タイの治安は 良いのか 悪いのか、どっち？

　
　そろそろ日本では師走に入り、年末年始の海外旅行シーズンがやってきます。今年も
多くの日本人が来タイするでしょう。そこで頭の隅に置いといて欲しいことがあります。

昨日、在タイ日本大使館は『バンコクの路上で詐欺に遭う日本人が増加している』として、メールで
在タイ邦人に注意を呼びかけています。タイでは30年以上前から起きていた手口なので驚きました。

　
　＜在タイ日本大使館＞

その手口は、スクムビット通り、シーロム通り、サトン通りなどで、台湾人・香港人・
シンガポール人などと自称する女性が日本人に声をかけ「パタヤからバンコクに移動する

バスの車内で旅券や財布など全財産を盗まれた。無一文で、今夜泊まる予定のホテルにも
チェックインできないのでお金を貸してほしい」と、現金をだまし取るというものです。

“今どき、こんな方法でだまし取られるのか” と思いきや 100万バーツ（約340万円）を
超える被害に遭った人もいたそうですから驚きます。　なんでも、被害者の多くは一人で
行動している日本人男性がほとんどのようですヨ。　何を考えていたんだか ・・・　

　

こうした手口を在タイ日本大使館では、“当館やガイドブックなどで 繰り返し注意を呼びかけているが、
被害が後を絶たない。　当館が認知した累計の被害額は「甚大なもの」 ”と、報告していましたネ。

在タイ日本大使館も注意喚起の最後に「在留邦人および旅行者の皆様におかれましては、昼夜を問わず、
見知らぬ人物から声をかけられた際には決して油断することなく、一定の警戒心を持って対応されるよう、

　

十分ご注意ください。特に、見知らぬ相手が金銭的支援を求めてくる等、不審な様子があれば、直ちに
その場を立ち去るなどして、被害防止に努めてください」と付け加えています。言うまでもないことです。

しかし、このようなことをブログに書くと、“タイは治安が良くないのでは” と思う日本の方も
多いでしょうネ。　でも安心して下さい。　日本でもひったくりや強盗が起きるように、どこでも、
そんな輩はいるものです。　タイ国全体でもバンコクのような大都会でも、治安は良いですからネ。

　

また毎年、日本の外務省が発表する「海外邦人援護統計」で 例えば17年12月発表の16年度版では、
「邦人援護件数の多かった在外公館は４年連続で在タイ日本国大使館だった」というのがあります。

確かに、17年の在外公館別の援護件数を見ると、最も多いのが1,048件の在タイ日本国
大使館、続いて890件のフィリピン日本国大使館、851件の在ロサンゼルス日本国総領事館、
729件の在上海日本国総領事館、653件の在ニューヨーク日本国総領事館となっています。

　

「海外邦人援護統計」とは、海外で発生した事件・災害などの件数を表すものではなく、在外公館で把握している
邦人援護事案の統計なんですが、これを根拠に「タイは治安が悪いのでは」と判断する在タイ日本人の方もいます。　

　しかし、フィリピンの在留邦人数は１万７千人ほどに対し、タイは日本大使館に届けている人で７万人、
届けていない人を入れると10万人は居ると言われています。またロサンゼルスやニューヨーク、上海は、
その地域の領事館内での数ですからねぇ～　　大丈夫、基本的にタイは安心な国ですからネ。　
　タイは邦人の絶対数が多いので、事案数だけ比較して「タイは治安が良くない」とは言えませんよねぇ～　　



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