東日本大震災では、タイの様々な会社・組織・団体・病院・銀行・・・ 等々から義援金を 頂き、
また 必死に義援金を 募る活動を 目の当たりに見て、心から感謝したものです。 タイ人の
人達に より以上に 好感を 持ったのは、私だけではなかったでしょうネ。 昨日からの続きです。
特に印象深かったのは、弁舌鋭いタイの人気キャスター ソラユット・スタッサナチンダ氏が、「タイが
トラブルに見舞われると いつも日本が真っ先に駆けつけ、我々を 助けてくれた。 今度は我々が全力で
日本を 助ける番だ」 と、“頑張れ日本・起き上がれ日本” 的なTシャツまで着て、視聴者に呼びかけて
いる姿には、感激すら覚えましたねぇ~ 彼は、日本で全盛期時の久米宏、といったキャスターです。
タイの人々に親日家が多いんですが、この時は銀行やスーパーなど 人が集まる場所で、個人的に
募金活動を してくれている人も よく見かけました。 歌手や俳優のチャリティー活動も嬉しかった!
私の親しい友人の娘さんなど、仲間 6人で8日間 スーパーの前で11時~21時まで、立ち続けて
わざわざ タイ語と日本語を 入れた特製のTシャツ・募金ボックス・バッジまで作って、39万バーツ
(約106万円) も集めてくれました。 感謝・感激・雨あられ、なんて昔のギャグが出ちゃいます。
この東日本大震災によって、タイ人やタイ政府に 大きく考え方の方向転換もさせましたネ。
2020年からの原発建設を 計画していたタイ国は、福島原発事故を 真の当りに見て、世論調査で8割
以上の一般の人達が、同計画と実施に反対・撤回に同意し、アピシット元首相も リスクもコストも
高まると予想し、エネルギー局に 早速 原子力に依存しない代替プラン策定を 指示させました。
そして 地震に対する危機感と警戒心という考え方も、大きく変えたように思います。
バンコク都庁によれば、スマトラ地震以後の2007年改正の建築基準法では、高さ23メートル
以上、床面積1万平方メートル以上の建物は、M5以上の地震に耐えられる構造とすることが
義務付けられているが、その通りに建てられているか、また 同法施行前に建てられた高層・
大型ビルは比較的地震に弱く、その数 約2,700棟にのぼる建物を どう防ぐのか・・・
タイ政府と道路 建築などのインフラ関係者・有識者らに、問題提起を 与え、“タイは
地震が来ない” という神話を 崩さなければいけないという、考え方が出てきました。
東日本大震災は、タイの人達に被災者を 想う気持ちと、地震の恐ろしさを
身近に感じさせる、大きな出来事でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます