なんだか閲覧数が増えた‥ありがたい話です。

京都は興味ある方多いんでしょうね。
ちなみに冬の特別公開は3/22までなので、気になる方はお急ぎを
今回は清水寺成就院のお話。
「月の庭」と呼ばれる庭を特別公開。
わりと小さめな庭なんですが、背後にある山や林を利用して、空間を広げて見せる演出がほどこされた庭です

奥にある国有林の山に灯篭を立てて、そこまで庭に見せたり(遠近法を勝手に作ってるんです)、段差+刈り込みに粗と細をつけて背後の山(林)へ庭が繋がっていくように見せたり。
垣根があるんで、実際のサイズが小さいのはわかるんですが、大きく庭を見ると、すっかり裏山まで全部庭って思えてしまいます

あれは他では観たことがない演出。素晴らしいの一言ですね
そしてここが「月の庭」と呼ばれるわけ。
それはこの庭の池に映る月のせい。
東から上って西に沈む、一連の月の動きが池に映るため、月を愛でるための庭となったそうです。
ま、残念ながら夜の拝観はないのですが
ちなみに庭の灯篭の配置は、茶道の美学

から作られていて、庭にある灯篭から山に立てられた灯篭までが茶室から一直線に見えるんだそうです。
拝観で入る部屋からは一直線に見えませんが、まぁそこは想像できましたよ
他の庭(まぁ庭ってほどの規模ではありませんが‥)△灯篭がありまして。
説明してくださったガイドさんが「桂離宮にも上が△はありますが、全部△なのはここだけ」おっしゃった通り、本当に全て△の作り

去年の夏、桂離宮にも行っていたので、「ああ

あれ

」って個人的にはなりました

(ちなみに桂離宮は妙な形の灯篭がいくつかあるんです)
そしてこのお寺。
西郷さんが自殺しようとした時、一緒に入水されて亡くなった月照(ちなみに西郷さんは助かってます)のいたお寺。
月照さん絡みの品もありますので、幕末に興味がある方もぜひ行ってくださいませ
清水寺境内にある石碑を写した掛け軸があるんですが、私、さんざん清水に行っているのに見てませんでした、その石碑‥
ひとつが西郷さんのなんですが、月照さんの法要の際に詠んだものです。
恐ろしく大雑把に言えば「あなたは男前だった」「一緒に死のうとなったのに自分だけ助かって‥」「かわりにこの命の限り頑張る」みたいな内容。
西郷さんにとって、島津斉彬公への想いと月照への想いは捨てることはできない特別さがあるのをしみじみ感じましたね。
ここは撮影一切禁止なので、写真ありませんが、それも寂しいので最後に清水の門を‥

梅が綺麗でした(笑)