goo

“遥か”と“僅か”、それに接頭辞というもの

ちょっとした作業で、引き出しから、定規を出してみた。
書面の端に定規をあて、ボールペンで線を引いていく。
この書面の用紙は、A4サイズだから、ヨコの長さが297mmになる。
この定規の長さは、30cm(センチメートル)でギリギリのところ。
3本ほど、線を引いて、引き出しに戻す。


(かなり前(2008年)の画像を使用しています。)

1cm(センチメートル)の100倍は、1m(メートル)。
1cmは、1mの100分の1ということになる。
学校教育の都合上、センチメートルという言葉は、身近なもので、
似たようなものでは、mm(ミリメートル)というものがあり。
これは1cmの10分の1になる。
センチと言えば、cm(センチメートル)のことであり。
長さを表すものだと言うのが、世間一般の認識だと思われがちになるけど。
長さの単位は、m(メートル)であり。
長さの単位、メートルの100分の1(10のマイナス2乗)だから、
cm(センチメートル)であって、
本来、センチという言葉は、長さを意味するものではない。
そうは言っても…。
言葉の意味や使い方は、多数決のようなところがあって、
本来の意味から違う意味で使われていても、
大多数を占めれば、仕方のないところ。
さて、1mを基準として、1000(10の3乗)倍が、1km(キロメートル)。
反対に、1000分の1(10のマイナス3乗)が、1mm(ミリメートル)になる。
このk(キロ)とか、c(センチ)、m(ミリ)とか言うものは、
単位などの前につけて、倍量や分量を表記するための接頭辞。
重さの単位、g(グラム)でも、1000gを1kgなどと言うことからも、
ある程度は、認知されているものだと思われる。
ちなみに…。
ハードディスクやメモリカードの容量などには、
情報の単位であるバイト(B)が使われている。
現在のコンピューターは、2進数によってプログラミングされているから、
1KB(キロバイト)は、1024になる。
年々、大型化していくシステムにともなって、
メガバイト(MB)やギガバイト(GB)などといった単位にも見慣れてきたけど。
メガは、10の6乗(1000000で、100万)で、
ギガは10の9乗(1000000000で、10億)になる。
コンピューターやネットワークが、文章や画像、音楽などと、
あらゆる分野の情報を処理できるようになり。
そのシステムが膨大化していく世の中に不安を感じるときがある。



蛇足:
「本日は、特売日!」
「このタマゴは、いつもの値段の1割引きより、3倍の値段だよ!」
うん?
この店では、タマゴ1パック¥250だったけど。
1割引きだと、¥225で、その3倍って?¥675なのか?
それとも、1割の3倍引きなのだから、¥175なのか?
こんな例え話では、どうにも分かりにくいだろうけど。
「4倍の半分の半分?」などとは言わないのと同じく。
分量に倍量をつけて、表記することは、色々と混乱が起きることも珍しくなく。
1cmの1000倍という意味で、
k(キロ)cm(センチメートル)と表記することはない。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )