夢屋だより

那須高原・古民家のカフェ夢屋より、カフェの新着情報・染め織りの記録、その他つれづれ日記などをupします。

ライトセイバーには勝てない。

2008年08月19日 | ゆるゆる日記

今日の母との議題。ラヴェルのボレロの光景について。

ボレロって、何かの大群が近づいてくる感じありますよね。それがゾウで、六本足であるというところまで意見が一致したのですが、ここからが合わない。

母はジャングルだというのですが、雀は砂漠だと思うんですよ。何にもない砂漠をゾウがず~っと一列になって歩みを進めていて、後ろの方なんか陽炎でゆらいでるんです。でも暑くてぬわ~って感じではなく、果てしなく淡々と・・・。

しかも母は三拍子で歩いてるって言うんですよ。雀はゆっくり二拍子。

いや、雀は拍感覚ないから三拍子かもしれないけど・・・ジャングルはないですよねぇ。だってジャングルってそんなに悠々と歩けないじゃないですか。ヤシの木とか邪魔してまっすぐ進めない・・・。あれ?ボレロってまっすぐですよね?直進ですよね?・・・あれ?そこから違うのか?

人によってこんなにもイメージって違うんですね。う~ん面白い。

そう言えばシューベルトの「魔王」もイメージが変わる。雀「魔王」好きなんですが、あの子供を連れ去る魔王、どういうイメージですか?雀、小学生で初めて聴いたときはとにかく怖くて、ダースベイダーのイメージでした。怖いですね~。ダースベイダーに追われたら相当ヤバイですよ。「オペラ座の怪人」を観た(DVD)直後はファントムになりました。今は・・・エリザベートを観た(動画)直後なのでトートですね。か~っこいいですね。連れ去って~って感じですね。

音楽って心で聴くから、本当に十人十色のイメージがあります。「あ~そうだよね~」とか「え~ないべ~!」とか、結構楽しいですよ。あと、本の登場人物のイメージとか。身近な人とやってみて下さい。


マンゴー食い放題らしいです。

2008年08月07日 | ゆるゆる日記

今日は明後日のNコン(NHKコンクール)にむけて、9時から16時まで一日みっちり部活でした。

なんせ間に合わない。もともとNコンは出ないはずだったんですが、栃木県大会で2校しかエントリーがなかったらしく、主催が「出てくれ~!」電話してきたので、合唱連盟の大会が迫っているこの忙しいときにNコンの長い課題曲に取り組むハメに。

しかも、お手伝いで入ってくれた女子3名と男子8名をあわせて20名での初大所帯、初混声、ということで大変なことになっております。もう少し時間があったらいざ知らず、あとたったの2日。ヤバイです。

この蒸し暑い中、部室と体育館で歌いっぱなし。受験という名の下に着々と運動不足になっている雀には、かなりハードです。

部活から帰ると、18時からモンゴルホームステイの同窓会に出席。もう今年で第6回くらいになるのかな。各年のホームスティ体験者とその家族が一同に会します。といっても体験者は毎年2人くらいずつなので、なんともアットホームで楽しいです。

ブルドの郡長さんが今年もいらしていました。さっそく挨拶。そしてシンダラムへのプレゼント&手紙を託す。記念に写真撮影。「大学受験頑張ってください。」と嬉しいエールをいただきました。

そして今年は最高のサプライズが!一緒にモンゴルに行って、その後直ぐにフィリピンに留学してしまった友達に、4年ぶりくらいで再会!ものすごく嬉しかったです。全然変わってなかった~。近況を話合ううちになんだかず~っと近くに居たような気持になりました。

交換ホームスティなので、まず日本人の子がモンゴルに行って、モンゴル人の子を連れて帰ってくるというシステムなんですね。それで今は日本にモンゴル人の子が泊まっていて、その子たちもこの会に来ていました。

その通訳で来ているモンゴル人通訳さんの中にかっこいい兄ちゃんを発見。大学生だと思われるのに、すごく流ちょうに日本語を話していました。「あーざっす!」って言ってた。でもかなり酔っていてあまり話せなかった~。残念。

