銀河鉄道の夜

「　子守唄は
　　　養分をいっぱいにふくんだ土
　　　目には見えないけれど
　　　水とともに
　　　子どもという大輪の花を開かせる　　」

いつもいつも　とおるよぎしゃ　
　しずかな　ひびき　きけば　
　とおいまちを　おもいだす

今日の子守唄は「夜汽車」（という歌だったと思う・・・）。
実家では夜中にガタンゴトンと夜行列車の音らしきものが聞こえた
線路は２キロほどはなれているけど、静かな夜には聞こえる。
その音を聞くと、いつもこの歌と宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出す

私は親が共働きだったので、ほとんどばあちゃんに育てられた。
でも、断片的に母親の子育てをこのごろ思い出す。

西洋映画が好きな母はその影響か、よく日曜日の朝に子ども部屋にきて、ふたりの娘にチューをして起こした
そして、何か中国風の歌をよく歌っていた。そのメロディーがふしぎで好きだった。病気のときもたいていばあちゃんに看病してもらったけど、冬の寒いときに母の布団に入り、冷たい足を母が自分の足につけてあたためてくれたこともおぼえている。

このごろ、母とは子育ての仕方も意見がちがってけんかになることがある。娘も３０を過ぎれば人生観もゆるぎなくなってきて、食い違いも出てくる。よしと思えないことも多い。
でも、子どもを見ていると、ふと少ない記憶が呼び起こされて、強烈な個性の母にもやさしさの思い出を少しづつ掘り起こしている・・・

そんな思い出は感性のひとすじとなって私の中に眠っているようだ
藤城清治の影絵（写真：銀河鉄道の夜）やいわさきちひろの絵、滝平二郎の絵本、中国風の歌、足のぬくもり、写真を撮るときにはいつも庭の花を持たせたり、花をバックにしたり・・・３才になってすぐお琴を習わせてくれて幼いころに弾いていた曲・・・

赤ちゃんを寝かしつけるとき、赤ちゃんは五感でお母さんを感じながら、安心ができれば眠る
見ることはないけど、聞く（子守唄）、かぐ（おっぱいのにおい）、味わう（おっぱい）、ふれる（お母さんのからだ）。

この前、くわしくは見られなかったけど、テレビで「わらべうた」が見直されていて子どもの心を安定させる・・・と言っていた。
子守唄もちょっと面倒くさくなって最近省略しがちだったけど、これからは童謡メドレーを日替わりでいっちゃんにお届けしようと思う。

最近ブログをみさせてもらっているえびママさんのおすすめ、ママ用のハーブティーを注文したら、ミネラルの効用など書いてあった

ミネラル？ミネラルって目にみえなくてよくわからないけど、血液の中に入っておっぱいを通して赤ちゃんに栄養が届く。
子守唄も赤ちゃんの体にしみこんで、何年か経っても記憶のどこかに残る栄養分・・・子守唄はミネラルをたくさんふくんだ土みたいなものじゃないか？と思ったしだいです・・・（むりがある？）

子どもは見えないところも見えているし、わからないだろうと思うこともわかっている。きっと見えない土の中に養分が多いほど、大輪の花が咲くように、見えないところほど大切に育てれば自信たっぷり、自立心の持てる子になってくれるんだろうな