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心にも伝染する病(やまい)があるなら…。:不誠実で公共性なきもの


世間様並みにカレンダー通りの3連休をもらえるなど、
ずいぶんと久しぶりにも思って、ボケっとしながら、
レコーダーに録り溜っていたテレビ番組を片づけていくことにした。
そこで…。
2023年7月9日(日)、NHKで放送された番組、
「NHKスペシャル 安倍元首相銃撃から1年 事件の深層と波紋」を、
1週間遅れで視聴してみたけど。
はっきり言って、報道機関でありながら、
放送局としての保身を考えただけの“薄っぺらい番組”でしかなかった。

この番組では「統一教会と政治家とで“つながり”があった」と語りながらも、
政権与党(自由民主党)や内閣などの名称や文言を、不自然なほど用いてなく。
反対に、“暴力”という単語は、必要以上に用いていた。
“暴力はいけないこと”と語りながらも…、
「何故、そんな暴力を用いなければいけなかったのか?」を語ろうとせず。

問題の本質には、まるで踏み込まれていないものだった。



その印象が、1年前と大きく変わった人物というのなら、
安倍晋三、元首相だと思っている。

あらためてとなるけど…。

昨年(2022年)、7月8日の白昼、
奈良市、大和西大寺駅前の選挙演説中において…、
安倍晋三、元、首相が殺害される…という大事件が発生する。
しかも、この事件の犯人、山上徹也(当時41才:元、海上自衛官)から、
「ある宗教団体の幹部を殺害しようとしたが、できなかったので、
元、総理を、銃で撃つことにした」
…という殺害動機が語られたことがキッカケとなり。

安倍晋三、元首相だけでなく、彼が所属する政党の議員らと、
反社会的な(反日的でもある)宗教団体との“つながり”が明るみとなっていく。
主なものだけでも…、
自民党、福田達夫総務会長、細田博之衆院議長、木原誠二官房副長官、
萩生田光一経産大臣、小林鷹之経済安保相、二之湯智国家公安委員長、

世界平和統一家庭連合(旧、統一教会)へと祝電を送った、
山口壮環境大臣と、末松信介文科相。
世界平和統一家庭連合の韓(ハン)総裁へと、
マザームーン発言をしていた山本朋広衆院議員。
他にも、奥野信亮衆院議員、逢沢一郎衆院議員、
御法川信英衆院議員、北村経夫衆院議員…。

山際大志郎経済再生担当大臣は、
2016年にネパールで開かれた(統一教会の)関連団体の、
イベントに参加し、スピーチまで行なっており。
次々(続々と)と言い逃れのできない状況に証拠が出てくることとなった。
ちなみに、安倍晋三、元首相は、
統一教会の関連団体、UPF(天宙平和連合)へと、
ビデオメッセージを送っている。




安倍晋三、元首相「安倍家」は、
3代にわたって、「清和会」をひきいながら、
戦後、「統一教会」と「共存共栄の関係」を築いてきた。
安倍晋三の祖父、岸信介は、戦後、巣鴨プリズンへと収監されており。
統一教会の文鮮明は、朝鮮戦争時、北側の勢力によって、拘束されている。
このような体験による共感があったのかも知れない。



統一教会の創始者、文鮮明(ムン・ソンミョン:1920~2012年)は…、
1939~43年 早稲田高等工学校に在学、卒業しており。
(当時、日本は、戦時下となる。)
1954年 世界基督教統一神霊教会 設立
1968年 国際勝共連合 設立、
この国際勝共連合は、統一教会の関連団体となり。
朴正煕(パク・チョンヒ)政権時、
KCIA(韓国の対情報機関)の指示、支援もあったとされ、
名称こそ異なるが、事実上、統一教会と同一の組織となる。
創設当時から、国際勝共連合は、
安倍元首相の祖父、岸信介元首相ら、自民党右派との結びつきが強く。
そのため、憲法改正や同性婚への反対など、
自民党右派の政治的思想は、
「国際勝共連合」の政治的な理念と、ピタリと一致する。

しかし、文鮮明は、極端な反日的な教義を掲げてもおり。
韓国は「アダム国家」、日本は「サタン」であり、「エバ国家」。
日帝36年の朝鮮半島支配に対して、献金して償うのは、当然。
…と、生前に、何度も語っていることが記録されており。
約半世紀にわたり、年200億以上が、日本から、本部へと送金されている。


文鮮明は、アメリカで脱税によって収監(懲役1年6カ月)されてもおり。
このとき、岸信介元首相は、除名嘆願のため、
アメリカのレーガン大統領へ書簡まで送っている
(1984年11月:当時、中曽根政権下になる)。
日本の法律において、外国で収監された人物は、入国できないけど。
1992年、超法規的措置として、文鮮明は入国しており。
このとき、中曽根元首相、金丸信自民党副総裁と面談。
31人の国会議員に講演までしている。
反日を教義とした組織団体のため、保守を名目とした政党の国会議員、
それも、大臣クラスの人物が、便宜をはかったものとなり。
トンでもない背任行為になる。
“政治家は、聖人君子であれ!”などとは望んでいなくても、
国民の生活や社会にとって、害悪としかならない組織(団体)から、
支援を受け、お墨付きまで与えていたとなれば、許せなくなる。

これらの事実を、NHKのような放送局が確認できないハズもなく。
自分たちの保身のため、政権への忖度(そんたく)をしたとしか思えない。
ご存知のように、NHKの運営は、視聴者から受信料を得てのものであり。
この受信料については、たびたび問題視されているもの。
他のテレビ局(民放局)と異なり、
番組スポンサーへの配慮や了承も不必要であり。
きわめて公正さの高い報道番組が期待できるものだと思っていた。
しかし、虚偽(ウソ)ではなくても、真実を伝えようとしないのは、
放送局として、かなり不誠実なものであり。
このような放送局のために、受信料を払わされているのであれば、
今すぐ、受信料を返金してもらいたくなる。



蛇足:
昨年(2022年)10月の予算委員会では、
「統一教会との関係について、点検しなければならない」
…と答えたフミオ(65才)ではあるもの、
8ヶ月、経ち、参議院議員、田島麻衣子から、
「その後、なにか分かったことはありますか?」と、
進捗(しんちょく)を問われたもの、まともに答えられなかったと聞く。


政治や社会への興味もなく、
関わりにもなりたくないから、棄権してしまう。
それが自公政権を勝たせているとも知らず。
悪法がバンバン通って、自分の首をしめ。
ますます政治が嫌いになって、棄権する。
…というのは、ネット(Twitter)上の言葉。

だからこそ、日々の生活に追われる人々には、
警鐘を鳴らしてくれる存在が望まれるのだけど。
正しい情報すら得られないのなら、もはや手詰まりにも思えてくる。
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