毎年恒例のホーミーと馬頭琴の生演奏。今年も良かったです。草原を駆ける馬が見える演奏でした。ホーミーって本当に不思議な歌なんですよ。低い「あ~~~」っていう声から、笛の音みたいな高音が聞こえてくるんです。それがメロディーを歌っていて。面白いですよ。なんだか草原が見える気がして、ちょっと涙目に。最後はホーミーで「ふる里」。そういえばウランバートルに行ったとき、道端で絵を売っていたおじさんも、ホーミーで「赤とんぼ」を歌ってくれた。またちょっと涙目。

会の最後は一本締め。モンゴルの人にデモンストレーションしてから、全員で手を叩きます。・・・あ~今年も終わった。

再会した友達との積もる話も尽きませんでしたが、まあ、これからは日本に居るらしいし、いつでも会えるかな。フィリピンだってモンゴルだって近いもんだと星空に思った雀さんです。


クリス・・・お前もか。

2008年08月07日 | 舞台・映画話

「ミス・サイゴン」観てきました。ずっと観たかったんですよ~。しかも筧さんのエンジニア。ミュージカルではあまり見ないのですが、Drコトーの役が良かったし、インタビューなどいつも面白いので期待大です。

夜公演だったので帝劇地下で軽食をとりました。楽屋口でファンがブワーっと待っていて通り抜けるのが気まずかった・・・。でも、待ってれば俳優と会えるんだから、それは舞台のいいトコですよね。レストランで祖母とサンドウィッチを食べていると、劇場スタッフっぽい人達が入ってきて、カレー頼んでた。頑張ってください~。

久しぶりの帝国劇場。なんか・・・リッチ!やっぱり長い歴史を背負ってるからかな?他の劇場観てくると改めて高級な感じが。格調高い感じがムンムンでした。思えばここから雀の芝居人生が始まったんですよ。いろいろな劇場で観てきてもやっぱりここは特別です。紅いカーペットとか、高いカフェとか、ふかふかの席とか、・・・いいですね。

開演前、ホールをうろうろしていると、プログラムや公演グッツの売店の隣で、(公演に全く関係なさそうな)ブレスレットを売る怪しげなおばさんを発見。腕時計を売る人もいた。キャッツシアターの後だからかも知れないけど、なんか違和感が。それともこれ、あれか?帝劇ファンの間ではすごくはやってるとか?ちょっと聞いてみたかったけど、暗黙の了解みたいのがあったらいやなのでやめました。

そして開演。舞台はベトナム戦争時のベトナム。サイゴン陥落によって引き離されるアメリカ軍人のクリスと、ベトナム人キムの愛と運命を描いた超有名ミュージカルです。

まずね、舞台美術がすごく良かったです!あのすだれみたいなの(見た人はきっと分かる!)綺麗です。空間を自在に操っていました。やっぱり、抽象的空間でも舞台では立派な風景になるんですよね~。

あの有名な巨大ホーチミン像と、迫力の実物大ヘリ。もう世界でも日本でしか観られない演出なんだとか。でも雀としてはヘリよりフェンスに感動しました。サイゴン陥落時になんとかアメリカに逃れようとする大勢のベトナム人を残して、アメリカ軍がヘリで飛び立つシーンです。そこでアメリカ側とベトナム側に分ける巨大なフェンスが、これすごいんですよ。カメラのアングルを変えるようにフェンスを動かすんですが、とても自然で斬新でした。いや、うまく説明できてませんね。自分で確かめてください。

あとは筧さんのエンジニアですね。エンジニアは激ワルで、欲の塊で、アメリカに渡って成功することしか考えてないようなヤツなんですが・・・ぴったりでした。Drコトーの優しい筧さんに見慣れている雀としてはちょっとショック。でもいい方に期待を裏切られたかな。次は市村正親さんのエンジニア観てみたいです。

全体として言うと、やっぱりレミゼのほうが好き。ストーリーが蝶々夫人ぽかった。観ながら、「蝶々夫人に似てるなー。ピンカートンがクリスかな。ピンカートンはダメ男だったけどクリスはどうなるかな~。」と思っていたら。

お前もかい!

