タイに来る途中での出来事！

一昨日の夜、遅くにバンコクに入りました。

いつものことですが、飛行機から離れると、タイ独特の生暖かい空気が、風が「よく来たな」と
ワタクシの頬を撫ぜながら歓迎してくれます。この瞬間もワタクシの大好きな瞬時の一つです。

先回、日本へ帰国する折にも触れましたが、あまりのチェックが厳しく、うるさくノースウエスト航空を
使用するのは最後と宣言しましたが、成田空港とタイ国際空港では、なぜ　こんなにもチェックの厳しさの
違いがあるのでしょうか。あれだけ厳しかったのに、まるで別の国の航空会社のようです。
日本を出る際は何らチェックもありません。やはりタイの警備体制、施設の設備など信頼されて
いないのでしょうか。日本はここでも性善説です！

そんな状況下、最後のフライトだ、というのにノースウエスト航空の素晴らしい客室乗務員に出遭ってしまいました。

同航空会社はアルコールは有料です。機内で免税のお酒をセールスしながら飲む缶ビールは500円で販売します。
それを知ってのことでしょう。隣に座った45歳前後の日本人は、成田を飛び立って安全体制になった途端に
なんと、500ミリリットルの缶焼酎を、持参したコップにナミナミと注いで飲みだそうとしています。

そこへ通りかかった“日本人乗務員”と、“缶焼酎おじさん”との以下やりとり。

乗務員　：「あら！ご存知なかったんですね。機内持ち込みは禁じられているんですよ～。申し訳ありません。」　＜ニコニコしながら＞
おじさん：「もう空けちゃったよ。どう～すりゃ　いいの？」　＜まだ　おじさんに余裕あり＞

乗務員　：「すいませ～ん。没収なんですよ～。」　　＜さらにニコニコして＞　
おじさん：「だって、チェックインのカウンターでいい、って　言ったよ！」　＜言うわけない！っちゅうの＞

乗務員　：アメリカ人の機長がうるさいんですよ～。見たらたいへんです！　＜脅しをかけている＞
おじさん：「ホントに来るの？」　＜少し　慌て出している＞

乗務員　：「ハイ！　結構　厳しい方で・・・」　＜ニコニコは変わらず＞
おじさん：「？・・・・　」　＜どうするか、思案している＞

乗務員　：「ビールになさいます？・・　あとはワインも500円ですが・・」と言って缶焼酎とカップを持ち去ろう、とする。　＜やや冷たい感じに・・・＞
おじさん：「うむ～　わかったよ！　じゃ～機長によろしく！」　＜何をよろしくだ～＞

乗務員　：「すいませんねぇ～　ワタクシもつらいんです～よ」と持ち去る。　＜ホントに気の毒そうなしぐさ。でも多少勝ち誇った感じ・・・＞
おじさん：「！・・・・ホントに持って行った！」と独り言。しばし茫然　あっけに、とられている。　＜子供がお母さんに叱られた感じ・・・＞

ワタクシ、そばで何も言えず、下を向いているだけでした。ちなみにこの方、アルコールは飲まずにいました。
タイの空港に着くまで、いや～な空気が流れていたのは言うまでもありません。
ちょっと情けない出来事でしたが、見事なお裁きの日本人客室乗務員でした。


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