「花冷えの俳句ができないのよ…」と言えば、「花冷えの燗あつうせよ熱うせよ」だなー、と言うお友達から、本が届きました。
大正14年生まれの、出雲崎の現役漁師さんの句集です。
ラジオ深夜便でご本人の話を聞いたことがあるような…。
出雲崎は、「荒海や佐渡に横たふ天の川」と詠んだ、あの芭蕉ゆかりの土地で、俳句が盛んに行われているが、この作者は70歳を過ぎて奥さまに先立たれてからの俳句修行。
平易な言葉で作られた句は、親しみを感じます。
この本が、地方の印刷屋さんで拵えた自費出版では無く、角川から出ているのはすごいと思います。黒田杏子との出合い。句縁のたまものです。
いつの日にか、私も手作りの句集を作りたい。素晴らしいお手本に出合いました。