毎年 恒例となった「ANA寄席バンコク」で、立川志の輔さんの落語を聴いてきました。
帰国すると、今でもふらりと浅草なんかに出かけて演芸場に入ったり、テレビでもチャンネルを
合わせてしまうほど、私のような演芸大好き人間にとっては、タイでライブの落語や若手芸人の
お笑いが観れるなんて堪りませんネ。ましてや人気の高い立川志の輔さんですからねぇ~
<ためしてガッテンを観ているので身近に感じます>
バンコクのANA寄席は、今年で19回目となりますが、前売り券を販売しても、たちまち売り
切れてしまうほど人気ある立川志の輔師匠の落語、今年で9年連続の公演だそうです。 在タイ
邦人にはNHKの「ためしてガッテン」でも 視聴率が高く、尚のこと 観たくなりますよネ。
毎年、立川志の輔さんの落語2作と弟子の落語、そして師匠が日本で出会った芸人さんを一人
連れてやってきます。この公演の模様は5月からのANA機内放送で組み込まれるそうですヨ。
<立川志の麿さん>
トップバッターが立川志の麿さん(志の輔師匠の7番目の弟子)の「権助魚」で、飯炊き
権助のお国訛りを卒なく操り、会場を沸かせます。続いて立川志の輔さんの一席目「茶の湯」。
今を捉えたマクラで沸かせ、アクションも笑いを誘い会場を多いに盛り上げます。
<バロンさん>
休憩を挟んで登場したのヴォードビリアンのバロンさん。ダービーハットにタップシューズ、
そしてウクレレ片手に独特なスタイルでほのぼのとした音楽コメディを披露してくれました。
最後は志の輔師匠の二席目、ゆるキャラを題材にした創作落語「モモリン」。これは絵本にも
なったそうですヨ。志の輔師匠の表情やアクションなどから、落語は聴くだけだなく観ると
もっと楽しい、と思わずにいられませんネ。
<絵本となったモモリン>
「最もチケットが取れない落語家」と言われるだけあって、ついつい引き込まれてしまいます。
毎回 バンコク公演は、絶大な人気を誇りますが、私は今回で3回目の公演を聴くことになります。
落語やお笑いが好きですから、若い時からテレビでは立川志の輔さんを見てきていますが、63歳の今、
円熟さを増していますネ。彼の師匠である故・立川談志さんも60歳を過ぎてから “談志落語” と
言われる域に達した と言われているそう。志の輔さんの落語も まさに そんな感じでしたねぇ~
<亡くなって6年かな 立川談志さん>
バンコク週報に志の輔さんのこんな談話が載っていました。
「若い頃、談志師匠から言われたことが、その時は迷惑な話に思えたが、今は一つひとつ胸に
グサグサくる。何歳になっても初めてのことに出会える。付き合いで見たり聞いたりしたことが
大きな縁になりえる。細かいことにこだわり続け、最後までやりたいことを貫くことが、己を
残すことになると思う」 ・・・ 落語家が本物になるのは、やはり60歳を過ぎてからでしょうか。
志の輔さんの落語は、いつでも新鮮な何かを感じさせ、寄席に行ったことない人や女性、子供にも
楽しく分かりやすい話も多いですよネ。「ためしてガッテン」のイメージも女性や子どもに親近感を
もたらしているんでしょうネ。以前から知っているような錯覚さえお覚えますから ・・・
落語は噺から想像力を喚起する芸だと言われますが、立川志の輔さんの落語はライブで
観たり 聴いたりすると、楽しさや面白さ、落語の素晴らしさが倍増する感じです。
日本へ帰国したら、ゆっくりと落語を 聞きに行きたくなりました ・・・
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