当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

六道珍皇寺

2013年08月20日 | 日記
久しぶりの更新
夏季休暇、ガッツリ遊んでたので(笑)
まぁそれはまたの更新ってことで…

とりあえず京都の続き。
さぼりすぎてたしどうかですが写真アップしちゃってたからせっかくなので書く

夏の特別公開で今回六道珍皇寺があったので、久しぶりに篁サマも拝みたかったので行ってみました。



ここの木造の小野篁像が男前なんですよ

この六道珍皇寺は、平安の貴族、小野篁郷が閻魔様の元へ通っていた井戸があるお寺。
魔界のスーパースター篁サマは昼間は御所勤め、夜は冥界勤めしていたと言われています。
閻魔さまの横で、黄泉にきた人間の生前の良い仕業をアピールしてくださる、そんなお仕事をしてたお方。
今で言う弁護士さんです。

庭にあるのが黄泉に降りるのに使った言い伝えられている井戸。

以前は窓越しに見させていただけただけで近づけなかったのですが、今回は庭に下りることができました

一応覗きこみはしないようにってことでしたが。
黄泉に繋がる井戸ってことは、ここから魑魅魍魎が出入りする可能性もあるってことなんですよ。
だから前は、庭側の窓開けさえも禁止って話だったのに、なんでOKになったのか…

それは、さらに奥に、黄泉から戻ってくるのに使った井戸が発見されたから。

以前は嵯峨野清凉寺の井戸とか、他の場所から帰ってきていた話だったんですが、なんと珍皇寺の裏の民家から井戸発見
昔は珍皇寺の敷地だった場所ってこともあり、これは黄泉がえりの井戸だったに違いないってことで寺がその敷地を買い上げ、公開に繋がりました。

これが黄泉がえり之井。

係の方に聞いたら離れた場所からなら写真OK言われたので(これまたのぞきこみは禁止)撮らせていただきました。

本堂内を見終ったら迎え鐘の御堂へ。
8/7~8/10の盂蘭盆会前の4日間、京都ではここに先祖の霊お迎えするために鐘を打ちにくる、六道まいりが行われます。
ここの鐘の音はあの世まで響くんだとか。それで霊を現世に呼び出すことができるんだそうです。
行ったのは7月なので見学者くらいでしたが、盂蘭盆会前はとんでもないことになるらしい。
御先祖様への祈りもこめて鐘の音をあの世に届けてあげてくださいと言われたので、自分の地域は新盆でもありますんで、しっかり撞かせていただきました
ちなみに紐をひっぱって鐘を撞くので力加減あやまると、鐘の音に自分がびっくりします

あとは薬師堂の薬師如来さま(火事防止のために特別に作られた御堂)と鐘堂の横にある御堂の閻魔さまと小野篁郷の木像を拝ませていただき、あいかわらずの力強い見た目に惚れ惚れ。
いや~あのドッシリ感、見事ですよ
ちなみに篁像の袖の下の方が上にめくれあがっているのは、井戸から霊界へ降りた時の姿だからだそうです。
ようは風の抵抗であがっちゃってるんですね

そして次の特別公開、祇園甲部歌舞練場庭園へ。



建仁寺の塔頭が改修されてできた、芸舞妓さんの練場。ここで都をどりが行われています
今回はこちらの建物、この庭園の公開です。

中には都をどりの着物など、芸舞妓さんの資料が展示されています。
説明を聞いた後は庭におりることもできました。




庭にあった茶室は、織田有楽斎の茶室如庵(犬山に国宝の本物があります)を模したもの。



この辺りに有楽斎が再興した正伝院があり、その庭に如庵を建てていたので、ここに作られたんだそうです。
ちなみに有楽斎は信長の弟。正伝院は現在永源庵とくっつき、正伝永源院として現在もあります。

時間があったので祇園をちょっと散歩。
芸舞妓さんが通う辰巳大明神ではお題目?を唱えている方が!?芸子さん??

祇園の川は相変わらず綺麗…柳の緑がなんとも美しい






ついでに少し歩いて光秀の首塚へお参り。

白川には夏らしく提灯が並んでいました

首塚御参りの後は、初めてまともな昼間に御参りきたので、この首塚を守ってくださっているお菓子屋さん、餅寅さんに寄って光秀饅頭買ってみました

ずっと買ってみたかったからマジ嬉しい
ここの女将さんから首塚の資料のコピーもいただけて本当にありがたかったです
お饅頭も本当に美味しかった
わらび餅も買ってくればよかったなぁ