浪合叙情

長野県下伊那郡阿智村浪合から 阿智村商工会の職員が身の回りの出来事を時々ご紹介

あじけないはなし

2008年04月14日 | 平成20年以前のお話
家に帰ると娘のカバンから連絡袋を取り出し、「おたより」を読むのが日課でした。
毎日毎日B5用紙の表と裏に、時には2枚3枚、びっしり手書きで書かれたおたよりでした。
子供の様子・学習の内容・先生のプライベートな話・先生のグチ・お母さん達が連絡帳に書いたこと・子供の作品・写真・・・・
とてもきれいな字で、とにかく毎日毎日書くことを自分に課していました。

漢字練習のノートにも、子供ひとりひとりに毎日筆で見本を書いてくれて、春休みの宿題用には何ページも書いたため7時間以上かかり、自分でもアホだと思ったとおたよりにかいてありました。

更に子供が練習した字ひとつひとつ全てに小さなはなまるをつけてくれました。
(長期の休みにはそれを親がやりましたが)

ずっとこの話題をブログに書こうと思っていたのに、先生の承諾を受けてからなんて思っていたら先生は転任してしまいました。


今日、子供の連絡袋を開けたとき、何も見るものがないとわかったとき、急に・・ほんとに突然に寂しくて味気なくてたまらなくなってしまいました。

「ここまでしなくてもいいのに」とよく思ったものです。
この先生のやり方がいいんだと言いたいのではありません。


先生が残していったものをやっと今少し、受け取れたのかなと。親として。