空気汚染は野焼きより交通渋滞の方が問題でしょう！

　
　コロナウイルスの第二波に加えて、大気汚染にも見舞われているバンコク都。以前は今の時期、
乾季で雨天もなく、過ごしやすい日々が続いたものでしたが ・・・ 昨日からの続きです。

ニュースで毎日のように「都内の大気汚染が悪く健康被害に注意」などと伝えられています。
街中の都庁と警察が運営する電光掲示板にも、リアルタイムでPM 2.5大気汚染指数（AQI）を表示。

　

その数字が乾季となる１月と２月がここ毎年、一番良くありません。 暑くなる３月の中旬過ぎ
まで続く時も。折角のゴルフシーズンもバンコク近郊のコースにも影響が出ることがあります。

さて 昨日の違法である野焼きは、農業廃棄物を排出させ大気汚染の要因の一つと、政府は
今年も県知事に対し、野焼きを止めるよう通達を出したことがニュースになっていました。

大気中のPM 2.5粉塵の蓄積には、野焼きなどによって農業廃棄物の燃焼で出される粉塵も、
健康上のリスクを引き起こしていると言われています。今年もバンコクとその近郊、及び
北部と中央部のいくつかの県では、野焼きが大きな原因で深刻となっているといいます。

　

野焼きは古来より焼き畑をして農地をならすために行なわれて来ました。北部チェンマイなど、
近年では山火事の防止、生態系の管理などの目的もあるのでしょう。しかし、今では野焼きは
PM 2.5などの大気汚染の原因となり公害を引き起こしていると判断されてしまっています。

政府は、県知事へ農業に携わる人たちに野焼きを止めさせるよう厳命し、止めなければ起訴する
と警告しているようです。都市部では急速に近代化が進んでいますが、特に地方の農村部では、

　

農業の近代化が進まず、そのギャップが大きいように感じます。代案が無ければ農家も大変
でしょう。バンコクだけが大都市になって、地方へ行くと何も進んでいない現実があります。

バンコク都では、野焼きより自動車台数の増加による交通渋滞から排出される排気ガスの
方が深刻でしょう。　都内は都市鉄道網が徐々に広がり、通勤や親が送り迎えする通学を
電車に切り替えた人も多いと聞きますが、相変わらず交通渋滞は酷いものです。

　

一昨年の12月だったかな、環境省公害管理局が毎週水曜日を「ノーカーデー」の取組みを
行ったことがありました。タイでは特に幹部官僚や企業の管理職など社会的地位が高い人は、

自動車での移動が一般的です。この取組みは、自動車を利用する代わりに公共交通機関を
利用するように政府関係者に促すものでした。が、同案も今やどこかへ行ってしまいました。
地方の農家を追い詰めるより、このような都市での取組みの方が先だと思いますがねぇ～　　


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