しかも最後も酷似!ちょっとなあ~・・・歌で終わらなかったのもミュージカルとしてはなあ~・・・ということです。

あと、ロンドンではアメリカ人の役はアメリカ人が、ベトナム人役はアジア人が演じていたのですが、ここは日本なので全て日本人キャスト。想像力をもってすれば人種差なんて屁でもないんですが、ストーリー的に混乱をきたします。それもストーリーを追えばなんでもないんですが、知らないと一瞬この人は何人の役なんだ?と。

でも嫌いではないんですよ。歌詞が聞き取りにくくて分からないところがあったので、あとでCD借りて確認したいです。とにかく、曲は綺麗だし、感動だし、ヘリとホーチミン像はいまや貴重な演出ですので、一度観てみたらいかがでしょうか。


日本はやっぱり竹箒。

2008年08月03日 | 本話

ついに読みました。ハリポタ最終巻、「ハリーポッターと死の秘宝」!!

もう、感無量です。全七巻、魔法の旅が終わりました。

読み終わって一言。

「ありがと~~~~~~!!」

感動とか、焼失感とかよりも、感謝。J・K・ローリングが生み出したこの世界に感謝します。本当にハリーポッターの世界は存在します。世界中にそれを感じる人が一人でもいれば、この世界は永久に消えないと、最後のページをめくって確信しました。

リアルタイムでこの本を読めて幸運でした。しかも、ハリーとはほぼ同じ年齢で読んでこられたこと、そして最後の巻が同年齢だったことは、雀の中でかなり大きいです。

思えば第一巻を読み終えた後、11歳になれば魔法学校から入学の手紙が来るんじゃないかと本気で考えたこともありました。残念ながらついに迎えは来ず、「いや、日本はきっと入学年齢が違うんだ。」と思い続けて今に至ります。

それほどまでにこの世界は真に迫っていて、なにより年が近くて、魔法のことが自分と同じくらい分からなくて、弱い面も持ち合わせたこの主人公が、他人に思えないほど身近だったのです。

もしかしたら本当に大好きだ~!っと思わせてくれた最初の本だったかもしれません。本はぼちぼち読んだと思いますが、そのなかでも特別ですね。全神経をかたむけて読むというか、魂を本の中に飛ばすっていうか、集中力の塊になれます。時間さえ許せば1巻から7巻までぶっ続けで読めます。12時間以上ずっとかじりついていても平気です。

そろそろ分かってきましたね~。そうなんです雀さん、この受験勉強まっただ中に上下巻1130ページに手を出してしまったのです。やってしまいましたね~。

でも、これだけは言わせてもらいますが、決して抵抗しなかった訳ではないんですよ。予約して一番乗りに読みたいのもこらえましたし、書店に並ぶのを見るのもこらえました。

でもね、図書室に新刊購入で入ってきたんですよ。しかも、友達が一番乗りで借りて行くではありませんか。雀、気がついたら「次、雀な。」と言っていました。

それでやっと返却日になったので、図書室に向かう友達に張り付いていって、何人たりともこの本に触れさせじと司書さんに直で申し込みました。

雀:「次、雀借りますんで!」

司書さん:「あ、それねぇ、佐藤先生が『次借りるわよ。』って言い残して言ったわよ。戦ってきなさい。」

ぬお~~~~い!佐藤先生め~~~!!先生の授業は好きだけど、今回は譲れね~~!弁護士雇うぞコルァ~~~~!やってやるぜ~~~!

と息巻いて。職員室へ突進。先生あいにく会議中。

よっし!もらった!これは雀読む!不戦勝!ってことでいいですよね?!

ってことで帰宅。まずは~今日の勉強して~紅茶でも入れて~ゆっくり~♪

そこに鳴り響く不吉なメール着信音。

月曜日に持ってきなさいよ。 佐藤

怖え~!まずい、早く読まなくては!

ということで貴重な最後の巻を雀さん、猛スピードで読み切ることに。かえってその方が良かったのかな。勉強的には。はっ!もしかして先生はそれを狙って・・・ということはないだろうけど、最低限の被害ですんだのは良かったです。本の魔法はあなどれない。

これからは、なんの誘惑もなく勉強に集中できますね。でも、絶対本は買おう。最終巻だけないのはあり得ないですもん。

しかし今、次なる危険が忍び寄ってきています。最終巻を読み終えた今、1巻からもう一度読み直したい!猛烈に!どうなる雀!次巻へ続く!(嘘)


CATSな日。

2008年08月03日 | 舞台・映画話

劇団四季の「CATS」観てきました~。

いやいやいや・・・良いです。二回目だからどうかな~と思っていましたが、一回目よりさらにおもしろかったです。もう25周年なんだとか。ディズニーランドと同い年。愛されてますね。

