G20サミットやAPECなどの国際会議に出席するため、東南アジアを歴訪していた
岸田総理大臣は一連の日程を終え、昨日夜、タイ国 バンコクから帰国しました。
今月12日からASEAN(東南アジア諸国連合)との会議、G20(主要20カ国首脳会議)等に
出席するため、8日間の日程でカンボジア、インドネシア、タイと3カ国の訪問でした。
また、岸田首相は各国の首脳と個別の会談も重ね、およそ三年ぶりとなった中国や韓国との
首脳会談も済ませ、タイ国のプラユット首相とも会談を行なっています。さらには、18日
午後6時過ぎには夫人と共に、ワチラロンコン国王とスティダー王妃にも拝謁しています。
岸田首相は、“日タイの皇室・王室の親密な交流を基礎に、両国の国民の間で長年にわたり
幅広い分野で活発な交流が行なわれており、今後タイ国で活動する多くの日本企業と共に
両国関係を一層 発展させるために、最大限努力することをお約束する” と述べていましたネ。
でも一番 ホッとしているのは議長国となったプラユット首相でしょうネ。スワンナプーム
空港で中華人民共和国の習近平国家主席を自ら出迎え、フランスのマクロン大統領、カナダの
トルドー首相 等々、21カ国もの首脳による二国間会談を行なっていました。
このような機会は、アジアにおいて一国の首相になっても、めったにありませんでしょう。
タイ国にとってもプラユット首相にとっても、世界に大きくアピールできたAPEC開催でした。
APEC開催中、バンコク都内で反政府デモは続いていましたが、事件・事故・暴徒を防ぐために
バンコク都周辺には 20,000 台を超える CCTV(Closed-circuit Television 監視カメラ・防犯
カメラ)を設置するなど、万全を期して、APECを無事終了させました。ヤレヤレでしょう。
タイ外務省は、「APEC 2022」の期間中に各国の要人やその随行員が宿泊するホテルとして、
バンコク都内の19軒を選定し、日本には「コンラッド バンコク ホテル」が選ばれました。
<コンラッド バンコク ホテル>
バンコク都でAPEC首脳会議が開催されたことで、ホテル業界は宿泊客が増加し、MICE 市場が
拡大することに期待しているといいます。MICE とは、ミーティング(M)企業などの会議、
インセンティブ(I)報奨・研修旅行、コンベンション(C)国際会議、エキシビション(E)
展示会・見本市の頭文字であり、世界の多くの集客と交流が見込まれるビジネスイベントなど
の総称です。企業による研修、会議、社員旅行、展示会などを誘致する観光政策の一つです。
APECがバンコク都で開催されることが決定してから首脳会議の多くの関連者が宿泊し、
その影響でMICE関連の問い合わせも増加し、今年第4四半期(10~12月)における
MICE 関連に限った泊まり客は、19年同期の35%を上回り、約40%にのぼっていると
いいます。 観光業界にとってはコロナ禍も収束されつつあり良いタイミングでしたネ。
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