日本財務省が公表した2022年度の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、二年連続で、
赤字となりました。 昨年2月からのウクライナ戦争などによる資源価格の高騰に加え、
記録的な円安も影響し、輸入額が拡大。年間を通して、輸出額を大きく上回ったとのこと。
タイ国でも商務省が2022年度の貿易収支を公表しています。 輸出総額が前年比5.5%増で
輸入総額は3.6%増でした。 しかし、貿易収支額は、161億2,280万ドルの赤字だったそう。
同時にタイ商務省は、タイ国が昨年度 世界一となった五つの輸出品目も報告していました。
タイは100%を超える食料自給率国ですが、その輸出も食料品が多いですネ。世界で占める
高い順に記すと、ドリアン・キャッサバ・コンドーム・パイナップルの缶詰・サバ缶です。
1位のドリアンは世界の生鮮ドリアン市場の 93%を占めており、2位3位のベトナム(6%)と
マレーシア(0.7%)を圧倒しほぼ独占です。 タイ国一の名産物と言っても良いでしょう。
その生産量は他の国を大きく引き離し、昨年は年32億1,942 億米ドル(約4,411億円)を
輸出しています。主な輸出国は中国・台湾ですが、タイのドリアンは輸出でも王様でした。
<キャッサバ芋>
2位の世界一は、タピオカの原料であるキャッサバ芋(15億2,380 億米ドル = 約2,088億円)で
世界のキャッサバ市場の 46.5% を占め、カンボジア (34.1%)とラオス(9.1%) が、それに
続いています。主に中国、米国、ベトナムに輸出されていますが、日本では余り見かけません。
3位がなんとコンドームですって。世界のコンドームの 44% を占め、27億2,260 万米ドル
(約3,730億円)相当を輸出しました。後を中国製 (12.8%) とマレーシア製 (10.8%) が
追っています。タイはゴムの生産で世界屈指ですが、タイ南部が主な特産地です。日本の
メーカー「オカモト」もタイ国には、生産拠点を三つも持っています。(日本では4拠点)
4位がパイナップルの缶詰です。4億6,969 万米ドル(643億円)を輸出しました。主な
輸出国は米国、ロシア、ドイツで、世界の缶詰パイナップルの 36.4% を占めています。
その後をインドネシア (25.7%) とフィリピン (18%) が続いています。
5位はツナ缶。22億8,421 億米ドル(約3,129億円)相当のツナ缶を輸出しました。 主な
消費国は、米国、日本、オーストラリアで、世界のツナ缶市場で 24.8% のシェアで、続いて
エクアドル (15.2%) とスペイン (9.5%) です。ここで日本もお世話になっていました。
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