19日、日本の行政機関の一つである観光庁が公表した推計によりますと、2021年の
訪日客数は24万5,900人で、日本で初めてオリンピックが開催された1964年の統計
開始以降、最少だったそう。2020年対比94%のマイナスで、減少率は過去最大でした。
21年訪日客数の流れですが、デルタ株の影響で日本が入国規制を強めたため、2月以降は
1万人前後に推移してしまいました。東京五輪・パラリンピックの選手、関係者らが入国した
影響で7月は 5万1055人、8月は2万5,916人に増えましたが、その後は再び減少へ。
12月は20年同月比79% 減の1万2,100人でした。でも よくぞ五輪を開催しましたよネ。
減少は当然でしょう。新型コロナウイルス感染症の大流行で、日本の水際対策や各国の渡航
制限が続いていることが響きました。年間の日本人出国者数も20年対比84% 減の51万
2,200人と落ち込み、49万2,880人だった1969年並みの水準になってしまいました。
22年は回復するだろうと思っていた矢先に、昨年末から新変異株「オミクロン株」の感染
拡大により、特例を除き外国人の訪日を停止してしまっています。国内観光業も再び冷え
込んでおり、観光消費への依存が大きい多くの地域で、苦境に立たされています。
そんな中、欧米では次々と規制撤廃の新たな基準を決定していますネ。 1月4日に新規
感染者が21万人と過去最多が出た英国では、感染者数が減少傾向になったことから、27日から
大規模イベントでのワクチン接種証明の提示やマスクの着用義務を撤廃すると発表しました。
フランスも連日40万人越えの新規感染者が出ていますが、オミクロン株の症状の軽さや
感染状況を理由に、来月2日までに屋外でのマスク着用やテレワークの義務を撤廃すると
しています。20日に74万人余りが確認されている米国バイデン政権も、“ワクチンを打てば
症状は軽い” との姿勢で強い措置は取らず、オミクロン株との共存を図る構えです。
昨日、49,854人の感染者が出て「オミクロン株による感染拡大の中にある」とは言え、欧米に
較べれば数が違います。感染者が多い主要国でさえ、ワクチンの追加接種や飲み薬の普及を
受け、国内対策や入国規制を緩和しており、WHOも日本に措置を緩めるよう勧告しています。
日本が続ける外国人の入国停止という水際対策の厳しさが際立ってきました。主要国から
入国を許すよう求める声も大きくなって、日本も対応を迫られています。聞く耳を持ち、
朝令暮改が得意な岸田首相ですから近いうちに入国停止の解除もあるでしょうねぇ~
ただ、オミクロン株に感染する子供たちが増え始めて、保育施設や学校関連にも影響が出始めて
いるようです。子供たちとエッセンシャルワーカーの人たちに広がらないか、懸念しています。
「ゼロコロナ」でいくのか?「WITHコロナ」でいくのか?大方針が全く見えません。
欧米の首脳のようなレベルではないということでしょう。
日本では厚生労働省、政府の分科会、医師会など・・・コロナが終息すると飯の食い上げになるから、まだまだ感染が続いてくれる方が好ましい、という雰囲気が充満しています。
TVに出て来る医療関係者は「オミクロン株が風邪、インフルエンザ並みの症状であり、重症化事例は少ない」という<常識>を、今でも、時期尚早と否定しています。
いつまで寝言を言い続けて、甘い蜜を吸い続けて行こうとするのでしょうか?
権力の蜜の味を覚えると止められなくなるという証左です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a8c36df2bda2e14347e1c55b89b9b663e6673c8
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68537