「 飛ぶことは許されぬのに蚕羽化 」
とぶことはゆるされぬのにかいこうか
息子が小3で育て、うちに持ち帰って羽化するのを待った蚕。
太い胴の蛾、という姿は苦手💦
でも、繭を作り、時を経て、ようやく羽を広げたときには愛おしさを感じた。
飛んでほしい!
そう思ったけど、生態系への影響などで、飛ばないようになっているという。
人間が糸を取るためだけに育てるいのち。
切なくなった。
俳句として見るなら、
「ゆるされぬのに」というのが説明的でよろしくないのかな。
「飛ぶことを許されぬ身よ」とした方が、蚕だけにとどまらず、我が身に置きかえて考えたりと、想像の余地を広がるのかもしれない。
昆虫など、小さないのちに向き合うとき、生まれくるいのち、生まれきてすぐ消えるいのち、生まれてこないいのち、生まれることが氷山の一角なのだと知る。
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