リオデジャネイロ五輪の男子ゴルフは、初日にホールインワンを記録した英国のジャスティン・
ローズ選手が最終ホールでバーディーを取り、通算16アンダーで金メダルを獲得。 2打差の
銀メダルはスウェーデンのヘンリク・ステンソン選手。 銅メダルは米国のマット・クーチャー選手でした。
1904年のセントルイス五輪大会以来112年ぶりのゴルフ競技。 1900年のチャールズ・サンズ(米国)、
1904年のジョージ・ライオン(カナダ)から長い歴史を経て、この日新たな金メダリストが誕生しました。
ゴルフ発祥の地である英国のジャスティン・ローズ選手が 奪い返したことは、面目躍如といった所でしょう。
<112年ぶりのメダリストとなった三人>
日本勢はというと 3日目26位の池田勇太プロは、何とかイーグル、3バーディー、3ボギーの69 で回り、
通算3アンダーの21位タイで終了。 最下位の59位から出た片山晋呉プロも、最終日 ようやく 66 を出して、
それでも通算8オーバーで54位に終わりました。 二人ともエンジンがかかるのが遅かったようです。
日本人ゴルファーとしてただ1人開会式に出席した片山晋呉プロでしたが、112年ぶりに復活した
五輪ゴルフで、わずか2人の男子ゴルフ日本代表として戦いました。 本人も 「人生の中で大きな
出来事だった」 と言うように、“日の丸を背負う” といことはプロにとっても凄い経験なんでしょうネ。
<強化五輪の幹部たちも応援しましたが ・・・>
タイ勢は頑張りましたネ。 キラデク・アフィバーンラト選手は71・69・69・67 と4日間すべてアンダーで回り、
8 アンダーの5位タイでした。 4月のマスターズでも18位に入っていますので、彼は もう すっかり欧米の
ゴルフでも実力をつけました。 松山英樹プロとどちらが早くメジャーを勝つか、比較してもいいでしょうネ。
そしてベテラン、トンチャイ・ジェイディ選手は70・75・67・67 の5アンダーの15位タイでした。 二日目の
75が悔まれます。 47歳という年齢は、今大会の最年長者ではないですかネ。 やはり 欧州ツアーで揉まれ、
一度 勝っている強者でした。 二人の上位躍進は、アリヤ選手ら 女子に良い刺激を与えたでしょう。
<アフィバーンラト選手とトンチャイ選手>
オリンピックでのゴルフ競技は、1904年のセントルイス大会以来112年ぶりですからネ。
やはり心配していたとうり、ギャラリーのマナーが酷かったようですヨ。
ゴルフをプレーする側もはじめての五輪なら、見る側ももちろん初めてです。 日本勢だけでなく、
いつもとは違う周囲のマナーにかなりリズムを乱されたようです。 ボールを打つ前にカメラの
シャッターを切らないのが約束であるメディアのカメラマンでも、また一般ギャラリーも
お構いなく コース上でシャッター音が何度も鳴り響いたそうです。 ちょっと可哀想です。
片山晋呉プロは、バックスイングの途中に何回も写真撮られて、「知らないからしょうがないし、悪気が
あるわけではないだろうから」 とあきらめ顔だったとか。 池田勇太プロもマナーの悪さに嘆いて、
深い息を何度も吐いていたようです。 五輪のゴルフは、これも闘いの一つかも知れませんネ。
上位に入った欧米の選手も、何度も仕切り直しを強いられており、そうした環境も受け入れて
プレーをするしか仕方ありません。 ゴルフ自体に馴染みのないブラジルでの開催ですし、
割り切る気持ちの強さもメダリストには求められたのかも知れませんでした。
この経験を 4年後の東京オリンピクでは活かしたいものです ・・・
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