今回は夜の部。五反田の駅からキャッツシアターを目指します。やっぱり専用シアターは違いますね。角を曲がってあの黒地に黄色い目とロゴが入ったシアターを目にすると、否応なしに気分が盛り上がります。雀、表情乏しい人ですが、内心MAXです。

芝居の何が好きって、あのチケットを切られる時が最高ですね。ビリッって音に、なにかが起こるんだ!と強く感じる瞬間です。

今回は開場と同時に入って、たっぷりシアター内を見回りました。キャッツシアターは壁という壁が、猫から見た巨大サイズのゴミで埋まっていて、一つ一つ見て行くだけで、キャッツワールドにどっぷり浸かれます。前回猫が色々なところから出てきて、かなりびっくりしたので、あらかじめ場所もチェック。

キャッツシアターって舞台が円形をしてるんですよ。だから安いB席・C席は見えにくいんです。それで奮発してA席とったんですが、ちょっと端だしちゃんと見えるか心配でした。が、問題なし。しかも前回の右A席より、左のほうが死角が少なかった!

しかしキャッツシアターの唯一の欠点は・・・S席エリア広すぎ!真ん中ほぼS席じゃないっすか!高いんっすよ!庶民には(というか雀には)S席に手が届かないっすよ!もっとA席エリア増やしてくれ~。(T.T)

キャッツシアターにはS回転席というのもあるんですな。一番前にあって、開演と同時に舞台と一緒にぐ~っと回ってくるんです。これがね・・・あこがれの席なんですが、なにしろ競争率が高くて、四季の会員じゃないと取れないとか・・・一生に一度は座りたい席です。

でも、A席もいいし!(比較的)安いし!

ほどよい堅さのシートに座って開演を待つのも大好きです。ざわざわしてて、みんなが一つのことを楽しみにしているのが、すごく感じられます。ふと後ろを見ると修学旅行とみられる高校生の軍団が。おぬしら、幸せ者じゃのう。

いつの間にか猫たちがじりじり出てきて、騒がしかった場内が静まりかえります。誰も何も話さないのに訪れる静寂。沢山の人が同時に集中したときに起こるパワーは劇場ならでは、鳥肌がたちます。

もうね・・・キャッツすごすぎですね。なんであんなにダンスすごいの。歌もいい!猫がいますよ!猫にしか見えない。ストーリーほぼないし、明るく華麗で子供も楽しめるのに、どこにそんなに感動するんだ自分!大の大人が(未成年だけど)なんで感涙?!今回は、CATSが観たいという友達の引率というような気持で来たのに、最高に楽しんでしまいました。でも友達もすごく楽しんでいるのが拍手や手拍子で伝わってきました。また訪れる機会を作ってくれて本当にありがとう!

ラム・タム・タガーは今回もかっこよかった~。前回のワイルドな感じもよかったけど、今回のロックな感じもいい!メスキャットたちと共に心の中で「きゃ~~~!」。また客席から女性客拉致して舞台に上げてた。うらやまし~い。最前列S回転席の特権ですね。いつか座ってやる~。

泥棒猫二人組のアクロバティックなダンスも大好き。ガスからグロール・タイガーのくだりも良かったです。ガスの老いた感じから劇中劇の力強い感じ、よくでてました。マキャビティも良かったな~。あと、スキンブルシャンクス。なぜか今回すごく好きになりました。というか総合してさらに好きになりました。グリザベラの歌う「メモリー」が、より心に響くようになったのは、雀が少し大人になったせいでしょうか・・・。一年しか経ってないけど。

底知れぬパワーと魅力を秘めてますねキャッツは。子供にはキッズミュージカルやファミリーミュージカル(着ぐるみかぶって音に合わせて踊ってるようなのとか)じゃなくて、キャッツ見せるべきです。子供でも子供扱いしないミュージカルです。本物みせてなんぼのもんですよ。

とにかく、猫好き猫嫌いとか大人子供とか関係なく、楽しめるミュージカルです。一生に一度は観ても損しません、むしろ得。数あるミュージカルの中でも、舞台が近く、猫たちがすぐそこの通路を縦横無尽に走り回ったりと、かなり参加している感じがして楽しいです。ダンスだけでも充分に楽しめるくらいクオリティ高いです。今度の休日はぜひキャッツを。