戸隠の後、まだ時間がちょっとあったので、久しぶりに小布施の岩松院へ行ってきました。
前にも書いた…かなぁ?
岩松院は、北斎の八方睨みの鳳凰の天井画が有名なお寺です。
そして、福島正則の菩提寺として霊廟があるお寺。
小林一茶ゆかりのお寺でもあります
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入り口の仁王門。
この仁王様は…色のせいかなぁ?なんかどうも迫力ってより、面白さを感じてしまうのは私だけなのか
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まずは本殿へ。
拝観料は、券売機で拝観券を購入して受付で渡すという仕組みになっています。
立ち食い蕎麦屋みたいな券売機(笑)
本殿天井には有名な北斎の八方睨みの鳳凰様が
これ、迫力はもちろんですが、本当に色がすごい
普通、八方睨みの天井画って言ったら龍じゃないですか。それが鳳凰ってだけでも珍しくてすごいのに、160年も前の絵なのに色がびっくりするほどしっかり残っているんですよ。
もう、なんつうの、ポスターカラーで塗ったばりにガッツリと。
北斎と言えば、雅号に“画狂人”なんてつけちゃうくらい、絵に関しちゃどこまでも無茶しちゃうお方。…つうか絵を描くことしか興味がなかったんじゃないかってお方
肉筆画の絵の具の質や金箔にめっさお金をかけてたんですね~
ここの絵もまさにそうでして。
それが今でも色がめさめさしっかり残っている理由らしい。
そして鳳凰様の周囲には荘厳さを出すためってことで金箔が。
なんとこの絵のために4400枚の金箔を取り寄せたんだとか(*0*)
すごすぎる
でもこんなすごい絵、実はずっと小布施の豪商有名人、高井鴻山だと信じられていたんですよ。
それが北斎とわかったのが昭和49年のこと。
たしかに鴻山は北斎の弟子。
妖怪絵が得意だっただけあってか、曲線の描き方っての?ちょっとオドロオドロシイんですが、その線の描き方が北斎に似てるんですよ。特に静物画。花の絵の線が似てる。
小布施に行けば北斎だけでなく鴻山の作品も多数見れるので気になる方はぜひ小布施へ
…だいぶ話それましたが、まぁそんな絵なんですよ。
本当にこの迫力すごいです
北斎の絵の、肉筆画の中では一番好きかも。(あ、版画はまたちょっと味が変わるので
)
現在では実は、目に見えないレベルですが、金箔がわずかな振動で剥離しているとわかり静かに座って拝観ってことになっています。
が、角度によって迫力違うので、ぜひ静かに席移動して観てほしいです
特に顔
ここには独特な厚みをつけた手法が取られているんですが、角度によって肉眼でも十分わかります。ぜひ見てほしい
でも、本当に、人の歩く振動でも剥離しているらしいので、動きはあくまでも静かに
移動せずとも、同じ席で頭あげる方向変えるだけでもだいぶ違いますんで。
とりあえず、一方向以外もぜひ見てくださいませ
本堂の中には福島正則の縁の品も展示されています。
福島正則は“賤ヶ岳の七本槍”など武功で名を馳せた人物ですが、晩年は不遇としか言いようのないお方で…信州にきたのも、広島からの改易減封で。
そのせいか、ここに展示されている品も、武具とかではなく、袈裟だったり書だったりと晩年の正則の雰囲気感じさせる品になります。
…それが切なくもなるんだけどね
外へ出て、本堂裏にある正則の霊廟へ。
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裏にあるのもあってか、本当に“ひっそりと”って言葉があう寂しさです。
福島正則は最後はこの地で急に亡くなり、家臣が幕府の視察の使者を待たずに火葬したため、福島家は所領没収されてしまします。
広島からの改易などなど…自らも
「弓を見てみよ。敵があるときはこのうえなく重宝なものだが、国が治まっているときは袋に入れて土蔵に入れておく。わしはつまり弓である」
なんて言葉が残っているくらい。寂しい晩年だったんですねぇ。
そんなわけで、家臣がさくさく正則の遺体を火葬しちゃったわけは、正則が自害してしまったのを隠すため、検視係の到着を待たずに荼毘してしまったと言う説があるんです。
この場所のせいもあるのか、ここに来ると、なんだか切なくなってしまいます。
お墓詣りマニアですが、ここほどリアルに切なさが起きるとこ他にないかも…
本堂横、本堂の庭にあたるところは、蛙合戦の地ともいわれている池があります。
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この池では年に一度、5日間ほど、蛙が昼夜関係なしに雄の蛙たちが、雌を奪い合う戦いをくりひろげるとして有名な池です。
ここが小林一茶の縁と言われている理由。
「痩せ蛙 まけるな一茶 これにあり」
この有名な句はここを詠んだものなんですね~。
病弱な初児の命乞いに読まれた句と言われています。(残念ながら初児は1カ月で他界)
本堂からも眺めることできるんですが、鬱蒼感が独特
いかにも蛙がいそうな感じ
田舎住まいの自分は蛙のなき声って別に何にも特別感起きませんが、雌の奪い合いの声ってのはちょっときになりますねぇ…
だってまったく気になってた声がそれだったってわかるかもじゃん
…てそこかよ(笑)
久しぶりの岩松院でしたが、やっぱりここはいいなぁ
色々、見どころ多いし
特にあの絵
あの保存とか考えると、拝観料300円はありがたい。京都なら700円コースだよ、間違いなく
今回は突発でしたが、やっぱり長野は好きだ
またゆっくり行きたいなぁ
前にも書いた…かなぁ?
