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タイは なぜ ビールに 氷を入れるの?

2018年04月08日 | タイの名所、名物、料理
 
 タイの正月・ソンクラーンも近づいてきて真夏本番です。ビールの美味しい
季節になって来ました。 特に この時期、ゴルフの後の一杯は堪りません!

タイは飲酒について 仏教の影響もあってか、何かとうるさい国に入るでしょうネ。そうは
言いながら、キリンがまとめた2016年の世界のビール消費量で、タイは前年比1.5%増の
191万キロリットルで19位でした。(因みに日本は525.1万キロリットルで7位)

 
 <ビールの消費は外国人に頼るところも大きい?>

しかし、先を見越してか 昨年末、タイのアルコール飲料最大手タイ・ビバレッジは、ベトナムに
ある同グループのベトナム・ビバレッジが、同国のビール最大手サベコの株式53.6%をベトナム

政府から約110兆ドン(約5,400億円)で取得すると発表しています。世界のビール消費量で
ベトナムは7.4%増の11.7万キロリットルで9位と、ベトナムはアジアでも際立っています。

サベコは「サイゴン」「333」といった人気ブランドを展開、ベトナムのビール市場でシェア1位
なんですが、ベトナム・ビバレッジはベトナム政府が実施したサベコ株の競争入札で落札しました。

 
 <ベトナムのビールも美味しいらしい>

タイのビールの消費量、昨年比1.5%増と言っても これは増大している外国人観光客が
寄与している部分が多く、実際は国内のタイ人のビール・蒸留酒事業は伸び悩んでいます。

そんな諸事情からタイ・ビバレッジは昨年10月には、ミャンマーのウイスキー最大手を約7億
4,200万ドル(約793億9,400万円)で買収したりして、近隣諸国へ拡大を図っているんですネ。

 
 <中央がジャルーン氏フランスのビックCも買収に>

タイ・ビバレッジはタイの大手財閥 TCCグループの中核企業ですが、創業者のジャルーン・
シリワタナパクディー氏が、一代で築いたコングロマリットです。当初はウイスキーの

「メコン」製造からスタートし、その後タイ・ビバレッジを設立してビール事業へ参入。
ビールの「チャーン」は業界2位のブランドです。1位はご存知シンハビールですネ。

また、スームスク、オイシといった子会社を通じ、清涼飲料水、日本料理店などの事業を展開し、
外食や海外事業への多角化を推進中です。不動産のTCCランドは買収を重ねタイの国土の1%を

 
 <TCC グループのワン バンコクはアセアンのランドマークを目指していますが、日本大使館の隣です>

保有すると言われています。毎年 米フォーブスが発表するタイの富豪ランキング2017版でも、
ジャルーン氏は154億米ドル(約1兆6,500億万円)で2位に載っているほど富豪家として有名。

ところで、タイではビールに氷を入れて飲むのが当り前です。初めて見た人は驚きます。
普通 氷を入れるなんてビール好きは嫌がりますよネ。でもタイではビールを飲む時は氷を
入れて飲むのが定番なんです。いろいろ諸説ありますが、こんな理由からでしょうネ・・・

 
 <チャンビール>

* 昔はこんなにエアコンが多くなく、暑いからビールがすぐに ぬるくなってしまう。
* 以前のビールはアルコール度が高かったので、氷で薄めた。
* 今ほど冷蔵庫が普及されておらず、家にあるビールに買って来た氷を入れて飲んだ。
* タイの人は屋外でお酒を飲むのが好きで、冷たいビールを いつも飲みたがるから。

 これらの慣習が今に繋がっているんですネ。最初は驚いていたんですが、今では必ず氷もオーダー
している日本人の友人もいます。日本で同じようにやっても 不思議と美味しくありませんヨ(笑) 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
飲食と気候 (川内 末勝)
2018-04-08 11:32:12
私は全ての飲食物の味は気候風土に合っていて、というより人間の味覚が気候風土が作った物だと思います。だからタイでは美味しい物でも他所では不味だと思います。
返信する
川内 末勝さんへ (nagaichi)
2018-04-09 11:10:23
コメント、有難うございます。
確かにそうですね、一理あると思います。
そんなものを 他にもあるでしょう。
また探し出してみます。
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