2014年から日本ツアーに参戦し5年目のタンヤコン・クロンパ選手(28)が「ISPSハンダ マッチプレー
選手権」で賞金ランク1位の今平周吾プロを2アンド1で破り、念願の日本ツアーで初優勝を遂げました。
レギュラーツアーではプラヤド・マークセン6勝、チャワリット・プラポール1勝に次いで、男子の
タイ勢では3人目の優勝者の誕生です。これまで2位は何度かありましたが、ようやく でしたネ。
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同大会は、国内レギュラーツアーで2003年まで開催されていた「日本プロゴルフ マッチプレー
選手権」以来 唯一のマッチプレー競技で、昨年からマッチプレー方式に変わったばかりでした。
ツアー競技としては、一般的な72ホールストロークプレーとは違った戦い方が求められるため、
「72ホールでは勝てない相手でも18ホールなら勝てるチャンスがある」と言われるように、
現在の賞金ランキング1位の今平周吾プロを、今年 なかなかツアーで上位に入れていないクロンパ
選手が勝ってしまいました。選手間では「好き」「嫌い」「面白い」 等、多種な意見があるようです。
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クロンパ選手はタイ北東部のコンケーンの出身で、ムエタイとサッカーをやる、どこにでもいる
少年でした。それが11歳の時、父親に誘われてゴルフを始めたのがきっかけで、他のスポーツ
よりゴルフに夢中になったようです。メキメキと上達しジュニア時代はナショナルチームに名を連ね、
07、09年の東南アジア競技大会で金メダルを獲得。 これで大いに自信をつけたと言われています。
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10年にプロ転向し、同年のアジアン・下部ツアーで初優勝し、日本ツアーには14年から参戦
しました。同年には「カシオワールドオープン」で3位に、15年には「三井住友VISA太平洋
マスターズ」で2位、16年は2週連続で優勝争いに加わり、17年には「中日クラウンズ」で
ベスト5に入るなど、毎年 大きな試合で成果を出しシード権を保っていますから立派です。
今回の優勝賞金 5,200万円で来年のシード権はもちろん、賞金ランキングも2位(6,218万円)に
浮上し、1位の今平周吾プロ(約7,415万円)との差が1,200万円となり、まさかの賞金王も夢では
なくなりました。賞金で今年は、偉大な大先輩と慕うプラヤド・マークセン選手に近づいています。
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タイの若手男子プロについて7月の 当ブログで 紹介しました選手の他に、今大会で3位に入った
ラタノン・ワナスリチャン選手(23)、パヌポール・ピッタラヤット選手(25)ら若手が、日本
ツアー参戦を希望し、今年もQTに出場します。それぞれ成長して来ていますので楽しみです。
最近までレギュラーツアーでタイ勢のまとめ役でもあり親分のマークセン選手がシニアツアーを
主戦場としていますので、28歳ながらクロンパ選手がその役を引き継いでいます。マークセン
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<3位に入ったワナスリチャン選手と>
選手に教示されたように、日本の慣習と文化をアドバイスしたり、初めてのコースが続く
若手たちと練習ラウンドを共にして、コース・マネジメントなどを教えたりしているようです。
今回の優勝で箔がつき、頼れる兄貴分として存在感を高めたでしょう。 今後に注目です。
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「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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当該大会は、賞金総額2億3,000万円、優勝賞金5,200万円と言う、国内ツアー最高額の大会です。
しかし、この大会は「最高の賞金額と最少のギャラリー数」として有名です。テレビ放映が無く
、最終日(決勝戦、3位決定戦)もギャラリー数はまばらでした。
本大会の一番の問題は、賞金額です。
優勝したクロンパ選手は5200万円を獲得し、賞金ランキングは50位から2位にジャンプアップしました。昨年は優勝した片山晋呉が5000万円を獲得し、70位から4位にジャンプアップしています。
賞金ランキングは来季のシード権に直結しています。たった1試合で、こんなに順位が動くのは異状としか言えません。公正さを欠きますね。
来年からは、単純な賞金額の積み上げではなく、世界ランキングのようなポイント制にしていかないと、歪さが解消できませんね。
確かに賞金ランキングの件は、見直す必要もあるんでしょうね。
ただ、日本人男子が ちょっとだらしない面がありますし、男子ツアーが増えないから、
こういうことも置き去りになるんでしょうね。
これからも宜しくお願いします。