タイ国では2017年9月から砂糖の含有量が多い市販ドリンクに物品税をかけています。
「肥満防止や健康促進」を目的とした政策の一つですが、4月から増税されるようです。
タイへ来て、コーヒーやお茶の甘さに驚く人が多いんですが、WHOによると、一日あたりの
タイ人の砂糖消費量は、世界の平均値より3倍摂取していると指摘されていました。更には、
国際糖尿病連合の発表(2013年)では、タイの糖尿病人口は約490万人と多く、政府としては、
国民の砂糖摂取の減量は急務だったんですネ。物品税は国民の健康を守るための政策の一つ。
その結果、糖尿病人口が減ったのか、成果が出ているのか、公表されてないようですが、
4月1日から増税するのであれば、国民も その後の効果を知りたいでしょうねぇ~
砂糖の摂取量が減ったとしても、一難去ってまた一難、今度は公衆衛生省(保健省)が、
「2020年にはタイの人口(約6,617万人)の約18%の人が慢性腎臓病に苦しんでおり、
その内約20万人が末期段階にある」といいます。今度は原因となる塩分の減量です(苦笑)。
米国腎データシステム (USRDS) のデータでは、タイ国は腎臓病の患者が、世界第5位に
ランクされているそうで、これも問題です。大きな要因は、塩分(ナトリウム)の過剰
摂取であり、タイ人の一日平均摂取量は、WHO推奨である「成人の減塩目標5g」の
2倍以上になっているようですからネ。 日本も高いほうで、確か6g未満を推奨
されていますよネ。タイ人は5gの2倍以上って、この塩分摂取量は高いですねぇ~
タイ料理は好きですが、確かに塩分濃度は高いですよネ。日本にあるタイ レストランの
料理は塩分控えめになっていますが、タイ国で食べるタイフードは塩分が濃いですものネ。
ナンプラー(魚醤)やペースト状調味料などで スープも濃くなっていますし、脂っこい
料理も多く、野菜も少ないですしネ。言われてみれば、自然と塩分を多く取ってしまいます。
腎臓病を予防するには塩分の摂取量を減らすことです。が、腎臓も沈黙の臓器と言われている
通り、酷く悪化するまで症状が現れませんから、知らず知らずに塩分過多で手遅れに ・・・
このように悪化してから病院に来る患者が、毎年 7,000人以上は居るといいます。
これからは、タイ料理店や屋台に必ず置いてある四つの調味料、辛味のプリック・ポン
(粉唐辛子)、甘味のナムターン(砂糖)、酸味のプリック・ナムソム(唐辛子入り酢)、
塩味のナンプラー(魚醤)には、糖尿病と腎臓を意識して、多く取らないよう留意しましょ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます