タイの中部と南部のリゾート地で11日~12日に起きた連続爆弾事件、国家警察は やはり
政治的動機に基づいた組織的犯行の可能性が高いとみて捜査しているようです。
最終的には中部にある王室ゆかりの保養地ホアヒン、南部の人気リゾート地プーケット県など7県で 計11 回の
爆発のほか、複数の不審火も起き、一連の事件で4人が死亡、負傷者は外国人10人を含む35人に上りました。
そして、軍部当局は13日、事件に関与した疑いがあるとして、複数の政治活動家の身柄を拘束したことを
明らかにしました。 なんでも、拘束されたのはトラン、ナコンシタマラート、パタルンの南部3県の有力な
政治活動家らしいですヨ。 今後、バンコクの軍施設に移送され、取り調べを受けるといいます。 一方、他の
容疑者として、チェンマイ県と南部ヤラ県出身のイスラム教徒の男、二人も捜査線上に浮上していると聞きます。
爆破事件現場から、爆弾に使われたとみられる鉄製のパイプや携帯電話などが見つかっていますが、
国家警察は、爆弾に使われた材料などに類似点があること、同じネットワークの犯行と見られること、
等々から、一連の爆発を同一組織による犯行と見ているようです。 動機は明確にしていませんが ・・・
やっぱり、7日に実施された国民投票で軍政の実質的な延命につながる新憲法草案が、賛成多数で
承認されたことから、これに不満を持つ強硬派グループが事件に関与しているんでしょうネ。
具体的には、国民投票の結果を受けて自信を強めている現政権に反抗する者たち、あるいは、
(現政権の後ろ盾である) 国家平和秩序評議会 (NCPO) の信用失墜を狙った者たちによる
犯行の可能性があるとしています。 なお、爆弾事件では起爆装置として使われた携帯電話のSIM
カードも見つかっていますが、このカードはマレーシアから持ち込まれたものだったといいます。
意外と早く、事件の真相が分かってきそうですネ。 早急の解明を見たいもんです ・・・
これで解決してくれるといいんですがねぇ~ 軍事政権下でもありますから、治安当局は
事件を受け、主要な政府施設や鉄道、空港、観光スポットなどで警戒を強化し、昨日もバンコク
中心部のエラワン廟 (びょう) で、訪問客のバッグを調べるなど、警官たちも大忙しです。
「微笑みの国タイ」 というイメージもあり、治安など安全面では余り 心配しないでいいと思っている
人も多いでしょうが、世界的なテロや このように政治的な背景から、様々な事件が起きる時代です。
あんなに親日的な国・バングラデシュでもテロ事件が発生し、過激派組織 「イスラム国」 (IS) に洗脳
されたとは言え、“バングラデシュ人に7人の日本人が殺害された” という事実は、とてもショックでした。
今の時代はタイだって、どこで何が起こるか分かりません。 このことは肝に命じておきたいですネ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます