い・・・と言う話しになる。
何の古典か聞き逃したが、次々困難に見舞われながら生きてきた
「寝覚めの上」と言う女性が、「心上手」だと、書かれているそうな。
心上手とは・・・困難に出会っても、思慮深く、心穏やかで、
しっかり自分をみつめてしなやかに生きて行く女性・・・だそうだ。
すばらしい!こんな人に出会ってみたい。こうありたい・・・難しい。

佐藤春夫の詩に小椋佳が曲を付けた歌がながれる。山下景子さんのリクエストだ。
「こぼれ松葉」、「たまゆら」など普段使う事のない、けれど耳に快く響く言葉が流れる。
こぼれ松葉は秋口に我が家の庭にもいっぱい落ちる茶色に変わった沢山の松葉だ。
熊手で集めて焼却すると、油が乗っててバチバチよく燃える。
こぼれ松葉・・・はかなげに聞こえるから不思議だ。
たまゆら・・・宝石のきらめきがゆらめく時
美しい言葉を日常に聞くこともなく、使うこともない。
ただ、こうして耳にすると、なんと美しい日本語がうもれていることか・・・
もったいない・・・心が浄化されるような響きに、少し心美人になれたような?

天気は晴れ、深雪晴れ、ラジオを聴いてちょいと心も穏やか、しなやか



空手

2010-01-26 10:06:13 | スケッチ
雪の中を、3年生の孫萠が、このところ毎日バーバのお家に帰ってくる。
部活動のバスケットに入って、張り切っていたが、幼稚園の頃から習っている空手と
練習日、練習時間が昨年末から重なってしまった。
友達や先輩にも恵まれ、楽しかったらしく、選ばなければならないことに、それなり悩んだようだ。

昨年10月だったろうか。
県の空手の大会で、初めて優勝した。無論3年生のなかでだけれど。
萠の通っている空手の会は、アットホームながら、親も子も熱心でいつも良い成績をおさめている。
萠も始めは父親について、いやいややっていたが、
ちゃんとやれば上達するのがわかってきだしたのか、賞をもらうようになって、やる気がでてきた。
萠にはどうしても勝てない友達がいて、
「○○ちゃんすごいんだよ~」て尊敬にも似た気持ちを持っていた。
ところが、思いもよらず○○チャンに勝ってしまった。
本人も半信半疑の優勝だったと思う。父も母ももちろんうれしかったのだろう。
映したビデオを見せてくれた。
でも、ビデオを見ながら父は
「これはまずい、ここはこうする方が良い」などと、ほめるより反省を促す。
バーバはただただ、涙
体の小さい萠がきびきびりりしくふるまっている・・・
萠の妹はるか・・・顔を覗き込んで「バーバ、感動した?」だって

そんなこんなで、空手を選んだ萠、毎週火曜日と木曜の夜
こんな顔して練習に励んでいる・・かな?

小学校へ

2010-01-25 13:47:35 | 絵本
月に1度、小学校1年生の教室に出かけて読み聞かせをしてくる。
2人1組で、今回当番だった。
朝8時5分、仲間と学校の玄関前で待ち合わせする。
いつ行っても、昇降口の外で校長先生が生徒を出迎えている。
1人1人に、「おはよう」と声をかける。
走ってくる子もいる。雪が氷のように固まってヘタすると、つるっと行く
「ころぶぞ~走るな~」若々しい先生の声。
応える生徒達も元気!

10分頃、2人で教室に向う。
今年から始まった小学校での読み聞かせ、始めは緊張したが、段々慣れてきた。
子供達の顔も、見慣れてきた。
まず仲間が「サナのあかいセーター」を、優しい語り口調で読む。
季節感もあり、ほんわかあたたかい内容の絵本だ。
所々笑いもある。子供達の反応を見ながらゆとりある読み語りだった。
読み込んでいるなと思う。

「おにはうちふくはそと」節分を前にタイミングの良いお話を、ブログのお友達から教えてもらった。これに挑戦。
今回、自分で言うのもなんだが、随分長い事、練習した。
会話の部分を特に念入りに読む。
話の内容がおもしろいこともあって、みな真剣に聞きいっているのを確かめる。
まずまずの反応。

感想は?といつも先生が生徒達に問うが、顔を見ればわかる。
聞いていて楽しくて、おもしろければもうそれでうれしい。

「又くるね、さよなら」2人、ほっとして、帰ってきた。
 


積もる、積もる

2010-01-24 10:48:12 | その他
それにしても、よく降る雪だ。
夜、変わりばんこに、玄関先に煙草を吸いに行く夫と息子。
「明日も積もってるな」
朝の雪寄せあるなしが、一番のきがかり。
一仕事だから、雪がしんしんと降っていると、「あ~あ」と思うのは当然だ。
そこで、今年は、玄関前に簡易の融雪ホースをとりつけた。
これがあるだけで除雪時間が随分短縮される。

義父が生きていたとき、1度試みた事があるが、電気の無駄遣いだと即反対された。
家計を任されている今、おじいちゃんの気持ちもいたいほどわかるのだけれど、
朝の慌しい時間、仕事前に雪寄せをする夫と息子の為には、それもよし。
こまめに、私が出したり締めたりすりゃあいい・・・
融雪を使い始めてから、夫は息子に除雪を任せたようだ。
除雪する場所が少なくなったこともあるし、「この仕事はお前に任せた」ってところか
息子も、任せられてまんざらでもなさそうだ。
ただし、屋根から落ちた雪寄せは、夫、休み度に頑張っている。
もみじと除雪機

家から見たお隣の車庫

屋根からの雪「またかよ!」

融雪「助かってます♪」

ハハ

2010-01-21 13:31:05 | スケッチ
インフルエンザにノロウィルスの流行で、特養の玄関口にはしばらく「面会制限」の赤字が大きく書かれていた。
ハハを預かってもらって、薬、ラコール、洗浄綿、たびたび届けに行っていたが、
面会せずに帰って来ていた。
「面会してもいいですよ」と許可をもらって、ハハの部屋に顔を見に行く。
4人部屋、窓際の明るい所で、目を閉じて動く事はない。
「お婆ちゃん、元気?」手を握ると、瞼が動く。
ちょっと、失望感もあった。目やにがついている。
唇が乾いて皮がむけている。よだれのあとがある。
見てはいけないものを見たような気持ち・・・
介護の現場は忙しい。これから手を掛けてくれるのだろう・・・と思い直す。
タオルをぬらして、唇をしめらせ、顔も拭いてくる。
預かってもらって面倒をみてもらっているのだから・・・そんな気持ちが先にたつ。

先日特養からアンケート用紙がきた。「良い、悪い、普通、改善点」を選ぶのだが
誰の家族か解るようにハハの名がきっちり書いてある。
これでは、本当に思ったことは書けないだろうなと思う。

4人部屋の住人の1人に声かけられる。
「窓しまってるべが、ねえさん、ちょっと枕まっすぐにしてけねべが」
同じことを繰り返すお婆ちゃん、特養のお年寄り、お婆ちゃんより大変な人が沢山いるのだ。
介護の現場は思った以上に大変なのだ。
特養のような介護するものと介護されるものが大勢いるところと、グループホームのような小規模の所が良いのか、迷う所だ。
グループホームは確かにアットホームだ。
だが、経営は思った以上に大変な場合が多いと聞く。

誰のために何が良いのか・・・考えすぎるのはやめよう!
「お婆ちゃん又くるね」
踏み出した一歩だ。前向きに今日を生きよう!

以前描いた義母(ハハ)