ここバンコク都では、毎週日曜日になると 民主活動家グループが政治集会を実施。
そのたびに在タイ日本国大使館から在留邦人に、注意喚起のメールが送られています。
今日24日は、ラチャダムヌン通りにある民主記念塔近くの「10月14日事件記念塔」にて、
13時から21時まで行なわれます。同大使館は不測の事態に巻き込まれることのないよう、
周辺には近づかないよう 呼びかけています。ここしばらくは何ごともありませんけどネ。
ただ、気になることが一つありましたネ。 20日水曜日、反軍事政権を掲げて第3党に
躍進した新未来党のタナトーン党首(40)が、憲法裁判所から選挙違反で「先の総選挙
(今年3月)での当選を無効」として、議員資格を剥奪する判断を下されています。
タナトーン氏は、タイを代表する自動車関連企業「サミットグループ」の経営者の御曹司で
副社長でした。日本でいえば、“セレブの青年実業家”といったところでしょうか。選挙の際、
政治家に転身しましたが、個人的にも大金持ちであることは、誰でも知るところでしょう。
<判決後、記者に答えるタナトーン氏>
実際に資産は50億バーツ(約180億円)を超えているといいます。新未来党が設立された際も、資金
集めに時間的余裕がなかったと、1億5千バーツを党に貸し付ける形で運営費に充てていました。
指摘されている選挙違反の内容ですが、選挙に出馬するには持っている株を 全て手放せなければ
いけません。 ところが、メディア関連企業の株を所有したまま出馬し、選挙管理委員会から
違反したと訴えられました。結果、前述の通り、議員資格を剥奪されてしまうかも知れません。
タナトーン氏は、“株は出馬前に手放しており、違法ではない” と反論していました。 が、
憲法裁判所は「株を売却したのは新未来党が比例代表名簿を届け出た後だ」という見解です。
新未来党のタナトーン党首を支持する国民は、プラユット首相軍政を批判する若者たちが
中心です。反軍政派の旗手として支持を集めているだけに、この裁判結果は若者らの反発を
招くのは必至でしょう。 それだけに、政治集会などがあると聞くと 心配してしまいます。
そもそも選挙管理委員会が軍政寄りとされていますからネ。タナトーン氏本人も判決後は、
“軍政的な動機に基づいた判決だ” と大きく非難していました。議員は剥奪されても党首に
とどまり、軍政と闘いながら民主化に取り組むと、支持者に訴えています。 でも、今後
タナトーン氏が長期間参政権停止となると、反軍政派としては大きな痛手となるでしょう。
これからも政治集会は、たびたび続くでしょうが、反軍政派の動向には留意したいですネ。
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