8日、国際民間航空機関(ICAO)がタイ民間航空庁に対し、運航審査体制に「重大な安全上の
懸念がある」とした通達が取り下げられたと、タイの英字新聞バンコクポストが報じていました。
ICAOは、2015年6月にタイ政府の航空審査体制において「航空会社を監督する当局の職員数が
足りない」などと安全上の懸念を指摘していました。これを受け、日本や韓国をはじめとする
各国がタイの航空機の新規乗り入れを規制するなどの影響が出ていました。それがタイ航空
当局の改善策が功を奏して、国際機関の懸念は解消され、通達が取り下げられた次第です。
具体的には人材育成を強化して安全に関わる当局の要員を増やすなど改善策を講じてきました。
実はタイ政府はICAOから安全上の懸念の指摘をされた時、新たな機関としてタイ民間航空庁を設置、
懸念の取り下げに向け、航空審査体制の見直しを進めていました。それがやっと解除されました。
これでタイの航空機の乗り入れを規制されていた各国への新規路線の開設ができるように
なりますので、航空・旅行業界は注目ですネ。タイから日本を訪れる旅行者は100万人を
超える勢いで国や地域別で世界6位、日本からタイへは旅行者は140万人と双方で増え
続けています。今後、タイと日本で どんな新規路線の開設につながるか期待されます。
タイにとってはLCC(格安航空会社)の競争も激しく、日本だけでなく中国や韓国からの各航空会社による
新規就航もするでしょう。これまで制限されていましたが、その制限がなくなり これは将来に向けて
明るい出来事です。解除を受け新規の他、凍結されていた便数や機材変更などが再び認められますから。
日本の国土交通省もタイの航空会社による日本への定期便の新規就航・増便などを認可する動きになるはず。
一早く決まりそうなのが、2年前に就航が決まっていたタイ・エアアジアの札幌(新千歳)線でしょうか。
解除によって一番 困るのは、タイ国際航空かも知れません。なにせタイの空港を利用する
LCCの旅客が増加を続けて、航空市場におけるシェアも拡大の一途をたどっていますからネ。
旅客数、2011年が1,770万人だったのに対して、昨年には4,000万人を超す勢いです。
さらにLCCのシェアが拡大すると見られているのは、4,000万人でもタイでのLCCのシェアは、
欧米など先進国の50%~60%に比較すると、まだ低く38%だからです。 今後も期待大です。
タイ政府が早急にタイ民間航空庁を設立するなど、2年間で安全審査体制の立て直しを
進めたことは高い評価を得たようです。今後も航空安全基準の改善に取組んでほしいですネ。
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