「近年 日本のゴルフ場や練習場でタバコを吸う人が少なくなった」という記事を目にしました。
2000年代の前半ごろまでは、スタートの待ち時間にゴルファーがティーイングエリアの周辺で
タバコを吸うのは当たり前の光景でした。 プロゴルファーでさえ、試合中に吸いながら
プレーしており、それがテレビ中継でも堂々と映し出されていましたっけねぇ~
<昔は欧米ツアーでも吸いながらプレーしていました>
当時、プロゴルフ協会幹部など含め 誰からも一目置かれたジャンボ尾崎が、喫煙者の
筆頭でしたから、プレー中にタバコを吸うプロは、結構 いましたネ。
私はゴルフ場での喫煙に関して非難はできません。以前から触れていましたが、私の前職は
米国のタバコメーカーであるフィリップモリス社でした。決してゴルフ場での喫煙を奨励して
いたわけではありませんが、同社は 男子プロトーナメントのスポンサーでもありました。
<ラーク製品もフィリップモリスのブランド>
現在は「マイナビABCチャンピオンシップ(兵庫県)」として開催されていますが、1988~1993年は
「ラークカップゴルフ」、1994~2002年までは「PHILIP MORRIS CHAMPIONSHIP(フィリップモリス
チャンピオンシップ)という名称で14年間、そのスポンサーでした。私も若かりし頃、関東から
顧客らを引き連れて、プロアマ戦にも出場したこともあり、それはそれは楽しみでもありました。
当時としては賞金総額が国内で一番高く、ゴルフ界では評価されましたが、禁煙団体や
非喫煙者からは、非難もされました。しかし、人気も高くJTから国内のタバコシェアを、
かなりの勢いで奪っていった記憶があります。JTも焦りを感じたのか、1997年までは
日立製作所が協賛していた12月上旬に開催される日本ツアー最終戦である「ゴルフ日本
シリーズ」の特別協賛になって、現在の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に至っています。
当時、アマチュアゴルファーはゴルフをスポーツというより、レジャーと認識している人も
多く、景気も良かった頃でもあり、接待ゴルフは当たり前でした。タバコを吸いながらプレー
したり、お酒を飲みながらプレーしたりする人が多かった時代でもありましたネ。
当時一組4人でプレーしていたら、少なくとも2~3人は喫煙者で、タバコを吸いながら
ボールをティーアップし、火がついたままのタバコを芝生の上にポンと投げ捨て、ティー
ショットを打ち終えたらタバコを拾い上げ、再び口にくわえて、グリーンに向ったものです。
2000年代前半頃から健康に最適なゴルフという意識もより一層高まり、18年7月には
健康増進法の一部が改正され、20年4月に受動喫煙防止対策が義務化されたことで、
ゴルフ場もタバコが気軽に吸える施設ではなくなりました。今では、プレー中にタバコに
火をつけようものなら、“タバコは喫煙所でお願いします” と注意をされてしまいます。
特に最近ゴルフを始めた人たちは、健康に対する意識が高いですから、そもそもタバコを
吸わない人が多いですけどネ。 ゴルフ場の喫煙でも、時代の移り変わりを感じます。
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