ジャスミンのような香りを放ち、ニオイバンマツリが今年も咲いてくれた。
と言っても、今年は2度目。春先にも咲いた。暑い夏を越してまた咲き始める。
いつかこの花に出会いたい。そう思って幾年たっただろう。
花づくりのきっかけを作ってくれた、松田量子著「フラワーガーデンわたし流」
でジャスミンの香りを放ち、日が経つにつれ色を変えていくと言う「バンマツリ」を知った。
10数年も前のことだ。
それが一昨年ひょうんなことから私のもとにやってきてくれた。
還暦を機に交流が復活した夫の友人(神奈川在住)に、植物に造詣が深い人がいて
関東周辺の植物を自分の足で歩いて写真をとり、スクラップしておられる。
それを見せていただいた。
その中に「ニオイバンマツリ」があり、感激して「ずっと恋焦がれてる花だ」と話した・・・ら
「今度秋田に来るときに、持ってきてあげます」といとも簡単に約束してくれ、
そして本当に、持ってきてくださった。関東から北国にやってきたニオイバンマツリ
熱帯性の常緑低木…地植えは絶対無理、寒い冬を越せるだろうか・・・
持ってきてくださった好意に感謝する意味でも、何より恋焦がれていた花を枯らしたくないと、
温かすぎず、寒すぎない場所に、用心して段ボールに入れ冬を越させた。
春先、若葉色の新芽が出てきた時はうれしくて、ほっとした。
紫の濃いつぼみが次々開き、日が経つにるれ薄紫に・・・そして白に変化し、散っていく。
その間、むせるような甘い香りを放つ。
温かい秋が、いつまでも花開かせた。
今日の風は冬を思わせる冷たい風だ。そろそろ用心に冬籠りの準備をしなければ・・・
これからもできればずっと一緒にいたい花ニオイバンマツリ。