またしてもタイ国で悲惨で罪つくりな交通事故が起きてしまいました。タイ国は大好きですが、
同国の交通事情と大麻の合法化だけは、意に反し 考えられない事柄が多く、嫌いですネ。
先週の1日午後10時頃、タイ東北部ナコンラーチャシマー県内で、15歳の無免許の少年が
運転するBMWのセダンが赤信号の交差点に進入し、バイクを運転していた24歳の男性を
跳ねてしまいました。 男性はヘルメットを着用していましたが、即死だったそうです。
15歳の少年は無免許運転で、速度もかなりオーバーしていたのでしょう。BMWの破損の
状況が それを現しています。男性は数メートル飛ばされ、運転していた少年は無傷でした。
タイ国では、毎年2万人前後の人が交通事故で亡くなり、これは一日54人が亡くなっている
計算になり、世界でも有数な数値です。しかしこれらは、交通事故現場で即死した人の数で
あり、事故のあと病院で亡くなった人の数はカウントされていません。病院に行く途中で、
または、病院で亡くなった人たちを入れたら、これよりも遥かな数値になるでしょうネ。
タイ国でも四輪自動車の運転免許獲得は18歳からですが、二輪バイク免許は、大通り・夜間の
運転禁止などいくつかの条件と排気量110cc以下のバイクであれば満15歳から取得可能です。
地方へ行くと時折、子供がヘルメットも被らず友達など乗せてバイクを運転している光景を
見かけます。こんなタイ国の交通事情の緩さも、今回のような同じ事故を繰り返すのでしょう。
<大学院で修士号を取得する予定だったタナポーンさん>
同事故で、より以上に世間の反感を買ったのは、犠牲となったタナポーンさんは、同県の
名門 国立スラナリー工科大学情報工学部をトップクラスで卒業し、アルバイトをしながら、
大学院に進む準備をしていた苦学青年で将来を嘱望されていた人材だったこと、事故を
起こした少年は、BMWを乗り回す裕福な階層の子であった、と見られている事でした。
<今年2月にも女性医師が、警察官の無謀なバイク運転により横断歩道で跳ねられて死亡>
ですが、未成年のため氏名など詳しいことは報じられていません。富裕層や警察官の事故は
そのうち、金銭などで解決されてしまうことが、今までの事例で 国民も分かっています。
17歳の無免許の女性が運転する乗用車が乗合バンに追突し、バンの運転手と乗客の計9人が
死亡、5人が重軽傷を負った事故や人気ドリンク剤の創業者の孫が飲酒運転にてフェラーリで
死亡させる事故が起きても、実刑判決を受ける事例はほとんどありません。これらは事故で無く
殺人事件ですよネ。もう このような事件を、金銭などで解決させることを許してはいけませんネ。
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