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岩松院は、北斎の八方睨みの鳳凰の天井画が有名なお寺です。
そして、福島正則の菩提寺として霊廟があるお寺。
小林一茶ゆかりのお寺でもあります
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入り口の仁王門。
この仁王様は…色のせいかなぁ?なんかどうも迫力ってより、面白さを感じてしまうのは私だけなのか
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まずは本殿へ。
拝観料は、券売機で拝観券を購入して受付で渡すという仕組みになっています。
立ち食い蕎麦屋みたいな券売機(笑)
本殿天井には有名な北斎の八方睨みの鳳凰様が
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これ、迫力はもちろんですが、本当に色がすごい
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普通、八方睨みの天井画って言ったら龍じゃないですか。それが鳳凰ってだけでも珍しくてすごいのに、160年も前の絵なのに色がびっくりするほどしっかり残っているんですよ。
もう、なんつうの、ポスターカラーで塗ったばりにガッツリと。
北斎と言えば、雅号に“画狂人”なんてつけちゃうくらい、絵に関しちゃどこまでも無茶しちゃうお方。…つうか絵を描くことしか興味がなかったんじゃないかってお方
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肉筆画の絵の具の質や金箔にめっさお金をかけてたんですね~
ここの絵もまさにそうでして。
それが今でも色がめさめさしっかり残っている理由らしい。
そして鳳凰様の周囲には荘厳さを出すためってことで金箔が。
なんとこの絵のために4400枚の金箔を取り寄せたんだとか(*0*)
すごすぎる
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でもこんなすごい絵、実はずっと小布施の豪商有名人、高井鴻山だと信じられていたんですよ。
それが北斎とわかったのが昭和49年のこと。
たしかに鴻山は北斎の弟子。
妖怪絵が得意だっただけあってか、曲線の描き方っての?ちょっとオドロオドロシイんですが、その線の描き方が北斎に似てるんですよ。特に静物画。花の絵の線が似てる。
小布施に行けば北斎だけでなく鴻山の作品も多数見れるので気になる方はぜひ小布施へ
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…だいぶ話それましたが、まぁそんな絵なんですよ。
本当にこの迫力すごいです
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北斎の絵の、肉筆画の中では一番好きかも。(あ、版画はまたちょっと味が変わるので
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現在では実は、目に見えないレベルですが、金箔がわずかな振動で剥離しているとわかり静かに座って拝観ってことになっています。
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特に顔
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でも、本当に、人の歩く振動でも剥離しているらしいので、動きはあくまでも静かに
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移動せずとも、同じ席で頭あげる方向変えるだけでもだいぶ違いますんで。
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本堂の中には福島正則の縁の品も展示されています。
福島正則は“賤ヶ岳の七本槍”など武功で名を馳せた人物ですが、晩年は不遇としか言いようのないお方で…信州にきたのも、広島からの改易減封で。
そのせいか、ここに展示されている品も、武具とかではなく、袈裟だったり書だったりと晩年の正則の雰囲気感じさせる品になります。
…それが切なくもなるんだけどね
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外へ出て、本堂裏にある正則の霊廟へ。
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裏にあるのもあってか、本当に“ひっそりと”って言葉があう寂しさです。
福島正則は最後はこの地で急に亡くなり、家臣が幕府の視察の使者を待たずに火葬したため、福島家は所領没収されてしまします。
広島からの改易などなど…自らも
「弓を見てみよ。敵があるときはこのうえなく重宝なものだが、国が治まっているときは袋に入れて土蔵に入れておく。わしはつまり弓である」
なんて言葉が残っているくらい。寂しい晩年だったんですねぇ。
そんなわけで、家臣がさくさく正則の遺体を火葬しちゃったわけは、正則が自害してしまったのを隠すため、検視係の到着を待たずに荼毘してしまったと言う説があるんです。
この場所のせいもあるのか、ここに来ると、なんだか切なくなってしまいます。
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お墓詣りマニアですが、ここほどリアルに切なさが起きるとこ他にないかも…
本堂横、本堂の庭にあたるところは、蛙合戦の地ともいわれている池があります。
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この池では年に一度、5日間ほど、蛙が昼夜関係なしに雄の蛙たちが、雌を奪い合う戦いをくりひろげるとして有名な池です。
ここが小林一茶の縁と言われている理由。
「痩せ蛙 まけるな一茶 これにあり」
この有名な句はここを詠んだものなんですね~。
病弱な初児の命乞いに読まれた句と言われています。(残念ながら初児は1カ月で他界)
本堂からも眺めることできるんですが、鬱蒼感が独特
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田舎住まいの自分は蛙のなき声って別に何にも特別感起きませんが、雌の奪い合いの声ってのはちょっときになりますねぇ…
だってまったく気になってた声がそれだったってわかるかもじゃん
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久しぶりの岩松院でしたが、やっぱりここはいいなぁ
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色々、見どころ多いし
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特にあの絵
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今回は突発でしたが、やっぱり長野は好きだ
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またゆっくり行きたいなぁ
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