タイ国の政府官報に、今年5月に公告された「道路交通法第 13 号」を、改めて
掲載しました。 主な内容はシートベルト着用の義務化ですが、同法は、官報で
公布された日から120日後、2022年9月5日から施行されるとあります。
運転者は当然ですが、助手席と後部座席の同乗者のシートベルト着用、また6歳未満の
同乗者はチャイルドシートを着用する(健康上 着用できない場合は除く)等々です。
違反者には2,000バーツ以下の罰金が科される、とあります。 ですが、この義務化は
2017年に 乗車の際には全員のシートベルト着用が義務化されたはずなんですがねぇ~
こうして改めて公告されるということは、いかにシートベルト着用がされておらず、
交通事故死に繋がっているか、政府も関係者も実感しているんでしょうねぇ~
17年に後部座席やバスなどの乗客のシートベルト着用も義務化された、ということで、
ピックアップトラックの荷台に、お客を乗せられないことになったと、聞いています。
ですが、それ以後もピックアップトラックの大事故で多くの人が亡くなっています。
<ピックアップトラックの事故も多いですからねぇ~>
当時、シートベルト未着用の際の罰金は、乗用車の場合は運転手が500バーツ以下で
乗員も500バーツ以下、バスやタクシーなどの公共の乗り物は、運転手が5,000バーツの
罰金となっていました。ですからタクシーに乗ると、“シートベルトをしてくれ” と、よく
言われたものです。取締りが甘いこともあってか、いつの間にか言わなくなりましたネ。
タイ健康増進財団によると、2020年のタイ国内の交通事故死者数は1万7,831人で、人口
10万人あたり27.2人でした。新型コロナウイルス感染症による活動制限などで、前年から
約2,000人減少していますが、昨年の交通事故死者数は、2万人になっているでしょうネ。
少し古いですが、世界保健機関(WHO)の調査によると、タイは2016年の人口10万人当りの
交通事故死者数が32.7人で、中国(18.2人)、インドネシア(12.2人)、日本(4.1人)などを
大きく上回りアジア最悪でした。20年は27.2人と減っていますが、それでも これは酷い数字です。
タイ国に較べたら交通事故と事故死が、ずぅ~と 少ない日本でさえ、後部座席のシート
ベルト着用は、14年前の2008年に「道路交通法改正」で義務付けられています。
そう言えば、交通違反に対する罰則を強化しつつあるタイ警察ですが、運転規律の向上と
交通事故の減少を目的とした電子交通違反切符の一つである「ポイント減点制度」を、
来年初めから実施する意向を明らかにしています。本当に厳しく取り締まってほしいですよネ。
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